【2027年版】年賀メールの送り方とマナー|ビジネス例文・HTMLテンプレート・NGワードまで解説

年賀メールは、送るだけなら30分で終わります。問題は、その1通が本当に相手の受信トレイに届くかどうかです。
年末年始はメールの量が増える時期であり、普段は問題なく届いているメールでも迷惑メールフォルダに入ってしまうことがあります。せっかく用意した新年の挨拶が誰にも読まれないまま終わる、というのは決して珍しい話ではありません。しかも2024年2月以降、GmailをはじめとするISPは送信者に対する要件を厳格化しています。
この記事では、年賀メールの例文とマナーはもちろん、多くの記事が触れていない「確実に届けるための送信環境の整え方」まで含めて解説します。あわせて、特定電子メール法上どこまでが挨拶でどこからが広告宣伝メールになるのかという線引きも整理しました。年末の準備を始める前に、一度目を通しておくことをおすすめします。
目次
年賀状メールはビジネスで必須
年賀状メールは、ビジネスシーンにおいて必須のコミュニケーションツールとなりつつあります。
従来、年賀状ははがきで送るのが一般的でしたが、デジタル化が進む現代では、メールで年賀状を送る企業が増加しています。メールを使うことで、手間やコストを大幅に削減できるだけでなく、デザインの自由度や顧客管理の効率化といったメリットも享受できます。
年賀状メールが増加している理由
はがきを使った年賀状と比較して、メールにはコスト削減と効率化という大きな利点があります。
はがきを使う場合、印刷代や郵送代、人件費などさまざまなコストが発生しますが、メールならこれらの費用を大幅に削減することができます。特に大量の顧客に年賀状を送る企業にとって、コストの削減は非常に魅力的です。
メールの利便性の向上も大きな要因です。メールはどこからでも送信できるため、リモートワークが普及した現代において特に効果的です。
また、予約配信機能を使えば、年始の忙しい時期にもかかわらず、指定したタイミングで自動的にメールを送ることができるため、効率的な業務運営が可能です。
年賀状メールが選ばれる背景
年賀状メールが選ばれる理由には、メール特有のさまざまなメリットがあります。
まず、メールを使うことでターゲティングとパーソナライゼーションが容易になります。顧客一人ひとりに合わせたメッセージを簡単にカスタマイズでき、例えば差し込み機能を利用すれば、宛名や企業名を自動的に挿入し、受け取った側に「自分のために送られた特別なメッセージ」という印象を与えることができます。
また、メール配信サービスを利用すれば、効果測定が可能です。メールの開封率やクリック率を測定することができるため、どの顧客が年賀状メールを開封し、どのリンクがクリックされたかを詳細に把握することができます。これにより、次回以降のマーケティング活動に役立てることができるのです。
年賀状メールに欠かせないHTMLテンプレートの活用
年賀状メールを送る際は、HTMLメールを使用しましょう。画像や色、フォントを自由に調整できるので、ブランドイメージに合ったデザインの年賀状を簡単に作成することができます。文字のみのメールと比較して視覚的に訴求力のある年賀状になります。
HTMLメールを初めて送る場合、テンプレートを利用するのがおすすめです。15年連続顧客導入数シェア1位のブラストメールは、年賀状だけで15種類以上のテンプレートがあるので、企業やブランドにあったテンプレートが見つかりやすいでしょう。

こちらのテンプレートは一部ですが、無料トライアルに登録すればすべてのテンプレートを閲覧することができます。
年賀状メールのメリットとは?
