WP Mail SMTPに「blastengine」を設定してメールを送信する方法|WordPressメール不達を解消する手順を画像付きで解説

WordPressでお問い合わせフォームや通知メールを運用していると、「メールが届かない」「迷惑メールフォルダに入ってしまう」というトラブルが頻発します。
原因の多くはWordPress標準のPHP mail関数で送信されるメールが、GmailやOutlookなど受信側のセキュリティ基準を満たしていないことにあります。2024年2月以降はGmailの送信者ガイドラインが強化され、SPF・DKIM・DMARCへの対応が必須レベルとなり、2025年11月からは非準拠メールへの拒否措置も本格化しました。
この課題を解決する最も確実な方法が、WordPress用プラグイン「WP Mail SMTP」と、国内99%以上の高い到達率を誇るメール配信サービス「blastengine(ブラストエンジン)」を組み合わせて使うことです。
本記事では、WP Mail SMTPとblastengineを連携する具体的な設定手順を画像付きで解説するとともに、送信ドメイン認証の注意点、トラブル時の対処法までまとめて紹介します。

目次
WP Mail SMTP×blastengine
WP Mail SMTPとblastengineを組み合わせることで、WordPressサイトからのメール送信がより確実で効果的になります。
WP Mail SMTPは、WordPressのデフォルトのメール送信方法をSMTPプロトコルに置き換えるプラグインであり、メールの到達率を向上させます。一方、blastengineは高い到達率と柔軟な配信機能を備えたメール配信サービスです。この2つを連携させることで、メールの信頼性と配信効率が大幅に向上します。
WP Mail SMTPとは?
WP Mail SMTPは、WordPressが標準で使用するPHPのmail()関数をSMTPプロトコルに置き換えることで、メールの配信精度を向上させるプラグインです。これにより、メールが迷惑メールフォルダに振り分けられるリスクを低減し、ビジネスメールや通知メールを確実に届けることができます。
WordPress公式プラグインディレクトリに掲載されている世界的に利用実績の高いプラグインで、アクティブインストール数は400万を超えています。WPForms社が開発・サポートを継続しており、2026年時点では4.x系が最新バージョンとして提供され、定期的なアップデートによって脆弱性対応や新機能追加が行われています。
Gmail・Outlook・Microsoft 365・Amazon SES・Brevo・SMTP.comなど主要メールサービスとの連携に標準対応し、設定ウィザードも日本語で提供されているため、導入のハードルが低い点も特徴です。
公式プラグインページ:https://wordpress.org/plugins/wp-mail-smtp/
開発元公式サイト:https://wpmailsmtp.com/
blastengineとは?
「blastengine」は高い到達率を誇るシステム連携に特化したクラウド型メール配信サービスです。API連携やSMTPリレー形式で接続することで簡単に大量のメールの一斉配信やトランザクションメールなどをを効率的かつ迅速に配信できます。
WP Mail SMTPにblastengineを設定するメリット
WP Mail SMTPとblastengineを組み合わせることで、以下のようなメリットがあります。
- 高い到達率と信頼性
SMTPを使用し、blastengineの配信インフラを活用することで、メールが確実に届きやすくなります。 - WordPressとの連携による一元管理
WP Mail SMTPとblastengineを組み合わせることで、メール配信の管理をWordPress内で一元化できます。 - テストメールやログ機能で確実性を確認可能
WP Mail SMTPとblastengineの組み合わせは、送信前後の確認が容易で、エラー発生時も迅速に対応できます。
また、WP Mail SMTPにblastengineを設定する最大のポイントの一つは、WordPressの管理画面から簡単に設定できる点です。専門的なプログラミング知識がなくてもエンジニアでなくても、直感的な操作で設定が完了します。
WP Mail SMTPのインストールと初期設定
WP Mail SMTPの導入は非常にシンプルです。公式プラグインディレクトリからダウンロードしてインストールし初期設定を行うだけで、WordPressからのメール送信を改善できます。
WP Mail SMTPプラグインのインストール方法
WordPress管理画面から「プラグイン」→「新規追加」を選び、「WP Mail SMTP」を検索します。「今すぐインストール」をクリックし、有効化すれば準備完了です。

