URL短縮のメリットと注意点を解説!おすすめの短縮URLサービスも紹介

URL短縮サービスは、長いURLを数文字に圧縮して共有しやすくするツールです。SMSやSNSでの文字数削減、メール本文のスッキリとした見せ方、クリック解析など、マーケターからエンジニアまで幅広い場面で活用されています。
一方で、短縮URLをメールに含めると迷惑メールとして判定されるリスクがあることは見落とされがちです。フィッシング詐欺に悪用されることが多いため、メールフィルターが短縮URLを含むメールをスパム判定するケースがあるのです。この記事では、URL短縮のメリット・デメリット、おすすめの短縮URLサービス3選、そしてメール配信で短縮URLを使う際に押さえるべき迷惑メール対策まで、体系的に解説します。

目次
URLを短縮するメリット
URLを短縮することで、ユーザビリティの向上が見込めます。URLを短縮するメリットについて、具体例を3つ解説します。
視認性が向上する
長すぎるURLによって視認性が悪化してしまう場合、短縮URLを利用することで視認性を高められるケースがあります。
特にスマートフォンやタブレットなどにおいて、長すぎるURLで画面が埋まると、見栄えが悪くユーザーにとってストレスになるでしょう。
短縮URLなら、URLそのものを変更することなく問題を解決することができます。その結果、視認性が向上し、ユーザーがリンクを認識しやすくなり、クリック率が向上する可能性があります。
文字数を削減できる
例えばSMS(ショートメッセージサービス)は、キャリアや機種によって送信できる文字数に制限があります。長いURLを使用すると、場合によってはメッセージを分割して送信しなければなりません。この場合、URLを短縮すれば文字数を削減できます。
SNSなど文字数制限のあるサービスも、短縮URLが活躍するシーンです。URLに文字数を奪われることなく投稿できるでしょう。短縮URLを使用することで、限られた文字数内で効率的に情報を伝えることができ、メッセージや投稿の有効性が向上します。
アクセス解析がしやすくなる
短縮URL生成サービスの中には、アクセス解析ができるものがあります。URLのクリック数・クリックされた時間帯・ユーザーの地域などの解析が可能です。
また、QRコードを自動生成する機能が付いた短縮URLサービスもあります。QRコードの読み取り回数を集計したデータを取得でき、詳細なアクセス解析が可能です。これにより、マーケティングキャンペーンの効果測定やユーザー行動の分析が容易になり、戦略的な意思決定を行うことが可能となります。

URLを短縮する方法
URLを短縮するには、主に短縮URLサービスを利用する方法と、.htaccessファイルを使用する方法の2つがあります。それぞれの方法について詳しく解説します。
短縮URLサービスを利用する
短縮URLサービスの多くは無料で利用でき、会員登録の手続きが不要なサービスもあります。簡単な手順で短縮URLを作成できるサービスが多く、難しい操作は必要ありません。手軽に短縮URLを作成できるため、専門的な知識がない人にとっても利用しやすいです。
また、サービスによってはリンクのパフォーマンス調査やアクセス解析を行える点も魅力です。
.htaccessファイルを使う
.htaccessファイルは、Apache(アパッチ)と呼ばれるWebサーバー上でディレクトリ単位で動作制御できる設定ファイルです。別のページへの転送や、表示されるファイルを指定する際に利用できます。プレーンテキストで構文が記述されており、テキストエディタでの編集が可能です。
短縮したURLを作る頻度が低い場合は、.htaccessファイルでの短縮URLの作成をおすすめします。.htaccessファイルを1つ用意するだけで、短縮URLが作成でき、事前のセットアップは必要ありません。
ただし、短縮したURLの作成頻度が高い場合は、.htaccessファイルの使用はおすすめしません。短縮URLを作成するたびに、テキストエディタで.htaccessファイルの中身を編集しなければならないので手間がかかります。
短縮URLの仕組み
短縮URLは、正規URL(短縮されていないURL)を短縮URLサービスに登録することで発行可能です。正規URLと短縮URLは、短縮URLサービスのサーバー内で紐づけて保存されます。
短縮URLをクリックすると、まずは短縮URLサービスのサーバーに到達し、そこで正規URLの情報が得られます。その後、自動的に正規URLのサーバーへ移動し、Webページが開かれる仕組みです。
このように、短縮URLから目的のWebサイトに到達するまでは、2つのサーバーを経由します。
おすすめの短縮URLサービス
ここからは、おすすめの短縮URLサービスを3つ紹介します。
Bitly

