概要
エンベロープFrom持ち込み機能とは、ブラストエンジンを利用したメール送信時のエンベロープFrom(Return-Path)ドメインを、お客様独自のドメインに設定を可能とする機能です。これにより、配信ドメインが共用のドメインに依存しなくなり、送信元ドメインをお客様の管理するドメインに揃えられるため、受信者にとって「正規の送信元から届いたメール」として伝わりやすくなります。
また、ヘッダFromドメインとエンベロープFromドメインが親子関係(例:blastengine.jp と mail.blastengine.jp)にあることで、DMARC認証におけるSPFアライメントをPASSさせやすくなり、高信頼のメール配信が可能になります。メールの差出人を明示的に示すことでレピュテーションやメールの到達率を高めることができ、 迷惑メール報告の減少が見込まれます。ブラストエンジンは、より高い到達率の実現のために、本機能の利用を推奨します。
SPFやDMARCの仕組みについては、こちらの記事をご参照ください。
利用方法
- 現時点では管理画面やAPIからお客様自身で本機能の設定を行うことはできません。必ずサポート窓口を経由して設定を依頼してください。
- この機能は、指定したヘッダFromドメインに対してエンベロープFromドメインを設定するものです。エンベロープFromドメインを一律で適用する場合も、対象となるヘッダFromドメインを指定して登録する必要があります。いただいた登録情報をもとに、そのヘッダFromドメインでメール配信する際にエンベロープFromドメインが設定されます。
- 設定にはサポート窓口
とのやり取りが発生するため、1~2週間ほどのお時間を要します。
ご利用時の注意点(必ずご確認ください)
エンベロープFromドメインの選定
送信ドメイン認証の成功率を高め、既存のメール運用に影響を与えないためには、ドメインの使い分けが重要です。配送エラー通知の受け取り先となるため、以下の注意点を確認し、最適なサブドメインを設計してください。
運用中のドメインを持ち込まない
設定したドメイン宛のメールはブラストエンジンに転送されるため、現在そのドメインで受信しているメールが受信できなくなる可能性があります。通常のメールのやり取りで利用しているような運用中のドメインをエンベロープFromドメインに用いることはお控えください。
専用のサブドメインを用意する
DMARCでは、ヘッダFromドメインのサブドメインをエンベロープFromドメインとして運用することを許可しています。利用中のドメインを使いたい場合、ヘッダFromドメインと親子関係にあるサブドメインを用意してください。
例:ヘッダFromドメインが「blastengine.jp」であれば、「mail.blastengine.jp」のように分かりやすいサブドメインをエンベロープFromドメインに設定してください。
ウォームアップ
新規ドメインや新しい配信基盤を利用し始める際は、受信サーバーからの信頼を段階的に築く「ウォームアップ」が不可欠です。
なぜウォームアップが必要なのか?
新しいエンベロープFromドメインで配信を開始する際に、最初から大量のメールを送信すると、受信サーバーにブロックされる可能性があります。
そのため、配信開始時は送信数を抑え、徐々に増やすウォームアップを行ってください。
なお、既に配信実績のあるドメインであっても、ブラストエンジンのIPアドレスから新たに配信することになるため、ウォームアップは必要です。
ウォームアップの進め方
配信数を段階的に増やし、数週間かけて最適化を行います。また、設定登録完了後すぐにエンベロープFromドメインが切り替わるため、設定依頼中は該当ヘッダFromドメインでの大量配信はお控えください。
ウォームアップスケジュールについては以下のガイドラインを参考にしてください。
ウォームアップの伴走サポートが必要なお客様は協力会社様をご紹介させていただきます。お問い合わせください。
設定手順

1. 利用申し込み(お客様)
設定ドメインの決定
適用したいエンベロープFromドメインと、それにマッピングするヘッダFromドメインを選定してください。エンベロープFromドメインは200個まで、1エンベロープFromドメインにマッピングするヘッダFromドメインは20個まで指定できます。
指定していないヘッダFromドメインでメール配信をすると、デフォルト(ブラストエンジン独自)のエンベロープFromドメインが適用されます。
エンベロープFromドメインとヘッダFromドメインの組み合わせは一意です。同じヘッダFromドメインを複数のエンベロープFromドメインに登録することはできません。また、同じエンベロープFromドメインを複数の設定として重複登録することもできません。
エンベロープFrom持ち込み機能の利用申請
エンベロープFromドメインと、それにマッピングするヘッダFromドメインの一覧を添えて、設定を依頼します。ご依頼はサポート窓口へお願いします。ご依頼の際には契約IDを入力してください。この段階ではエンベロープFromドメインがDNS上に存在していなくても構いません。以下、設定例です。