プラグインの有効化と初期設定
プラグインの有効化後、管理画面に「WP Mail SMTP」というメニューが追加されます。そこから基本設定画面に進み、送信者名やメールアドレスを入力します。送信方式を「SMTP」に設定することで、メール配信が安定します。設定方法の詳細は後述します。
blastengineの準備
blastengineを使うには、アカウントの作成とAPIキーの取得が必要です。このセクションでは、その手順を詳しく説明します。
blastengineのアカウント作成
公式サイトから無料でアカウントを作成します。無料トライアルはメールアドレス入力のみでアカウント発行が可能となります。
blastengine公式サイト:https://blastengine.jp/
SMTPユーザー名とSMTPパスワードについての取得方法
blastengineの管理画面にログイン後、「設定」の画面にて、IDとパスワードを取得することができます。これらを、WP Mail SMTPのSMTPユーザー名とSMTPパスワードの欄に入力します。

認証方式は「SMTP認証」を選択する必要があるので注意してください。
WP Mail SMTPでblastengineを設定する方法
WP Mail SMTPでblastengineを使用するには、SMTP設定を適切に設定する必要があります。このセクションでは、設定画面での操作を手順ごとに解説します。
WP Mail SMTPの設定画面に移動する
WordPressの管理画面からWP Mail SMTPの設定ページに移動します。「送信元メールアドレス」と「送信者名」はご自身の送信元情報を入力するとよいでしょう。

メール送信方式の選択
送信方式を「その他の SMTP」に設定します。これにより、外部のSMTPサービスを利用してメールを送信できるようになります。

SMTP ホスト・SMTP ポートを入力する
「その他の SMTP」にていくつかの項目を入力する必要があります。まずここでは、SMTP ホスト・SMTP ポートを入力しましょう。
- SMTP ホスト:smtp.engn.jp
- SMTP ポート:587
暗号化はTLSを選択してください。

blastengineで取得したIDとパスワードを入力する
blastengineの管理画面で発行したIDとパスワードを設定します。
- SMTP ユーザー名:blastengineのID
- SMTP パスワード:blastengineのパスワード

テストメールの送信と確認
設定が完了したら、テストメールを送信して正常に機能するか確認します。ここでは具体的な確認手順とトラブルシューティングについて説明します。
テストメールの送信方法
WP Mail SMTPの「ツール」からメールテストタブに移動し、送信先のメールアドレスを入力して「送信」をクリックします。正常に送信された場合、メールが受信ボックスに届きます。