Bitlyは、簡単かつ迅速にURLを短縮できる人気のサービスです。会員登録やログインなしでも基本的なURL短縮が利用可能ですが、登録することでさらに多くの機能を利用できます。
無料プランでは短縮URLの作成とアクセス解析が可能です。利用できる件数は変更される場合があるため、最新の制限については公式サイトの料金ページをご確認ください。有料プランでは独自ドメインの設定やURLのカスタマイズも可能です。
また有料プランでは、独自のドメイン設定が可能です。URLを任意の文字に変更するとスパムとして悪用されるリスクが低下するので、ユーザーからの信頼性向上につながります。
公式サイト:https://bitly.com/
Rebrandly

Rebrandlyは独自のドメインを使用し、短縮URLを作成する無料短縮URLサービスです。URLの短縮だけの場合は、会員登録も必要ありません。
同サービスではブランドリンクの作成ができ、ブランドの信頼性と可視性を高められます。詳細なクリック統計機能は、広告やソーシャルメディア、メールマーケティングなど、ビジネス分野で重宝するでしょう。ビジネス用途で短縮URLを使いたい場合におすすめです。
公式サイト:https://rebrandly.com/
tinyURL

tinyURLは、カスタマイズされたドメインを使用した短縮URLを作成できるサービスです。短縮URLを発行するだけでは、会員登録は必要ありません。tinyURLは無料プランでもカスタムエイリアス(指定した文字列)を使用して短縮URLを作成できますが、より高度な機能を利用するためには有料プランの加入が必要です。
有料プランでは、独自ドメインの設定や詳細なリンク分析、短縮URLを一括作成、リンク管理機能などが利用できます。ブランドの認知向上を目的として、ドメインをカスタマイズしたい企業におすすめです。
公式サイト:https://tinyurl.com/app
短縮URLを利用する際の注意点
短縮URLの利用にあたっては、メリットだけでなく注意点があります。Webサイトの信頼性に関わるものもあるため、理解したうえで対策をしましょう。
迷惑メールとして判定される可能性がある
短縮URLはサービスごとに異なる形式で変換されます。作成されたURLがどのようなページに繋がるのか特定できないため、例えばメール上に短縮URLが記載されていると、安全なメールであっても迷惑メールとして判定される可能性があります。
また、ユーザーがリンクの安全性を確認できないため、クリックを避ける場合もあります。このリスクを低減するために、信頼性の高い短縮URLサービスを使用し、メールの文中でリンクの目的や信頼性を明示することが推奨されます。
Webサイトの表示速度が遅くなる
短縮URLは、利用した短縮URLサービスのサーバーを経由して誘導先に遷移するため、リダイレクトの処理が増えます。
正規のURLに直接アクセスするよりも表示速度が遅くなるため、ユーザーが離脱するリスクを高めてしまうかもしれません。
短縮URLサービスが終了するとリンク切れを起こす
短縮URLサービスは、提供元の判断でサービス提供を終了する恐れがあります。サービスが終了すると、過去に作成した短縮URLがすべて「リンク切れ」を起こしてしまうため、注意が必要です。
通常、サービスを終了する前に一定の期間が設けられ、ユーザー側でリンク切れを回避するための措置をとるための時間がとられます。とはいえ、リンクの変更などは手間がかかるうえに、過去に送信したメール内のリンクなど修正ができないものも多くあります。
そのため、短縮URLサービスを利用する場合は、サービス終了のリスクがないか慎重に判断する必要があります。
短縮URLのセキュリティリスクとフィッシング詐欺対策
短縮URLは便利なツールである反面、セキュリティ上のリスクを孕んでいます。特にメール配信において、フィッシング詐欺との関連性は無視できません。
短縮URLがフィッシング詐欺に悪用される仕組み
フィッシング詐欺の手口として、短縮URLは格好の隠れ蓑になります。クリックする前に遷移先のURLが分からないため、悪意のあるサイトへ誘導しても、受信者が気づきにくいのです。
実際、IPA(情報処理推進機構)が公表するフィッシング詐欺の事例でも、短縮URLを使った不審なメールが報告されています。こうした背景から、短縮URLを含むメールは受信側のフィルターが厳しくチェックする傾向があります。典型的な悪用パターンは以下のとおりです。
- 金融機関やECサイトを装い、短縮URLで偽サイトに誘導する
- SMSやメールで短縮URLを送り付け、マルウェアをインストールさせる
- 短縮URLを連続してリダイレクトさせ、セキュリティツールの検出を回避する
受信者・送信者それぞれが取るべき対策
受信者側の対策
短縮URLが含まれるメールやSMSを受け取った場合は、すぐにクリックせず、URLのプレビュー機能を使って遷移先を確認することをおすすめします。多くのブラウザやメールクライアントは、リンクにカーソルを当てると実際のURLが表示される機能を持っています。
送信者側の対策
メール配信で短縮URLを使用する場合は、以下の点を徹底することでリスクを低減できます。
- 信頼性の高いサービス(Bitly、Rebrandlyなど)を使用する
- 独自ドメインを設定した短縮URLを使い、受信者が遷移先を判断できるようにする
- メール本文でリンクの目的と遷移先を明示する(例:「公式サイトの料金ページはこちら」)
- SPF・DKIM・DMARCの送信ドメイン認証を必ず設定する
