無料で使えるメール配信システム13種を徹底比較!【活用事例あり】
メール配信システムは、ビジネスにおいて顧客とのコミュニケーションを効率的に行うための重要なツールです。無料の配信システムもたくさんあるので、システムを使った一斉送信をやったことがない人は一度試してみるのがおすすめです。
本記事では、無料のメール配信システムを中心に、有料でも比較的コストパフォーマンスがいいサービスや、無料と有料の違い、ツールの選び方などについて詳しくご紹介します。
メール配信システムとは?
メール配信システムとは、特定のリストに登録された顧客や見込み客に対して、一斉にメールを送信するためのソフトウェアやサービスを指します。手間をかけずに効率よく情報発信ができるので、顧客管理やマーケティングにおいて便利なツールです。
無料のものでも十分な機能を備えているものが多く、ビジネスの規模や目的に応じて選択することができます。
参考記事:【5分で分かる】メール配信システムの仕組みとは?メーラーとの違いも解説します
おすすめの無料メール配信システム
それでは、おすすめの無料メール配信システムを紹介します。
ブラストメール(無料トライアル)
ブラストメール(blastmail)は有料の配信システムですが、7日間なら無料トライアルですべての機能が利用可能です。使いやすさを重視したシンプルな管理画面が強みです。
無料プランの機能
- すべての機能が利用可能
- 専門のチームによる電話/メールでのサポート
- 有料版と同内容のHTMメール作成エディタ、テンプレート
特徴
- サポートが充実しており、初心者でも安心
- 使いやすさを重視したシンプルな管理画面
注意点
- 期間は7日間のみ
- 登録アドレス数は100件まで
ブラストメールの無料トライアルはこちら>
まぐまぐ
「まぐまぐ」は日本最大のメール配信システムとして知られています。メールの到達率が高く、配信数に制限がないのが特徴です。
ただし、配信するためには審査に通過する必要があります。この審査が厳しいため、利用できないケースもあるようです。
無料プランの機能
- 一部を除くほぼすべての機能が利用可能
- 専門のサポートセンターでのサポート
特徴
- メルマガを記事化し、購読につなげる仕組みがある
- 1997年からの運営実績
- サポートが充実しており、初心者でも安心
注意点
- 審査が厳しいので必ず使えるわけではない。
オレンジメール
「オレンジメール」は全ての機能を無料で利用できるシステムです。配信先は100件までという制限がありますが、操作がシンプルで初心者の方でも安心して使えます。ただし、無料期間が半年間のみという点には注意が必要です。
無料プランの機能
- 全機能使い放題(180日間)
- メルマガ登録者100名まで対応
- ステップメール機能搭載
特徴
- 有料プランと同じ機能を無料で試せる
- メールの一括配信から配信の分析まで可能
- 初心者向けの基本講習付き
注意点
- 無料期間は180日間のみ
- 配信先の登録数上限が100件のみ
SendGrid(センドグリッド)
「SendGrid」はクラウド型の配信システムで、1日あたり100通まで無料で配信可能です。有料プランと同等のサポートも受けられますが、海外のサービスなので日本語でのサポートは限定的です。
無料プランの機能
- ほとんどの機能が無料で使用可能
- 無料期間の制限なし
特徴
- 到達率が高い
- 大手企業でも採用されている
注意点
- 1日に送信できる上限が100通まで
- 海外のサービスなので日本語のサポートが限定的
参考記事:SendGridとは?特徴や料金など導入前に知っておきたいポイントを解説【2024年最新】
acmailer(エーシーメーラー)
「acmailer」は自社サーバに設置するタイプのシステムで、配信数に制限がありません。自社でサーバを持っている企業には最適なソリューションです。サーバの準備が必要なため、初期設定に手間がかかる場合があります。
無料プランの機能
- 配信数無制限
- 予約配信やセグメント配信機能搭載
特徴
- 高い自由度とカスタマイズ性
- 無料でありながら充実した機能
注意点
- 自社サーバへの設置が必要
- 配信開始までに準備が必要
MailChimp(メールチンプ)
「MailChimp」は操作がシンプルで分かりやすいことが特徴のサービスです。豊富なテンプレートもあり直感的に操作できます。一方、日本語対応がないため、英語での操作が必要となります。
無料プランの機能
- メールテンプレートの活用
- クリエイティブアシスタント
- 顧客向けメールサポート
特徴
- AIによる高度なメール配信
- キャンペーンの促進効果が高い
注意点
- 配信数は月に1000通まで
- 日本語対応がない
