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メールの添付ファイルの容量はどれくらい?各サービスの上限と対処法まとめ

更新日: メール配信

「メールにファイルを添付したら送れなかった」「添付ファイルのサイズが大きすぎてエラーが出た」ビジネスでもプライベートでも、こうした経験をしたことがある人は少なくないはずです。一般的にメールには1通あたりに添付できるファイルサイズに制限があります。制限を超えると送信に失敗したり相手のメールサーバーで受信拒否されたりする可能性があるため、添付ファイルの容量には注意が必要です。

しかし、その上限は使っているメールサービスによって異なるうえ、実際の添付可能サイズが公式に明記されていないケースもあるため「どこまでなら安全に送れるのか?」を把握しづらいのが実情です。また、容量制限にひっかかった場合のファイル圧縮方法や、クラウドストレージ・ファイル転送サービスの活用など、代替手段を知っておくことも重要になります。

本記事では「メールの添付ファイルの容量」をテーマに主要サービスごとの上限、添付できなかったときの対応策、ファイルサイズを減らす方法やメール以外の送信手段まで幅広く丁寧に解説します。送れなかったときに焦らず対応できるよう、ぜひ参考にしてください。

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メールに添付するファイルの容量は1MB以内が基本

メールにファイルを添付する際に、どのくらいのサイズまでなら問題なく送れるか悩むことは少なくありません。使用しているメールサービスによって多少の違いはありますが、添付ファイルの容量は1MB以内がひとつの目安になります。2〜3MBを超える場合は要注意、3MB以上のファイルはできるだけメール以外の手段を使った方が安心です。

また、メールでファイルを送信するとき、添付ファイルは内部的にテキスト形式(Base64)に変換されるため実際のファイルサイズよりも送信時の容量は約1.3〜1.5倍程度に膨らみます。こうした変換後のサイズも考慮すると送信エラーを防ぐために「1MB以内」という制限が現実的になってきます。

容量を1MB以内に抑えるべき理由

添付ファイルのサイズが大きすぎると、送信・受信のどちらにも影響を及ぼす可能性があります。以下に、その主な理由を整理しました。

メールが届かなくなるリスクがある

添付ファイルの容量が大きい場合、メールの送信や受信が正常に行えず結果として相手に届かない可能性があります。メールは以下のような順番で送受信されます。

  • 送信者のメールソフト(またはWebメール)
  • 送信者のメールサーバー
  • 受信者のメールサーバー
  • 受信者のメールボックス

それぞれの段階で容量制限があり大容量ファイルを添付すると、どこかの段階でブロックされたりエラーが返されたりすることがあります。多くのメールサービスではこのような事態を防ぐため、メールサイズの上限を設けています。

通信や受信に時間がかかる

送信そのものは完了していてもファイルが大きいとメールの受信に時間がかかります。通信環境が不安定な場所では受信エラーや長時間の待機が発生する可能性もあります。

近年はテレワークや外出先でのメール利用も増えており、モバイル回線を使っている場合は通信量の増加による負担にも注意が必要です。相手の時間や環境に配慮するという意味でも、必要以上に重いメールは避けた方が望ましいといえます。

相手のメールボックスを圧迫する

大容量の添付ファイルは受信者のメールボックスを圧迫する要因にもなります。多くのメールサービスには保存容量の上限があるためサイズの大きいメールが続くと、新しいメールが届かなくなることもあります。

保存されているメールの削除を強いられるなど受信者に手間をかけてしまう可能性もあるため、適切な容量を守ることはメールのマナーでもあります。

主要メールサービスの添付ファイル容量の目安

前述のとおり多くのメールサービスでは、サーバーへの負荷や送受信トラブルを防ぐために、メール1通あたりのサイズ上限が設けられています。添付ファイルのサイズもこの上限に含まれるため、各サービスの仕様を把握しておくことはスムーズなメール送信において重要です。以下は主なメールサービスにおける容量制限の一例です。

サービス名上限備考
Gmail25MB実際の添付可能サイズは5MB程度(相手先やエンコードにより変動)
Outlook20MBメール1通あたりのサイズ上限
ヤフーメール25MBメール1通あたりのサイズ上限
iCloud Mail14MB程度通常送信時。Mail Drop利用時は最大5GBまで送信可能
Thunderbird無制限5MBを超えると警告が出る(実際は送信先サーバーの制限に依存)

Gmail(Google)