送信ドメイン認証の設定は、メールのなりすましを防ぐだけでなく、迷惑メールフィルターによる誤判定を減らす効果もあります。送信ドメイン認証についての詳細は、以下の記事を参考にしてください。送信ドメイン認証の設定方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
メール配信で短縮URLを使う際のベストプラクティス
「短縮URLをメールに使うとスパム判定される」という懸念がある一方で、適切に使えばリスクを最小化することは可能です。ここでは、メール配信における短縮URLの実務的な使い方をまとめます。
独自ドメインの短縮URLを使う
フリーの短縮URLサービス(bit.ly/xxxxxxなど)は、スパム送信者も大量に利用しているため、フィルターに引っかかりやすい傾向があります。RebrandlyやBitlyの有料プランなどを活用し、自社ドメインを使った短縮URL(例:mail.example.com/abc)を発行することで、受信者からの信頼性が高まります。
リンクテキストを工夫する
URLをそのままテキストとして表示するのではなく、「詳細はこちら」「公式サイトを見る」など、遷移先の内容が伝わるリンクテキストを設定しましょう。これにより、受信者が安心してクリックできるようになります。
短縮URLの使用は最小限にとどめる
メール1通に含める短縮URLの数は、必要最低限に絞ることをおすすめします。複数の短縮URLが含まれるメールは、スパム判定のスコアが上がりやすいためです。重要なリンクのみ短縮URLを使い、その他のリンクは正規URLのままにするのが理想的な使い方です。
テスト送信で到達率を確認する
本配信の前に、GmailやYahoo!メールなど主要なメールサービスに対してテスト送信を行い、迷惑メールフォルダへの振り分けがないかを確認しましょう。問題がある場合は、短縮URLを正規URLに変更するか、メール本文の表現を見直すことで改善できます。
メール本文でのURL設置方法については、以下の記事でより詳しく解説しています。
短縮URLは迷惑メールで利用されることが多い
上述した迷惑メールとして判定される可能性がある要因のひとつに、「迷惑メールで利用されることが多い」があります。
短縮URLは、その特性上、どのようなページに繋がるのか特定しにくいため、スパムやフィッシング詐欺に悪用されることが多いです。
迷惑メールの送信者は、短縮URLを利用して悪意のあるサイトへのリンクを隠蔽することができます。これにより、短縮URLが含まれたメールは、迷惑メールフィルターによってスパムとして判定されやすくなります。
その他の迷惑メール判定されてしまう原因
本記事のメインテーマからは少しそれますが、迷惑メールに判定されてしまう原因は短縮URL以外にも様々あるので、ここで簡単に整理をしておきましょう。
- SPFやDKIMなどの送信ドメイン認証を設定してない
- メールを短期間で大量に配信している
- 過度な装飾や煽り表現などを使用している
など、その他にも迷惑メール判定されてしまう原因は様々あります。その対策方法も含めて以下の記事で解説していますので参考にしてください。
短縮URLとSPF・DKIM認証の関係
「その他の迷惑メール判定されてしまう原因」で挙げたSPFやDKIMの設定は、短縮URLを使うメール配信においても特に重要です。
SPF(Sender Policy Framework)は、メールの送信元IPアドレスが正規のものかを検証する仕組みです。DKIM(DomainKeys Identified Mail)は、メールにデジタル署名を付与し、改ざんがないことを証明します。これらの認証が通っていると、メールフィルターはそのメールを「信頼できる送信元から来たもの」として扱いやすくなります。
短縮URLを使ったフィッシングメールの多くは、これらの送信ドメイン認証を設定していないケースがほとんどです。逆に言えば、SPF・DKIM・DMARCをすべて正しく設定したうえで短縮URLを使用すれば、未設定の場合と比べて迷惑メール判定のリスクを大幅に下げることができます。
メール配信においてSPFとDKIMを正しく設定することは、短縮URLの使用有無にかかわらず、配信到達率を高めるための基本です。設定方法については、以下の記事を参照してください。SPF認証の設定方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
迷惑メール対策としてメール配信システムを活用する
迷惑メール対策として最も有効な対応のひとつに「メール配信システムの導入」があげられます。
もちろん、メールの本文などで迷惑メール判定されている場合はシステムの導入有無は関係ありませんが、送信ドメイン認証の設定や大量配信をしても問題ないような技術を搭載しているなど、様々なメリットがあります。
例えば、SMTPやAPIなどでシステム連携をしてメール配信をする場合はブラストエンジンを利用するのがおすすめです。メール配信に問題が生じた際に、「いつ、どのメールアドレスで、どのような原因のエラーが起きたのか」をすぐに確認できるため、再配信などの対応が迅速に可能となります。
メルマガなどの一斉送信を行う場合は、ブラストメールなどのメール配信システムを利用すれば、配信エラーとなる無効なメールアドレスを自動的に除外して配信を行うことが可能です。大量のメールをクリーンに送信するのであれば、メール配信システムの利用は欠かせません。
API連携・SMTPリレーサービス「ブラストエンジン(blastengine)」の活用