Brevo
「Brevo」はメール、SMS、チャット機能を提供し、1日300通まで無料で配信できます。複数のコミュニケーション手段を一元管理できる点が魅力ですが、メール内に広告が表示されるため、一部の受信者から不快に思われる可能性があります。
無料プランの機能
- メール、SMS、チャットなど複数の機能が使える
特徴
- デザイン性の高いメールテンプレートが豊富
- 無料プランでも多機能
注意点
- メール内にBrevoの広告表示あり
- 1日の送信数上限が300通
Hubspot
「Hubspot」はマーケティングオートメーション機能を含む総合的なツールで、100万件までのリスト登録が可能です。幅広いマーケティング機能を無料で利用できる点が大きな魅力ですが、無料版ではカスタマイズが制限されているため、細かな調整が必要な場合は不向きかもしれません。
無料プランの機能
- フォームやランディングページの作成
- 広告管理
- 最大100万件のリスト登録
特徴
- リスト登録数の上限が高い
- 無料期間の制限なし
注意点
- 無料プランではカスタマイズ性が低い
有料のおすすめメール配信システム5選
無料のメール配信システムは確かに便利ですが、セキュリティや機能制限など、万能とは言えない側面もあります。送りたいメールの内容や件数によっては、有料のシステムを導入したほうがいいケースもあります。
有料システムは、無料システムに比べて充実したサポートを提供していることも多いので、不慣れな人は有料ツールを使うことをおすすめします。
ここでは、特におすすめの有料メール配信システムをご紹介いたします。
ブラストメール(blastmail)
ブラストメールは、14年連続で顧客導入シェア1位を獲得している信頼性の高いメール配信システムです。
圧倒的な使いやすさとコストパフォーマンスを実現しており、さまざまな業種や官公庁でも利用されている定番のメール配信システムです。最も安いプランなら、月額4,000円で導入することができます。
「まずはメルマガをやってみたい」「メールマーケティングにかかるコストを落としたい」といった方におすすめです。
特徴
- 月額4000円~と業界最安クラスの料金設定
- 豊富なテンプレートと分かりやすい管理画面
- セキュリティ対策機能が充実しているので到達率が高い
- 日本語での電話・メール両方に対応した手厚いサポート
注意点
- MAやSFAといった高度な自動化には対応していない
ブラストメールには無料トライアルも用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。
ブラストエンジン(blastengine)
ブラストエンジンは、日本国内の企業向けに提供されているメール配信プラットフォームです。API連携・SMTPリレーで大量のメール配信やトランザクションメールの配信を効率的かつ確実に行うことができるサービスです。
ブラストメールがメールマーケティング初心者向けなのに対して、ブラストエンジンは技術者向けに開発されたシステムなので、より複雑で柔軟なカスタマイズが可能です。
特徴
- 月額3000円~と業界最安クラスの料金設定
- 大量のメール配信が可能
- 高度なカスタマイズ機能が搭載されている
- 日本語での電話・メール両方に対応した手厚いサポート
注意点
- 技術者向けのサービスで、初心者には学習コストがかかる
ブラストエンジンもブラストメール同様無料トライアルが用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。
配配メール/配配メールBridge
配配メールおよび配配メールBridgeは、高い到達率と手厚いサポートが特徴的なシステムです。特に、販売促進やブランディングに力を入れたい企業にとって、魅力的です。
また、高度なMA機能が備わっているので、単なるメルマガ配信におさまらない、大規模な営業DXを推し進めたい企業におすすめです。
特徴
- 到達率が高い
- 専門的なサポート
- 機能が豊富
注意点
- 価格が比較的割高になる可能性がある
参考記事:配配メールとは?料金・機能やメリット・デメリットをご紹介します【導入10,000社超】
Mailsales
『Mailsales』は、リード(見込み顧客)を獲得するために、営業コンサルティング会社が監修したメール配信システムです。リモートワーク、テレワークがすすみ、リードの獲得を模索している企業もTELアポから脱却するセールステックツールとして、幅広い業種で導入がすすんでいます。
特徴
- リード獲得に特化したサービス
- 低価格で導入可能
注意点
- 大規模なメール配信やMAには不向き
アララメッセージ