WP Mail SMTP×blastengineの設定でよくあるトラブルと対処法
設定手順どおりに進めてもテストメールが届かない、認証に失敗するといったトラブルは一定の頻度で発生します。ここでは実務で遭遇しやすい3つのケースを取り上げ、原因の切り分け方と対処法を解説します。
テストメールが届かない場合の確認手順
テストメールが届かない場合、最初に確認すべきはWP Mail SMTPの「メールテスト」画面に表示されるエラーログです。認証情報の誤り、ホスト名の誤記、サーバー応答のタイムアウトなど、原因別にメッセージが出力されます。ログに明確なエラーが出ていない場合でも、以下の順序で確認することで原因の切り分けが可能です。
- 送信元メールアドレスのドメインがSPF・DKIM認証対象になっているか
- blastengine管理画面のSMTPリレー設定で有効なIDとパスワードが発行されているか
- 受信側の迷惑メールフォルダに振り分けられていないか
- ドメインのDNSに誤った設定が残っていないか(重複SPFレコードなど)
送信処理自体は成功しているのに受信側に届いていない場合は、受信側のメールサーバー側で拒否されている可能性が高いため、ヘッダー情報を確認してReturn-PathやAuthentication-Resultsを読み解くと原因が特定しやすくなります。
SMTP認証エラーが発生する場合
「SMTP authentication failed」のようなエラーが発生する場合、原因の多くは認証情報の取り違えです。blastengineにはログイン用のアカウントとSMTPリレー用のアカウントが別に存在するため、WP Mail SMTP側に入力すべきは後者のSMTPリレー用ID・パスワードです。
また、blastengine管理画面で認証方式を「SMTP認証」に設定しているかも必ず確認してください。パスワードを変更した直後の場合は、変更が設定に反映されるまで数分かかることもあります。念のためblastengine側で一度ログインし直し、認証情報が有効であることを確かめるのが確実です。
ポート587が遮断されている場合の対応
一部のレンタルサーバーや社内ネットワークでは、セキュリティポリシーによりSMTP通信用のポートが遮断されていることがあります。blastengineのSMTPリレーはポート587(STARTTLS)を標準としていますが、サーバーから587番ポートへの外向き通信がブロックされていると、いくら設定を正しく入力しても接続は確立できません。
レンタルサーバーの管理画面やサポートに、ポート587の外向き通信可否を確認してください。もし587がブロックされている場合は、SMTPリレーではなくAPI経由での送信に切り替える選択肢もあります。blastengineはRESTful APIでも同等の配信機能を提供しているため、WordPressプラグイン「WP Mail SMTP」のカスタムSMTP以外の方法として、API連携用のプラグインを自作または導入する対応も可能です。
WP Mail SMTPとblastengineを活用する際の注意点
これらのツールを活用するには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。以下は、メール送信を成功させるためのポイントです。
メール送信上限や制限について
blastengineのプランに応じた送信上限に注意してください。無料プランでは制限があるため、大量配信を行う場合は有料プランの検討が必要です。
迷惑メール対策(SPF・DKIM・DMARCの設定確認)
SPF・DKIM・DMARCは、メールのなりすましを防ぐための送信ドメイン認証技術です。これらの設定を正確に行うことで、メールが正しく認証され、受信側で迷惑メールと判定されるリスクを下げられます。
特に2024年2月1日以降、Gmailの送信者ガイドラインが大きく変更されており、Gmail宛に送信するすべての送信者にはSPFまたはDKIMのいずれかの設定が必須となりました。1日あたり約5,000通以上のメールを送信する一括送信者については、SPF・DKIM・DMARCの3つすべての設定が求められます。
さらに2025年11月以降、Googleはガイドラインに準拠していない送信トラフィックに対する措置を強化しました。非準拠メールに対しては一時的な拒否や永続的な拒否などの対応が段階的に適用されるため、WordPressサイトからのお問い合わせ自動返信や会員登録確認メールといった通知系メールも例外ではありません。
blastengineの管理画面にはSPF・DKIM・DMARCの設定を支援する機能が用意されています。送信元として使うドメインのDNSに、blastengineが指示するレコードを登録することで、ガイドライン対応が完了します。
Google Workspace 管理者 ヘルプ「メール送信者のガイドラインに関するよくある質問」:https://support.google.com/a/answer/14229414?hl=ja
Google Workspace 管理者 ヘルプ「メール送信者のガイドライン」:https://support.google.com/a/answer/81126?hl=ja
Google Postmaster Toolsでの配信状況モニタリング
送信ドメイン認証を設定した後は、Gmail宛のメールが適切に届いているかを継続的にモニタリングすることが重要です。Googleは送信者向けの無料ツールとして「Google Postmaster Tools」を提供しており、自社ドメインを登録することで以下の情報を可視化できます。
- 迷惑メール率(スパム率)
- ドメイン・IPのレピュテーション評価
- SPF・DKIM・DMARCの認証成功率
- Gmail側でのエラー発生状況
Gmailガイドラインでは迷惑メール率を0.10%未満に維持することが推奨されており、0.30%を超えないよう求められています。送信者側から見えにくいこの数値を、Postmaster Toolsで定期的に確認することでガイドライン遵守の状態を客観的に把握できます。
なお、従来のPostmaster Tools(v1)は2025年10月末にサービスを停止しており、現在は新バージョンのPostmaster Tools(v2)への移行が必要です。これからドメイン登録する場合は、最初からv2を利用してください。
【公式】Google Postmaster Tools:https://support.google.com/mail/answer/9981691
WP Mail SMTP以外のプラグイン
WP Mail SMTPは非常に優れたプラグインですが、他にもWordPressサイトからのメール配信を安定化させるためのプラグインがいくつか存在します。
- Post SMTP
WP Mail SMTPの代替としてよく利用されるプラグインです。このプラグインは、メール送信時の問題を自動検知し、詳細なログを提供します。 - FluentSMTP
軽量でシンプルな設計ながら、信頼性の高いメール送信を可能にするプラグインです。 - Easy WP SMTP
基本的な機能に特化した軽量プラグインで、WordPressサイトからのメール送信を簡単に設定できます。
それぞれ設定方法は異なりますが、SMTPサーバーやポート番号の設定は同じです。基本的にはWP Mail SMTPで問題ありませんが、諸事情で使えない場合などは自身が使いやすいプラグインを利用すればよいでしょう。
WP Mail SMTP以外のプラグインを選ぶ際の注意点
プラグイン選びは、用途や規模、セキュリティ要件によって異なります。以下のポイントを考慮してください。
- 連携可能なメールサービス
利用中または利用予定のメールサービスとの互換性を確認しましょう。 - ログ機能の有無
トラブル時に役立つメールログ機能が搭載されているかは重要です。 - セキュリティ対策
OAuth2認証や暗号化プロトコル(SSL/TLS)への対応状況を確認しましょう。 - サポートと更新頻度
開発者のサポート体制やプラグインの更新頻度を確認して、長期利用に耐えられるか評価しましょう。
WP Mail SMTP以外のプラグインを活用することで、特定のニーズに応じた柔軟なメール配信環境を構築できます。それぞれのプラグインの特性を理解し、最適なものを選びましょう。
SMTPリレー・API連携サービス「ブラストエンジン(blastengine)」