ブラストエンジンは、SMTPリレーサーバーを使用して、簡単に大量のメールを高速配信することが可能です。さらに、メールサーバーを必要とせず、API経由でメールを送信する仕組みも提供しています。
ブラストエンジンは、サーバーの運用やメンテナンスを行っているため、常に高いIPレピュテーションを維持しながら、安全にメールを送ることができます。
以下のような課題がある場合は、ブラストエンジンの利用を検討してみることをおすすめします。
- 自社のIPアドレスやドメインがブラックリストに登録されていて、メールが届かない場合
- 国内キャリアにメールが届かず、対応方法がわからない場合
- 自社でメールサーバーを管理・運用したくない場合
また、ブラストエンジンは各メールプロバイダーや携帯キャリアのドメインに最適化されており、大規模なネットワークを経由してメール配信を行うことで、日本国内での到達率を圧倒的に高めています。
利用料金は月額3,000円からとコストパフォーマンスにも優れており、メールだけでなく、日本語での電話サポートにも対応しています。
メールアドレスの入力のみで無料トライアルが可能ですので、まずは気軽にお試しください。
シェア1位のメール配信システム「ブラストメール」の活用

ブラストメールは、15年連続で顧客導入シェア1位を獲得している信頼性の高いメール配信システムです。ブラストエンジンとは異なり、メルマガなどのメール一斉送信に利用することができます。
このメール配信システムの特徴は、使いやすさとコストパフォーマンスの高さです。さまざまな業種や官公庁でも利用されており、定番のメール配信システムとして広く知られています。
迷惑メール対策機能はもちろん、セグメント配信や効果測定、HTMLメールエディタなど、基本的な機能がすべて揃っています。最も安いプランでも、月額4,000円以下で導入することができます。
シンプルで安価なため、初めてメール配信システムを利用してみたい方にもおすすめです。無料トライアルも用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。
FAQ
- Q:短縮URLをメールに含めると必ず迷惑メールになりますか?
- A:必ずしもそうではありませんが、迷惑メールとして判定されるリスクが高まるのは事実です。短縮URLはフィッシング詐欺などに悪用されることが多いため、メールフィルターがスパムと判定するケースがあります。信頼性の高い短縮URLサービスを使用し、メール本文でリンクの目的を明示することで、リスクを低減できます。
- Q:短縮URLサービスが終了したらどうすればいいですか?
- A:短縮URLサービスが終了すると、過去に作成したURLはすべてリンク切れになります。通常はサービス終了前に告知期間が設けられますが、過去に送信済みのメール内のリンクは修正できません。リスクを回避するためには、信頼性・継続性の高いサービスを選ぶか、独自ドメインを使ったカスタムURLを活用することをおすすめします。
- Q:メール配信で短縮URLを使う際に気をつけることは?
- A:主に3点あります。①信頼性の高い短縮URLサービスを使用すること、②メール本文でリンクの目的や遷移先を明示すること、③SPF・DKIM・DMARCなどの送信ドメイン認証を正しく設定することです。これらを組み合わせることで、迷惑メール判定のリスクを最小化できます。
- Q:短縮URLはWebサイトのSEOに影響しますか?
- A:一般的に、短縮URLサービスは301リダイレクトを使用しており、SEO上のリンクジュースは元のURLに引き継がれます。ただし、リダイレクトの処理が増えることでページ表示速度に若干の影響が出る場合があります。SEOを重視するサイトでは、メール経由のリンクには短縮URLよりも正規URLの使用を検討することをおすすめします。
- Q:エンジニアが短縮URLを自前で実装する方法はありますか?
- A:.htaccessファイルを使ったリダイレクト設定のほか、Node.jsやPythonなどで独自の短縮URLシステムを構築する方法があります。自前実装のメリットはサービス終了のリスクがなく、完全に制御できる点です。ただし、サーバー運用のコストと手間が発生するため、利用頻度や要件に合わせて判断しましょう。
まとめ
短縮URLの利用により、視認性やユーザビリティを高めることができます。
ただし短縮URLは利用にあたっていくつか注意点があるため、理解したうえで使用しましょう。
また短縮URLサービスには種類があり、それぞれ特徴が異なります。自社の目的にマッチしたサービスを利用しましょう。