GmailはGoogleが提供する人気のメールサービスで、公式には添付ファイルの上限が25MBとされています。ただし、実際に添付できるファイルサイズは5MB程度にとどまるというユーザーの報告もあります。これは送信時に添付ファイルがテキスト形式(Base64など)にエンコードされ、ファイルサイズが大きく膨らむためと考えられています。

Outlook(Microsoft)

OutlookはMicrosoftが提供するメールサービスでメール1通あたりのサイズ上限は実質的に20MB前後とされています。これはエンコードの影響などで実際の添付ファイル容量が制限されるためですが、公式の既定値としては送信メッセージサイズの上限が35MB(受信は36MB)とされています。

また、法人向けの「Exchange Online」では既定の最大メッセージサイズは35MBですが、管理者が設定を変更することで最大150MBまで拡張可能です。なお、管理者のポリシーによっては10MBなど、より小さいサイズに制限されている場合もあるため利用環境に応じて確認が必要です。

Yahoo!メール

ヤフーメールでは1通あたりのメールサイズ上限が25MBに設定されています。添付ファイル単体のサイズ制限は明記されていませんが、本文や件名などの情報も含めたメール全体のサイズが対象となるため添付ファイルが20MB前後になると送信時にエラーが発生する可能性があります。

iCloud Mail(Apple)

iCloud Mailの送受信時のメールサイズ上限は20MBです。本文やヘッダーも含めるため、実際に添付できるファイルサイズは14MB程度が目安とされています。

iOS 9.2以降では「Mail Drop」という機能が利用可能です。この機能を使うと、最大5GBまでのファイルをiCloudサーバーにアップロードし、そのリンクをメールに添付して送信できます。Mail Dropで送信したファイルは30日間保存されます。

Thunderbird(Mozilla)

ThunderbirdはMozillaが提供するメールソフトで、添付ファイルのサイズに公式な上限はありません。ただし、5MBを超えるファイルを添付して送信しようとすると警告が表示されます。これは送信先サーバーの制限を考慮した仕様です。

この際に案内される「Filelink機能」を使うと、オンラインストレージ経由で大容量ファイルを送信できます。FilelinkはiCloudのMail Dropと同様にファイルをクラウドに保存し、そのリンクをメールで共有する仕組みです。

メールの添付ファイルの容量を小さくする方法

メールで大容量ファイルを送ろうとすると送信エラーが起きたり、相手の通信環境に負担をかけてしまったりすることがあります。こうしたトラブルを避けるためには添付ファイルのサイズをできるだけ小さくする工夫が必要です。

ファイルの中身を削ることなくサイズを抑える方法はいくつか存在します。容量が大きくなりすぎたと感じたら、まず以下の方法を試してみましょう。

ファイルを圧縮して送信する

ファイルを圧縮することで元の内容はそのままに、データ容量だけを小さくすることができます。圧縮されたファイルは受信者が「解凍(展開)」することで元の状態に戻せるため、送信時の一時的な対策として有効です。

最も一般的な形式は「ZIPファイル」でパソコン上ではファスナーが付いたアイコンで表示されることが多いため、見覚えのある方も多いかもしれません。ZIPファイルの作成方法は以下の通りです。

  • Windowsの場合
    1. 圧縮したいファイルを選択(Ctrlキーで複数選択も可能)
    2. 右クリックして「送る」→「圧縮(zip形式)フォルダー」を選択
    3. 「ファイル名.zip」という名前のZIPファイルが作成される
  • Macの場合
    1. 圧縮したいファイルを選択
    2. Controlキーを押しながらクリックし、メニューから「圧縮」を選択

これらの操作は特別なソフトをインストールしなくても標準機能で簡単に行えます。

ZIPファイルの注意点

現在はスマートフォンでもZIPファイルの解凍ができるアプリが多く出回っているため受信側の対応も進んでいます。しかし一方で、ZIPファイルを悪用したマルウェアの拡散が問題視されており、企業によってはZIPファイルを含むメールの受信をブロックするところも増えています。

例えば、2020年11月には内閣府特命担当大臣から「自動暗号化ZIPファイルの廃止」が正式に表明され、政府機関や多くの企業がZIPファイルの受け取りを控える方針を取るようになりました。そのため、圧縮ファイルを利用する際は相手がZIPファイルを受け取れる環境にあるかどうかを事前に確認することが大切です。

複数のメールに分けて送信する

データを複数の小さなファイルに分割し、それぞれを別のメールで送る方法もあります。この手法であれば1通あたりの容量を抑えられるため容量超過による送信エラーを回避できます。ただし、以下のような点には注意が必要です。