| 項目 | 設定内容(例) |
| エンベロープFrom | mail.blastengine.jp |
| ヘッダFrom | sales.blastengine.jp |
| ヘッダFrom | support.blastengine.jp |
| ヘッダFrom | blastengine.jp |
2. 設定用DNSレコードの発行(ブラストエンジン)
申請いただいた内容に基づき、ブラストエンジン側での登録および設定情報の発行を行います。
- 設定登録:申請内容を精査し、システムへの登録処理を行います。内容に不備がある場合は、担当者より折り返しご連絡いたします。
- 設定情報の発行:登録完了後、以下の設定情報をメールにてお送りします。お客様のDNSサーバーへ設定が必要な重要な情報です。
| 項目 | 内容 | 設定の役割 |
| CNAME向き先ドメイン | [bounceDomain] | 送信ドメイン認証(SPF)およびバウンスメールの転送設定に使用します。 |
3. DNSレコード設定(お客様)
ブラストエンジンから提供された値を基に、エンベロープFromドメインに以下のDNSレコードを登録してください。
| 記載ドメイン | 種別 | 値 | 補足説明 |
|---|---|---|---|
| エンベロープFromドメイン | CNAME | [bounceDomain] | bounceDomainはブラストエンジンからご案内した値を適用してください。 |
4. 設定完了のご連絡(お客様)
「3. DNSレコード設定(お客様)」の設定が完了しましたら、サポート窓口へご連絡ください。設定が完了した旨のご報告のみで問題ありません。
サポート窓口:https://blastengine.jp/contact/
5. 設定確認と利用開始(ブラストエンジン・お客様)
DNSレコードの設定完了後、最終的な設定確認を経て、持ち込みドメインでの配信がスタートします。設定完了のステップは以下の通りです。
- ブラストエンジンによる設定確認(ブラストエンジン)
ご連絡受領後、設定が正しく反映されたことを確認します。 - 利用開始の連絡(ブラストエンジン)
設定情報の確認が完了すると、メールにて設定完了のご連絡をいたします。
この時点から、新しいエンベロープFromドメインでメールが送信されるようになります。 - ウォームアップ運用(お客様)
利用開始直後は配信数を抑え、徐々に送信量を増やしてドメインの評価を高めてください。
変更・削除のお手続き
運用開始後のドメイン情報の変更や、設定の削除を希望される場合の手順です。
設定の変更
ヘッダFromドメインの追加や、エンベロープFromドメイン自体の変更を承ります。
| 変更内容 | お手続き方法 | 備考 |
| ヘッダFromの追加・変更 | サポート窓口へ依頼 | 既存のエンベロープFromドメインに紐づけるドメインを変更します。 |
| エンベロープFromの差し替え | 新規設定と同様の手順 | ドメイン自体を入れ替える場合は、改めて新規申請が必要となります。 |
- 反映タイミング:ブラストエンジン側の作業完了と同時に変更が即時反映されます。
- 完了連絡:処理完了後、メールにてご報告いたします。
設定の削除
持ち込みドメインの運用を終了し、初期設定に戻す際の手続きです。
- 依頼方法
エンベロープFromドメイン設定の削除を希望する場合もサポート窓口へ依頼してください。 - 反映タイミング
ブラストエンジン側の作業完了と同時に変更が反映されます。削除後はブラストエンジンが提供するデフォルトのエンベロープFromドメインが使用されます。 - 完了連絡
削除処理が反映されましたら、メールにて完了のご連絡をいたします。
よくある質問(FAQ)
エンベロープFromドメインは自分で設定できますか?
いいえ。本機能は適切な設定が必要となるため、現時点ではお客様側での直接設定は提供しておりません。必ずサポート窓口へご連絡ください。
ヘッダFromドメインが複数ある場合はどうすれば良いですか?
1つのエンベロープFromドメインに対し、20個までヘッダFromドメインをマッピングできます。
一覧をまとめてサポート窓口へご連絡ください。
SPFの設定は必要ですか?
このエンベロープ持ち込み機能をご利用の場合、持ち込みドメインへのSPFレコード追加はブラストエンジン側で行うため、お客様での設定は不要です。 ただし、ヘッダFromドメインに対する送信ドメイン認証は、従来通り設定していただく必要があります。
バウンスメールはどうなりますか?
バウンスメールはブラストエンジンの解析サーバーに転送され、通常通り解析されます。
そのため、お客様側で別のサーバーにバウンスメールを受け取る必要はありません。
お問い合わせ
ご不明点や追加の設定依頼がございましたら、担当営業もしくはサポート窓口へご連絡ください。