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迷惑メールチェックで自社のメールを確認しよう!迷惑メールの判定基準とは?【ツールも紹介】

更新日: 迷惑メール対策

メールマガジンが届かない原因の一つに、迷惑メールと判定されていることが挙げられます。場合によってはメルマガだけでなく、顧客との1to1メールや取引先との重要なメールなども届かないことがあります。

受信者視点で考えると、なりすましメールや詐欺メールを受け取って不快な気持ちになったり、実際に騙されそうになった経験がある人も多いのではないでしょうか。

今回は迷惑メールとはどういったものなのかを解説するとともに、迷惑メール判定をされる基準などを解説します。併せて、迷惑メールチェックツールも紹介しているため、自社のメールが迷惑メール判定されていないか確認してみましょう。

迷惑メールとは

受信する側の意思にかかわらず、勝手に送りつけられるメールを「迷惑メール」または「スパムメール」と呼びます。多くの迷惑メールはただ送るだけではなく、広告メール、スパムメール、フィッシング詐欺などの目的があります。

迷惑メールにもさまざまあり、その手口も巧妙になっています。まずは迷惑メールにはどんなものがあるか、具体的な例を挙げて見ていきましょう。

フィッシングメール

フィッシング (Phishing) とは、実在する大手通販サイトや銀行などを装ってクレジットカード情報やアカウントのID、パスワードなどをだまし取る詐欺の手段をいいます。

「○○のお知らせ」といったメールを送り、偽物のWebサイト(フィッシングサイト)に誘導し、個人情報を入力させるといった方法が代表的です。2022年に「えきねっと」のフィッシングメールが話題となったことは記憶に新しいでしょう。

参考:えきねっとをかたるフィッシング (2023/03/08)

近年では、メールの内容やWebサイトなどが本物とほとんど変わらないようなものまであります。公式Webサイトでフィッシングメールの注意が呼びかけられているか、URLやアドレスが本当に正しいものか、一層の注意が必要です。

ウイルスメール

ウイルスメールは、添付ファイルやダウンロードリンクを通じてマルウェアやウイルスを拡散するメールです。これらはパソコンやネットワークシステムに重大なダメージを与える可能性があり、データの損失や個人情報の漏洩を引き起こすことがあります。

メールの添付ファイルを開かせる、あるいは記載されているアドレスにアクセスさせて、端末をウイルスに感染させる目的があります。

コンピューターウイルスのなかには、気づかないうちに端末を乗っ取る「ボットウイルス」というものもあります。ボットウイルスに端末を乗っ取られると、悪意を持った誰かに個人情報を盗み取られたり、端末が遠隔操作されて知らないうちに迷惑メールの発信元にされてしまったりと、深刻な被害をもたらすのです。

怪しいメールの添付ファイルや記載されているURLなどは安易に開かないようにしましょう。

架空請求メール

架空請求メールとは、Webサイトやサービスからの「サービス利用料の請求」や「未納料金がある」といった嘘の内容のメールを送り、金銭をだまし取る詐欺メールの一種です。

なかには「支払わなければ罰則がある」といったように、受信した方の不安をあおる悪質なものもあります。困ったときは近くの消費生活センターや警察署へ相談し、身に覚えのない請求には応じないよう気をつけましょう。

多くの場合、これらのメールは無視するのが最善ですが、個人情報が既に漏洩している可能性がある場合には、注意が必要です。

詐欺メール(なりすましメール)

詐欺メールは、受信者に対して非現実的な報酬や利益を約束し、金銭や個人情報を騙し取ることを目的としたメールです。前述のフィッシングメールや架空請求メールも含まれますが、「なりすまし」なども含まれます。

なりすましは、送信元アドレス(Fromアドレス)が宛先アドレス(Toアドレス)と同じになるように意図的に作られたメールです。これによって知人や有名企業などになりすまし、詐欺メールを送る手口です。なりすましに関しては、送信ドメイン認証などで拒否できますが、詐欺メールの手法は日々巧妙になっているため、油断は禁物です。

また、詐欺メールでは信じ込ませるために巧妙なストーリーや説得力のある言葉を使います。詐欺メールに対しては、いかにそれが魅力的に見えても、冷静な判断が求められます。

しつこいメール

詐欺や架空請求でなくとも、受信者の意思にかかわらず、一方的に何度も送られるしつこいメールも迷惑メールの一種と言えるでしょう。

特に、広告や宣伝を含むメールについては、あらかじめ配信の同意を得た受信者に限られることが「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)」に定められています。この法律に定められた基準に沿っていなければ、迷惑メールとなります。

Gmail送信者ガイドライン対応バナー

上記のようなメールでなくても迷惑メールになることがある

自分がメール送信を行う際に、上記のようなフィッシングメールやなりすましメールを送っていなかったとしても、送信メールが迷惑メールフォルダに振り分けられてしまう可能性はあります。

原因は様々ありますが大きく以下の3つに分類することができます。

  • メール送信方法の問題
  • メール送信内容の問題
  • メール送信環境の問題

これらについての詳細は後述します。

迷惑メールとして判定されてしまうと?