  • 受信者は複数のメールを確認・保存する必要がある
  • メールの数が多くなることで、かえって相手の負担になる場合がある
  • メールの順番や内容がわかりづらくなることもある

そのため、この方法を使う際はあらかじめ受信者の了承を得ておくことが望ましいです。

画像の解像度を下げる

添付ファイルが画像の場合、解像度を下げることでファイルサイズを抑えることができます。解像度とは画像を構成するドット(画素)の密度のこと。高解像度であるほど美しい仕上がりになりますが、ファイルサイズも大きくなりがちです。画像の用途(例:印刷か、画面表示用か)に応じて適切な解像度を選ぶことで無理なく容量を削減できます。画像解像度の変更手順は以下の通りです。

  • Windows 11「ペイント」使用時
    1. 「ペイント」を起動し、対象画像を開く
    2. 「サイズ変更と傾斜」をクリック(または Ctrl+W)
    3. パーセントまたはピクセルで縮小率を指定
    4. 編集後の画像を保存
  • Mac「プレビュー」使用時
    1. プレビューで画像を開く
    2. メニューから「ツール」→「サイズを調整」→「画像を再サンプル」
    3. 解像度欄に小さい数値を入力して保存

ただし、一度下げた解像度を元に戻すのは非常に困難です。特に印刷用など画質が求められる用途では再利用が難しくなるため用途に応じて元画像を残しておくなどの対策も大切です。

大容量ファイルを送信・共有する方法

ファイルの容量を小さくする工夫をしても添付サイズの上限を超えてしまうことはあります。そんなときは無理にメールで送ろうとせず、メール以外の方法でファイルを共有する手段を検討するのがおすすめです。

ここでは、手軽に使えるファイル転送サービスを中心に大容量ファイルを相手に安全に届ける方法をご紹介します。

ファイル転送サービスを使う

ファイル転送サービスとはWeb上の専用ページにファイルをアップロードしダウンロード用のリンクとパスワードを相手に送ることでデータを共有する仕組みです。ほとんどのサービスで100MB以上のファイルを扱うことができ、無料で利用できるものも多くあります。

特にビジネス用途で使う場合はセキュリティ対策がしっかりした有料プランを選ぶのが安心です。代表的なファイル転送サービスの例は以下の通りです。

サービス名無料利用有料時の月額転送上限備考
GigaFile便可能有料プランなし300GB
クリプト便一ヶ月可能1人当たり1,000円~5MB~10GB法人利用のみ
データ便可能330円/550円無制限(有料時)
OKURN可能24,500円~5GB(最安プラン)初期費用50,000円

GigaFile便(ギガファイル便)

株式会社ギガファイルが運営する無料の転送サービスで最大300GBまでのファイルを送信可能です。データの保存期間も3日〜100日の間で自由に設定できるため、個人利用にとても使いやすいサービスです。

クリプト便

NRIセキュアテクノロジーズが提供する法人向けの転送サービスです。1アカウントあたり月額1,000円〜利用でき、利用人数が増えるほど転送可能容量も増加します。オプションを付けることで最大10GBまで対応可能でセキュリティ重視の用途に適しています。

データ便

株式会社ファルコが提供するサービスで、無料・登録不要のライトプランから法人向けの有料ビジネスプランまで揃っています。無料でも最大5GBまで送信可能でニーズに応じて柔軟に選べる点が魅力です。保存期間も最大30日まで延長可能。

OKURN(オカーン)

日本ワムネットが提供する法人専用のファイル転送サービスで高いセキュリティとサポート体制が特徴です。月額料金はやや高めですが、送信数に制限がなく、何件送っても定額制で利用できます。同社の「GigaCC ASP」ではクラウド共有機能も使えるため、さらに幅広い業務で活用可能です。

このように、大容量ファイルを送る際にはメールに無理に添付するのではなく、用途やセキュリティ要件に応じた専用サービスの利用が効果的です。ファイルの重要度や相手の受信環境も考慮しながら、適切な手段を選びましょう。

クラウドストレージを活用してファイルを共有する

現在、大容量ファイルを共有する方法として最も主流となっているのがクラウドストレージの活用です。インターネット上のサーバーにデータを保存しアクセス権限を設定することで、指定したユーザーのみがファイルにアクセスできます。

多くのクラウドストレージではファイルのオンラインプレビュー機能に対応しており、ダウンロードを行わずにブラウザ上での閲覧や編集が可能です。無料で始められるサービスもありますが、基本的にはストレージ容量に制限があり必要に応じて有料プランへの移行が必要になります。