アララメッセージは、到達率向上、自動化、効果測定に優れたシステムで、月額7,000円から利用できます。
特徴
- 到達率向上、自動化、効果測定に優れたシステム
注意点
- 費用が割高
無料のシステムと有料システムの違い
前述のとおり、無料システムは便利で実施ハードルが低い一方、機能に制限があったり、広告が表示されてしまうなど、一定のリスクも存在します。
ここでは、無料システムと有料システムの違いについて解説していきます。
配信に使われるサーバーの性能や技術
無料:サーバーのリソースが制限されていることが多く、大量のメールを迅速に配信するには限界があります。配信速度が遅くなったり、サーバーの優先度が有料ユーザーに比べて低いことが一般的です。また、メールがスパムフィルターにかかる可能性が高まります。
有料:無料システムより高速で信頼性の高い専用サーバーや専用IPアドレスを使用でき、メールがスパムに振り分けられるリスクが低くなります。また、大量のメールを迅速かつ安定して配信できます。
提供している機能
無料:以下のような機能制限があることが多いです。
- 配信数に上限がある。
- 詳細なレポートが閲覧できない
- テンプレートやカスタマイズオプションがない(もしくは少ない)
有料:無料システムと比較して機能は格段によくなります。
- 配信数の上限が無制限(もしくは大幅に増加)
- 自動化フローやA/Bテストなどの機能
- 詳細なパフォーマンスレポート
- 高度なパーソナライズやセグメント機能も利用可能
よりターゲットに合わせた効果的なメールマーケティングが行えます。
サポート体制
無料版:サポート体制が限られていることが一般的です。
基本的にはFAQやオンラインのヘルプドキュメントに依存しており、自力での解決が必要です。リアルタイムでのサポートや個別の問題に対する対応は行われないか、対応速度が遅いです。チャットや電話サポートが提供されているサービスはほとんどないでしょう。
有料版:チャットや電話でのサポートが利用できる場合が多いです。問題が発生した際には迅速に対応してもらえるため、安心して利用することができます。
一方で、有料のシステムであってもサービスが十分に提供されていないものもあるため、有料サービスを選ぶ際もサポートの内容については必ず確認するようにしましょう。
セキュリティ
無料版:データの暗号化や高度な認証機能、セキュリティ監視といった機能は十分に提供されないことが多いです。また、スパム対策が不十分でメールがブロックされる可能性があります。
有料版: データの暗号化、2要素認証、専用IPアドレスの利用など、セキュリティ対策が強化されていることが多いです。また、送信メールのセキュリティにおいても、DKIMやSPF、DMARCといったプロトコルを活用し、メールの信頼性を高めてくれます。セキュリティ監査やコンプライアンス対応も強化されています。
参考記事:DKIMの確認方法を徹底解説!初めてでも分かるDKIM・SPF・DMARCの仕組み
メール配信システムの選び方
メール配信システムは、無料/有料含め、機能やサポート体制など様々なサービスとプランがあります。ここでは、メール配信システムを選ぶために重要な項目を解説していきます。
配信規模と料金プラン
メール配信システムは、配信規模によって最適な料金プランが異なります。少量のメールであれば無料プランでも十分ですが、配信リストが増えたり、頻繁にメールを送信する場合は有料プランをお勧めします。
機能の充実度
メール配信システムには、セグメント機能や効果測定など、様々な付加機能が用意されています。必要な機能が揃っているか確認しましょう。
また、不必要な機能がついていることで、金額が高くなっているケースもあります。本当に自社で必要な機能は何かを考えたうえで、必要最低限のプランを選ぶことをおすすめします。
使いやすさ
メルマガ初心者の場合、いきなり高度なデザインの入ったメールを0から作成するのは非常に難易度が高いです。また、管理画面の見やすさも、メルマガの運用をしていく上では非常に大切です。
無料トライアルやFreeプランを提供しているサービスは、実際に使ってみることができるので、まずは試してみるのもおすすめです。
配信先の安全性と到達率
到達率も非常に重要です。SPF(Sender Policy Framework)やDKIM(DomainKeys Identified Mail)といった、メールの正当性を保証するための認証プロトコルに対応していないと、メールがスパム扱いされる可能性が高くなります。
特にGmailは送信者ガイドラインもアップデートされているので、これらの対策がなされているシステムを選ぶのは必須といえるでしょう。
関連記事:【解決策】2024年2月よりGmailガイドラインが変更!1日5000件以上の配信は対応必須!