SPFやDKIMなどGmail送信者ガイドライン対応しており、API連携・SMTPリレーが可能なメール配信システムです。
ブラストエンジンは、SMTPリレーサーバーを使用して、簡単に大量のメールを高速配信することが可能です。さらに、メールサーバーを必要とせず、API経由でメールを送信する仕組みも提供しています。
ブラストエンジンは、サーバーの運用やメンテナンスを行っているため、常に高いIPレピュテーションを維持しながら、安全にメールを送ることができます。
以下のような課題がある場合は、ブラストエンジンの利用を検討してみることをおすすめします。
- WordPressからのメールが届かない場合
- WP Mail SMTPを使ってメールを送信したい場合
- 自社のIPアドレスやドメインがブラックリストに登録されていて、メールが届かない場合
- 国内キャリアにメールが届かず、対応方法がわからない場合
- 自社でメールサーバーを管理・運用したくない場合
また、ブラストエンジンは各メールプロバイダーや携帯キャリアのドメインに最適化されており、大規模なネットワークを経由してメール配信を行うことで、日本国内での到達率を圧倒的に高めています。
利用料金は月額3,000円からとコストパフォーマンスにも優れており、メールだけでなく、日本語での電話サポートにも対応しています。
メールアドレスの入力のみで無料トライアルが可能ですので、まずは気軽にお試しください。
FAQ
- Q:WP Mail SMTPは無料で使えますか?
- A:WP Mail SMTPは無料版で基本的な機能を利用可能です。SMTP認証によるメール送信、テストメール機能、主要メールサービスとの連携は無料版に含まれており、blastengineとの接続も無料版で問題なく行えます。有料版のProでは詳細なメールログ・バックアップメーラー・優先サポートなどが追加されます。
- Q:smtp.engn.jpに接続できない場合はどうすればよいですか?
- A:まずサーバー側でポート587が開放されているかを確認してください。一部のレンタルサーバーではポート25・465・587が遮断されていることがあります。また、SMTPユーザー名とパスワードはblastengine管理画面の「SMTPリレー設定」で発行されるIDとパスワードである必要があり、blastengineアカウントのログイン情報とは異なる点に注意してください。
- Q:WP Mail SMTPとblastengineを連携すれば、SPF・DKIM・DMARCの設定は不要ですか?
- A:いいえ、送信ドメイン認証の設定は必須です。WP Mail SMTPはWordPressから送信されるメールをblastengine経由に切り替える役割を担いますが、自社ドメインのSPF・DKIM・DMARCレコードはドメイン側のDNSに登録する必要があります。blastengine側でも送信ドメイン認証の設定サポートを提供しています。
- Q:1日に何通までメールを送れますか?
- A:blastengineのプランごとに月間配信数の上限が設定されています。最小プランは月間10,000通(月額3,000円〜)で、超過分は1通あたり0.60円の従量課金となります。1日の送信ピークが明確な場合は、上位プランへの切替を検討すると安定配信につながります。
- Q:WP Mail SMTPではなく、他のSMTPプラグインでもblastengineは使えますか?
- A:はい、使えます。Post SMTP・FluentSMTP・Easy WP SMTPなど、SMTPサーバー情報を入力できるプラグインであれば連携可能です。ホスト(smtp.engn.jp)、ポート(587)、暗号化(TLS)、SMTP認証の情報は共通です。ただし、実績と情報量の多さからWP Mail SMTPが最も推奨されます。
まとめ
WP Mail SMTPとblastengineを組み合わせることで、WordPressサイトからのメール配信が安定し、到達率も向上します。
この設定により、通知メールやマーケティングメールを確実に届けられるため、ビジネスの信頼性が向上します。ぜひこの記事を参考に、blastengineを活用した効率的なメール配信環境を構築してください。