年賀状メールには、従来のはがきによる年賀状に比べてさまざまなメリットがあります。年賀状メールは、コスト削減や作業効率の向上だけでなく、効果的なマーケティング活動にもつながる重要な手段です。
ここでは、年賀状メールの具体的なメリットについて詳しく解説します。
低コストで送信可能
年賀状をメールで送る最大のメリットの一つは、低コストで送信できる点です。
はがきで年賀状を送る場合、印刷代や郵送代、人件費といった多くの費用が発生します。大量の年賀状を送る企業にとっては、これらのコストは無視できない金額です。
一方、メールで年賀状を送る場合、デザイン費やメール配信システムの利用料金はかかりますが、全体としてははがきよりも大幅にコストを抑えることができます。また、物理的なコストがないため、多くの顧客に送っても費用の増加は最小限です。このように、低コストで効果的なコミュニケーションができる点が、年賀状メールの大きな魅力です。
メールアドレスだけで送付できる
年賀はがきの場合は住所情報の収集や宛名印字など、多くの手間が発生しますが、年賀メールはメールアドレスさえあればすぐに送付できるのが大きな魅力です。住所録の整備や印刷・発送作業が不要なため、業務効率を大幅に高めることができます。特に取引先や顧客が多い企業では、担当者の負担軽減につながります。
また、宛先リストの更新や管理が容易で、異動・部署変更にもスムーズに対応できます。誤送付や返送のリスクも少なく、確実に相手に届けられる安心感があります。さらに、メール配信システムを活用すれば、宛先データの管理や配信履歴の確認も自動化でき、セキュリティ面でも安全に運用できます。
加えて、メールは国内外を問わず即時に送信できるため、海外拠点やリモートワーク中の取引先への挨拶にも最適です。郵送コストや配達時間を気にせず、スピーディーかつ環境に優しいペーパーレスな方法として、近年は多くの企業が年賀メールを選択しています。
作業効率の向上
年賀状メールのもう一つのメリットは、作業効率の向上です。
はがきの場合、一枚一枚に宛名を書き、郵送準備をする必要があります。大量に送る場合は特に時間と手間がかかります。
しかし、メールならテンプレートや自動差し込み機能を使うことで、手間を大幅に削減できます。さらに、予約機能を使えば、事前に設定した日時に自動送信が可能です。忙しい年末年始でも効率よく作業を進められます。これにより、他の重要な業務に集中する時間も確保できます。
メールマーケティングとの親和性が高い
年賀状メールは、メールマーケティングとの高い親和性も大きなメリットです。
メールは、顧客との継続的なコミュニケーションを図る有効な手段です。年賀状メールもその一環として活用できます。
また、メールにリンクやボタンを設置すれば、顧客を自社のウェブサイトやキャンペーンページに誘導することが簡単にできます。単なる新年の挨拶にとどまらず、ビジネス成果を生むアクションを促すことも可能です。
効果測定が可能
もう一つの大きなメリットは、効果測定が可能な点です。
はがきの年賀状では、相手に届いたかどうか、内容を読んだかを把握するのは難しいです。
しかし、メールなら、開封率やクリック率を測定できます。
そのデータを活用し、翌年の年賀状メールの内容や配信タイミングを最適化できます。
年賀メールと年賀はがきをコストと工数で比較する
年賀メールに切り替えるべきかどうかは、感覚ではなく金額で判断できます。2024年10月の郵便料金改定により、はがきの単価は大きく上がりました。取引先が多い企業ほど、この差は無視できない規模になります。
年賀はがきにかかる費用の内訳
年賀はがきのコストは、はがき代だけではありません。実際には次の4つが積み上がります。
- はがき代:2026年用の無地の年賀はがきは1枚85円。写真用のインクジェット紙は95円
- 印刷代:デザイン制作費と印刷費。デザインを外注する場合はここが最も変動する
- 宛名印刷と住所録のメンテナンス費:異動や社名変更の反映作業が毎年発生する
- 人件費:発送リストの確認、印刷物の検品、投函までの作業時間
このうち固定的に効いてくるのがはがき代です。1,000社へ送るなら、はがきを買った時点で85,000円が確定します。ここに印刷代と人件費が上乗せされる構造です。
年賀メールにかかる費用の内訳
一方の年賀メールは、費用の構造がまったく異なります。
- メール配信システムの利用料:配信通数に応じた月額料金
- HTMLメールの制作費:テンプレートを使えばほぼゼロに近づけられる
- 配信リストの整備費:既存の顧客データベースを流用できれば追加コストは発生しない
決定的な違いは、送る相手が増えても費用がほとんど増えないことです。はがきは1枚増えれば85円増えますが、メールは同じ料金プランの範囲内であれば追加費用が発生しません。
1,000通送る場合の試算例
ブラストメールの場合、登録アドレス5,000件までのLightプランが月額4,000円です。初期費用10,000円が別途かかりますが、1年契約であれば半額の5,000円になります。1,000通の年賀メールであれば、このプランの範囲内に完全に収まります。
スポット利用として初月だけ契約する場合でも、月額4,000円と初期費用10,000円を合わせて14,000円です。しかもブラストメールは配信通数が無制限のため、同じリストに向けて年末の挨拶と年始の挨拶を分けて送っても追加費用は発生しません。