迷惑メールと判定されてしまうと、受信拒否をされエラーメールが送信者に返されるか、「迷惑メールフォルダ」に入れられ、受信者のメールボックスに届かなくなります。

前者であればエラーメールが返ってくるため、メールが届いていないことを把握できます。しかし、後者はエラーではないためエラーメッセージが返されず、送信側からはメールが届いていないことを把握できません。

そのため、メールマガジンを受信している方から「メールが届かない」「迷惑メールフォルダに入っていた」などと苦情や報告などを受けて、はじめて迷惑メールと判定されていたことがわかるケースも珍しくないのです。

迷惑メールの判定基準

迷惑メールの判定基準は、メールの内容、送信方法、送信環境に大きく依存します。メールサービスは特定のキーワードやフレーズ、過剰な大文字や感嘆符の使用、不自然なリンクの挿入など、怪しい特徴を持つメールを迷惑メールとして自動的にフィルタリングします。

また、送信者の評判や送信頻度、IPアドレスの信頼性なども、メールが正常に配信されるかどうかを決定する要因となります。

メール内容

メール内容は迷惑メール判定の重要な要素の一つです。特定のキーワードやフレーズがスパムフィルタによって検出されると、そのメールは迷惑メールとみなされる可能性が高くなります。

例えば、アダルトな内容はもちろん、他にも「無料」「おめでとうございます」「即時対応」「誰でも簡単に稼げる」などの言葉は、スパムメールで頻繁に使用されるため、これらの単語が含まれているメールは警戒されがちです。

また、大量のリンクや画像、HTMLタグの過剰な使用も、スパム判定の原因となります。効果的なメール配信を行うには、自然な言葉遣いを心がけ、必要以上に装飾しないシンプルな構成を推奨します。

メールの送信方法

メールの送信方法には、一斉送信や個別送信など様々な形態がありますが、特に大量にメールを一斉に送信する場合、送信行為自体がスパムと認識されるリスクがあります。

また、送信リスト内に無効なメールアドレスが多数含まれていると、送信者の評価が下がり、将来的に送信するメールがスパムと見なされる可能性が高まります。これを避けるためには、メールリストの定期的な清掃と更新、送信頻度の調整、そして受信者の同意「オプトイン」を基にした配信が必要です。

その他にも、無許可で他のドメインや送信者をFromに設定して送信していたり、受信を希望しない方にメールを配信していたりすると、迷惑メールと判定されやすくなります。

メールの送信環境

メールの送信環境とは、メールを送信するサーバーの設定やIPアドレスの評判など、技術的な背景を指します。信頼性の低いIPアドレスや、スパム送信に利用されていることが知られているサーバーからのメールは、自動的にスパム判定されやすくなります。

この問題を回避するには、定評のあるメール配信サービスを利用する、DKIMやSPF、DMARCといった認証プロトコルを設定して送信元の正当性を証明するなどの措置が有効です。これらの設定は、送信環境の信頼性を高め、メールが迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクを低減します。

SPF認証が必要な理由と設定方法
【図解】初めてでも腹落ち!DKIMの仕組みと設定方法
DMARCとは?メリットや設定方法、DMARCレポートの読み方について徹底解説

また以下の記事では迷惑メールとして判定されないための対策方法などをより詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

迷惑メールに入ってしまう!11個の原因と対策方法

迷惑メールチェックツール

迷惑メールチェックツールは、自社のメールが迷惑メールフィルタに引っかかるリスクを評価するための便利なツールです。

例えば、mail-testerやMailGeniusといったサービスは、メールのスパムスコアを分析し、改善点を提示してくれます。

mail-tester

1つ目は「mail-tester」というサービスです。

メールアドレスを10点満点方式で適切なアドレスかどうか評価するほか、改善できるポイントを教えてくれます。1日に3回までであれば、ユーザー登録をしなくても無料で利用できます。