サポート体制
メールの一斉送信は個人情報を扱う非常にデリケートな領域なので、万が一の際のサポート体制は非常に重要です。特にチャットサポートや電話サポートといった、リアルタイムのサポートが提供されているか、日本語でのサポートがあるかは重要なチェックポイントになりえるでしょう。
以上がメール配信システムを選ぶ際に確認すべきポイントです。以下の記事は、おすすめのメール配信システムを徹底比較している記事なので、こちらも参照ください。
参考記事:メール配信システムおすすめ比較20選!専門家が図解とランキング形式で解説
メール配信システム導入した事例
ここからは、実際にメール配信システムを導入した企業の活用例を紹介します。
DeNA様の事例
一度に100万件もの規模のメルマガを1日2回配信することもあるDeNA様ですが、「メルマガの作成と配信にかかる作業コストが多いこと」が課題でした。
ブラストメールを導入したことでBCCの設定に関するチェックの必要がなくなり、作業コストだけでなく配信事故のリスクを減らすことにも成功しました。
また、HTMLメールエディタを利用しメルマガの作成コストも軽減しています。中でも好評なのが、HTMLメールエディタのタグ差し込み機能です。
この機能を活用することで、テンプレートとなるHTMLメールのビジュアルを崩すことなくコンテンツを作成することができるようになったそうです。
お客様に対してメールを送信している企業はもちろん、HTMLを使ったメルマガを配信している企業もこのような使い方をすることで作業コストを軽減することができるでしょう。
参考記事:導入事例「DeNA様」
ボクブロック様の事例
ECサイトを運営している企業をターゲットにシステムの提供を行なっているボクブロック様の事例です。
ECサイト経由のデータと、ECサイトの運営企業が独自に保有しているデータを統合してメール配信をすることができないか、と注文が入ったのがブラストメールを導入したきっかけのようです。
この課題に対して活躍したのが、ブラストメールのAPI連携です。
メール配信システムの中にはAPI連携を提供しているサービスもありますが、その多くは追加料金が必要になります。
しかしブラストメールでは、通常のプランの料金内で既存のシステムとAPI連携することが可能です。
自社で運営しているプラットフォームやMAがあり、ブラストメールの提供している機能で、自社のニーズを満たすことができるのであれば、API連携を検討してみても良いかもしれません。
参考記事:導入事例「ボクブロック様」
低価格・シンプルなメール配信なら「ブラストメール」
ブラストメールは、14年連続で顧客導入シェア1位を獲得している信頼性の高いメール配信システムです。
複雑な機能をあえてなくすことで、使いやすさと圧倒的なコストパフォーマンスを実現しています。さまざまな業種や官公庁でも利用されており、定番のメール配信システムとして広く知られています。
迷惑メール対策機能はもちろん、セグメント配信や効果測定、HTMLメールエディタなど、基本的な機能はすべて揃っています。最も安いプランなら、月額4,000円で導入することができます。
「無料システムだと機能に不安がある」「まずはメルマガをやってみたい」「メールマーケティングにかかるコストを落としたい」といった方におすすめのメール配信システムです。
無料トライアルも用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。
API連携・SMTPリレーサービスならブラストエンジン(blastengine)
ブラストエンジンは、日本国内の企業向けに提供されているメール配信プラットフォームで、API連携・SMTPリレーで大量のメール配信やトランザクションメールの配信を効率的かつ確実に行うことができるサービスです。
ブラストメールがメールマーケティング初心者向けなのに対して、ブラストエンジンは技術者向けに開発されたシステムなので、より複雑で柔軟なカスタマイズが可能です。
国内企業が運営しているサービスなので、サポートも日本語でメール/電話の対応が可能でなっており、手厚いフォローが可能です。月額3,000円からとコストパフォーマンスにも優れています。
メールアドレスの入力のみで無料トライアルが可能ですので、まずは気軽にお試しください。
まとめ
無料のメール配信システムは、それぞれ特徴や強みが異なります。自社の目的や規模に合わせて最適なツールを選択することが必要です。無料メール配信システムは、うまく活用すれば費用を抑えながら効果的なメール配信をすることができます。
一方で、無料のメール配信システムにはリスクもあります。メールマーケティングは個人情報を使う非常にデリケートなマーケティング手法です。1度のトラブルやミスで自社のブランドを大きく棄損してしまう可能性もあります。
導入する際は、有料システムも含めて本当にあっているシステムは何なのか、幅広く検討しましょう。