同じ1,000通を年賀はがきで送ると、はがき代だけで85,000円。ここに印刷代と宛名印字、投函までの作業工数が上乗せされます。初期費用込みのメール配信と比べても6倍以上、はがき代と月額料金だけを並べれば20倍以上の開きになります。
参考:日本郵便「2026(令和8)年用年賀はがきなどの発行および販売」
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2025/00_honsha/0829_02_01.pdf
年賀状メールを作成する際の3つのステップ
年末の忙しい時期に効率よく年賀状メールを作成し、確実に届けるためにはいくつかのステップを踏むことが必要です。ここでは、年賀状メールを成功させるための3つの重要なステップについて解説します。
送信リストの準備と整理
まず、既存の顧客リストを見直し、最新の情報が反映されているかを確認します。新規顧客や取引先の情報も忘れずに追加しましょう。
また、年賀状メールの送信先をグループ分けしておくと、顧客や取引先に応じたメッセージのカスタマイズがしやすくなります。例えば、VIP顧客や取引先には特別なメッセージを添えることが効果的です。送信リストを整理することで、年賀状メールの効果を最大化し、受け手に好印象を与えることができます。
原稿の作成
送信リストが整ったら、次に取り掛かるのは原稿の作成です。年賀状メールの原稿は、相手に感謝の気持ちを伝えるだけでなく、自社のブランドやメッセージを効果的に伝えるための重要な要素です。
まず、メールの冒頭には新年の挨拶を丁寧に書きます。これは、相手に対する敬意を示し、良好なビジネス関係を継続するために欠かせません。また、ビジネスの目標や新年の抱負を盛り込むことで、受け手にポジティブな印象を与えることができます。
配信予約の設定
最後のステップは、年賀状メールの配信予約の設定です。年末年始の忙しい時期に手動でメールを送信するのは大変ですが、配信予約機能を使うことで、事前に設定した日時に自動的にメールを送ることができます。配信予約を設定する際には、配信日時を慎重に選びましょう。
例えば、元旦の朝にメールが届くように設定するのも一つの方法です。また、ビジネスの特性に応じて、年始の営業開始日に合わせてメールが届くように設定することも効果的です。
年賀状メールの効果を最大化するためのポイント
年賀状メールを効果的に活用するためには、単に送信するだけでなく、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
これらのポイントをしっかりと取り入れることで、受け手により強い印象を与え、ビジネスにおける関係を深めることができます。ここでは、年賀状メールの効果を最大化する具体的な方法を紹介します。
メッセージを相手に合わせてカスタマイズする
年賀状メールを受け取った相手にとって、そのメールが自分のために特別に作成されたものであると感じてもらうことは非常に重要です。そのためには、パーソナライズされたメッセージを取り入れることが不可欠です。
例えば、メールの冒頭に受け手の名前を挿入するだけでなく、過去の取引や関係性に基づいた個別のメッセージを加えることで、より一層の親近感を醸成できます。
また、差し込み機能を活用することで、会社名や担当者名を自動的に挿入し、メールを受け取った相手が「自分のために送られた特別なメッセージだ」と感じるように工夫することが大切です。このように、パーソナライズされたメッセージを取り入れることで、年賀状メールの効果は飛躍的に高まります。
HTMLメールのデザインを活用する
年賀状メールのデザインも、効果を最大化するための大切な要素です。
特にHTMLメールを活用することで、視覚的に魅力的なデザインを取り入れることが可能になります。デザイン性の高い年賀状メールは、受け手に強い印象を与えるだけでなく、ブランドイメージを効果的に伝える手段となります。
HTMLメールを作成する際には、カラフルな画像やロゴ、フォントのサイズや色を工夫して、視覚的に統一感のあるデザインを心掛けましょう。また、モバイル端末での表示にも対応したレスポンシブデザインを採用することで、どのデバイスで見ても美しいメールが表示されるようにすることが重要です。
視覚的な魅力を最大限に活かした年賀状メールは、他社との差別化を図る上で大きな武器となります。
HTMLメールテンプレートを使うのが最も効率的
年賀メールは一年に一度でも、作成・レビュー・配信のたびにゼロから組むと手戻りが増えます。完成度の高いHTMLテンプレートをベースに、文面と画像だけ差し替える運用に切り替えると、デザイン品質を保ったまま制作時間を大幅に短縮できます。社内で合意済みのレイアウトをテンプレ化しておけば、担当が変わっても同じクオリティで量産できます。
以下はシェアNo.1のメール配信システム「ブラストメール」のHTMLメールテンプレートです。プロのデザイナーによって作成されたテンプレートのためクオリティが非常に高く、社名等の修正をすればそのまま使うことが可能です。

まずはどのようなテンプレートがあるか無料トライアルで確認してみると良いでしょう。
アクションを促すようにコンテンツを工夫する
年賀状メールは単なる新年の挨拶にとどまらず、ユーザーのアクションを促すための絶好の機会でもあります。そのため、コンテンツにはユーザーが次のステップを踏むような工夫を取り入れることが重要です。