日本語表記に対応してはいませんが、翻訳ツールを利用すれば十分に使用できるでしょう。使い方は以下の通りです。

  1. 「mail-tester」にアクセスし、表示されているアドレス宛にチェックしたいメールを送信する
  2. 送信した後に「THEN CHECK YOUR SCORE」をクリックする
  3. しばらく待つと結果が点数で表示され、下部の各項目を選択すると詳しいチェック理由と改善策が表示される

mail-tester公式サイト:https://www.mail-tester.com/

MailGenius

2つ目は「MailGenius」というサービスです。

メールアドレスが迷惑メールとなり得る危険性について、さまざまなポイントから100点満点方式で評価してくれます。

先に紹介した「mail-tester」と比較すると、採点理由についてより細かく確認できるため、メールマガジンの改善に取り組みたい方にはおすすめです。

ユーザー登録の必要がなく、無料で利用できるほか、チェック回数の制限もありません。使い方は以下の通りです。

  1. 「https://www.mailgenius.com/」にアクセスし、表示されているアドレス宛にチェックしたいメールを送信する
  2. 送信した後に「SEE YOUR SCORE」をクリックする
  3. しばらく待つと結果が表示されるため、下部のチェック項目ごとの採点理由から詳細な情報を確認する

MailGenius公式サイト:https://www.mailgenius.com/

迷惑メール対策におすすめのメール配信システム

SMTPやAPIなどでシステム連携をしてメール配信をする場合はブラストエンジンを利用するのがおすすめです。メール配信に問題が生じた際に、「いつ、どのメールアドレスで、どのような原因のエラーが起きたのか」をすぐに確認できるため、再配信などの対応が迅速に可能となります。

メルマガなどの一斉送信を行う場合は、ブラストメールなどのメール配信システムを利用すれば、配信エラーとなる無効なメールアドレスを自動的に除外して配信を行うことが可能です。大量のメールをクリーンに送信するのであれば、メール配信システムの利用は欠かせません。

API連携・SMTPリレーサービス「ブラストエンジン(blastengine)」の活用

blastengineのアイキャッチ画像

ブラストエンジンは、SMTPリレーサーバーを使用して、簡単に大量のメールを高速配信することが可能です。さらに、メールサーバーを必要とせず、API経由でメールを送信する仕組みも提供しています。

ブラストエンジンは、サーバーの運用やメンテナンスを行っているため、常に高いIPレピュテーションを維持しながら、安全にメールを送ることができます

以下のような課題がある場合は、ブラストエンジンの利用を検討してみることをおすすめします。

  • 自社のIPアドレスやドメインがブラックリストに登録されていて、メールが届かない場合
  • 国内キャリアにメールが届かず、対応方法がわからない場合
  • 自社でメールサーバーを管理・運用したくない場合

また、ブラストエンジンは各メールプロバイダーや携帯キャリアのドメインに最適化されており、大規模なネットワークを経由してメール配信を行うことで、日本国内での到達率を圧倒的に高めています。

利用料金は月額3,000円からとコストパフォーマンスにも優れており、メールだけでなく、日本語での電話サポートにも対応しています。

メールアドレスの入力のみで無料トライアルが可能ですので、まずは気軽にお試しください。

シェア1位のメール配信システム「ブラストメール」の活用

ブラストメールのアイキャッチ画像

ブラストメールは、13年連続で顧客導入シェア1位を獲得している信頼性の高いメール配信システムです。ブラストエンジンとは異なり、メルマガなどのメール一斉送信に利用することができます。

このメール配信システムの特徴は、使いやすさとコストパフォーマンスの高さです。さまざまな業種や官公庁でも利用されており、定番のメール配信システムとして広く知られています。

迷惑メール対策機能はもちろん、セグメント配信や効果測定、HTMLメールエディタなど、基本的な機能がすべて揃っています。最も安いプランでも、月額4,000円以下で導入することができます。

シンプルで安価なため、初めてメール配信システムを利用してみたい方にもおすすめです。無料トライアルも用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。

まとめ

大量の迷惑メールは、重要なメールを見落とす原因になるだけでなく、内容も悪質なものがほとんどです。自社のメールマガジンが迷惑メールと一緒に扱われないためには、内容はもちろんのこと、送信方法や送信環境にも気をつけなければなりません。

そこで、今回紹介したような迷惑メールチェックツールで迷惑メール判定をしてみましょう。しかし、たとえ迷惑メールチェックツールで良い結果だったとしても、必ず迷惑メールと判定されないとは限りません。

日々のメール送信において、自身のメールに問題がないか常にチェックし、迷惑メール判定を受けることがないように注意しましょう。

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