サービス名無料時上限料金(有料プラン)有料時上限
Googleドライブ15GB2,500円/月(100GB)2TB(13,000円/年)
OneDrive5GB2,440円/年(100GB)6TB(27,400円/年)
iCloud5GB150円/月(50GB)12TB(9,000円/月)
Dropbox2GB1,200円/月(2TB)15TB(2,400円/月)

Googleドライブ

Googleアカウントと連携して使えるクラウドストレージでGmailやGoogleドキュメント、スプレッドシートとの相性も抜群です。AI機能を活用した「AIプレミアムプラン」(要問い合わせ)も展開されており、ビジネスシーンにも強みを持ちます。

OneDrive

Microsoftが提供するクラウドストレージでWindowsやOfficeソフト(Word・Excel・PowerPoint)との統合がスムーズです。有料プランではOfficeアプリも常に最新バージョンで使用できます。Windowsユーザーにとって特に便利な選択肢です。

iCloud

Apple IDと連携して使えるサービスで、iPhone・iPad・MacなどApple製品を使っている人に最適です。ファイル共有だけでなくデバイスのバックアップ機能としても活躍します。

Dropbox

Dropbox, Inc.が提供するストレージサービスでドキュメントはもちろん、CADやPSD、AIなどの特殊ファイルもブラウザ上でプレビュー可能です。法人利用に特化したプランもあり、容量単価の安さも魅力です。

クラウドストレージはサービスごとに料金体系や機能、セキュリティ対策の強さが異なります。用途や予算、対応デバイスに応じて、最適なプランを選ぶことが重要です。特に長期間の利用を想定している場合は、将来的なデータ量の増加も見越して、途中でプラン変更がしやすいサービスを選んでおくと安心です。

メールを確実に届けるためにメールリレーサービスを利用する

大容量ファイルを送る際、ファイルサイズの問題だけでなく送信自体が不安定になったり、相手に届かなかったりするトラブルが起こることもあります。特に自社サーバーやレンタルサーバーから直接メールを送っている場合は、送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の不備やIPアドレスの信頼性が原因で、迷惑メール扱いされたりブロックされることもあります。そんなときに役立つのが「メールリレーサービス」です。

メールリレーサービスとは

メールリレーサービスとは専用の信頼性が高いサーバーを経由してメールを送信する仕組みで、送信エラーや迷惑メール判定のリスクを大幅に軽減できます。特に以下のような場面で有効です。

  • 添付ファイルを含むメールを確実に届けたいとき
  • 自社サーバーでは送信ドメイン認証の設定が難しい場合
  • 大量のメールを一斉に送信する必要があるとき

例えば、重要なプレゼン資料や契約書を相手に送る場面で、サイズを圧縮して2MB以内に収めたとしても、**「そもそも届かない」**となっては意味がありません。そうした事態を避けるために、メールリレーサービスの導入は一つの安心材料となります。

大容量ファイルの共有にはクラウドストレージや転送サービスが便利ですが「確実に“メールとして”届ける」ことを重視するなら、メールリレーの活用も検討する価値があります。

メールが届かない場合はメールリレーサービス「blastengine」を使う

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ブラストエンジンは、SMTPリレーサーバーを使用して、簡単に大量のメールを高速配信することが可能です。さらに、メールサーバーを必要とせず、API経由でメールを送信する仕組みも提供しています。

ブラストエンジンは、サーバーの運用やメンテナンスを行っているため、常に高いIPレピュテーションを維持しながら、安全にメールを送ることができます

以下のような課題がある場合は、ブラストエンジンの利用を検討してみることをおすすめします。

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  • 自社でメールサーバーを管理・運用したくない場合

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まとめ

メールでファイルを添付するときは、各サービスごとに設定された添付容量の上限を意識することが大切です。容量を超えてしまうと、送信エラーや受信拒否の原因になります。

もし容量オーバーしてしまった場合でも、ファイルを圧縮する、画像の解像度を下げる、複数メールに分割するなどの工夫で対処できます。それでも送れないときは、クラウドストレージやファイル転送サービスといったメール以外の手段を使うことで、安全かつ確実に相手にファイルを届けることができます。

送信側の都合だけでなく、相手の受信環境にも配慮しながら、容量管理や手段選びを行うことで、メールのやりとりがよりスムーズになります。この記事を参考に、ぜひご自身の送信スタイルを見直してみてください。

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