例えば、メールの中にキャンペーンや特別オファーのリンクを設置し、受け手がクリックしてウェブサイトに訪れるよう促すことができます。また、メール内に「詳しくはこちら」や「今すぐ参加」といった行動を促すボタンを設置することで、ユーザーが簡単に次のアクションを起こせるようにします。
これにより、年賀状メールが単なる挨拶として終わらず、売り上げや集客などの具体的な成果に結びつく可能性が高まります。
年賀メールの配信スケジュールを逆算する
年賀メールは締切が動かせません。元旦は毎年必ず来ますし、遅れて届いた新年の挨拶には意味がありません。逆算してスケジュールを組むことが、そのまま品質につながります。
2027年の元旦と仕事始めを起点に考える
2027年1月1日は金曜日です。土日と続くため、多くの企業の仕事始めは1月4日(月)になります。この2つの日付が、配信タイミングを決める基準になります。
- 個人顧客(BtoC)向け:元旦の朝に届くよう配信予約する。年始の高揚感がある時間帯に読まれやすい
- 取引先(BtoB)向け:1月4日の朝、相手が出社してメールを開くタイミングに合わせる。年始休業中に送ると、休み明けの未読メールの山に埋もれる ※それでもあえて1月1日に送るケースもあり
なお年賀はがきの場合、日本郵便の年賀郵便特別扱いは12月15日に受付が始まり、元旦配達の目安は12月25日までの投函とされています。はがきとメールを併用するなら、はがき側のこの締切も同時に管理する必要があります。
12月中に終わらせるタスク分解
年末に慌てないためのタスクを、実施順に並べます。
- 11月中旬:配信リストの棚卸しを開始する。前年のエラーアドレスの洗い出しと、担当者情報の更新
- 11月下旬:送信ドメイン認証の設定状況を確認する。不備があればこの時点で修正に着手する
- 12月上旬:文面とHTMLテンプレートを確定させる。取引先向け、個人顧客向け、喪中配慮版の3パターンを用意しておくと運用が安定する
- 12月中旬:社内承認を取得する。キャンペーン要素を含む場合は法務確認も並行して進める
- 12月20日頃:テスト配信を実施する。Gmail、Outlook、スマートフォンなど複数環境で表示崩れを確認する
- 12月25日頃:配信予約を設定する。予約日時の年をもう一度確認する
最後の年の確認は、形式的なようで実際に事故が起きるポイントです。配信予約の日付を1年前のままにしていた、という失敗は毎年どこかで起きています。
元旦0時配信・元旦朝配信・仕事始め配信の使い分け
配信時刻の選択肢は主に3つあります。それぞれ性格が違います。
- 元旦0時:年が明けた瞬間に届く。個人向けサービスやSNS的なつながりのある顧客には強い印象を残せる。一方で、深夜の通知を嫌う層には逆効果になる
- 元旦の朝(7時〜9時台):最も無難で、BtoCの標準的な選択肢。年賀はがきが届く時間帯とも重なり、違和感がない
- 仕事始めの朝(8時〜9時台):BtoBの標準。取引先の担当者が最初に開くメールのひとつになれる
BtoBで元旦0時に配信するのは、相手の休暇を妨げるため避けたほうが賢明です。相手がどういう状態でそのメールを受け取るかを想像して選んでください。
年賀状メールにおけるビジネスマナー
年賀状メールは、ビジネスシーンにおいて新年の挨拶を交わす大切な手段です。そのため、メールの内容だけでなく、ビジネスマナーにもしっかりと気を配ることが求められます。
適切なマナーを守った年賀状メールは、相手に対する敬意を示すと同時に、信頼関係を強化する一助となります。ここでは、年賀状メールを送る際に注意すべきビジネスマナーについて解説します。
件名の工夫で開封率をアップ
年賀状メールを送る際、まず重要なのはメールの件名です。
件名は、受け取った相手が最初に目にする部分であり、メールを開封するかどうかを決定する要因の一つです。そのため、件名には工夫を凝らし、相手にとって魅力的でわかりやすい内容にすることが重要です。
例えば、件名に「新年のご挨拶|〇〇株式会社」といった形式で会社名を含めることで、ビジネスメールであることが一目でわかり、信頼感を与えます。
また、相手の名前を件名に挿入することで、個別に送られていることを強調し、開封率を高める効果が期待できます。年始は多くのメールが届く時期でもあるため、目立つ件名を工夫することで、他のメールに埋もれずに開封される可能性が高まります。
本文冒頭の挨拶文にも気を配る
年賀状メールの本文には、新年の挨拶文を丁寧に記載することが求められます。挨拶文は、ビジネスにおける礼儀として欠かせないものであり、適切な表現で相手に対する敬意を示すことが大切です。
まず、挨拶文は「謹んで新春のお慶びを申し上げます」といった形式的で礼儀正しい言葉から始めるのが一般的です。続いて、前年のお礼や今後のビジネスへの意気込みを伝えることで、相手に対する感謝の気持ちや今後の関係継続への期待を表現します。また、相手の健康や繁栄を祈る言葉を添えることで、より温かみのあるメッセージとなります。
さらに、メール全体のトーンや言葉遣いも重要です。ビジネスメールであるため、堅苦しすぎず、しかしながら丁寧さを欠かさないバランスを心掛けることが求められます。具体的なエピソードを交えることで、より親しみやすく、心のこもったメッセージになるでしょう。
適切なタイミングでメールを送信する
年賀状メールを送信する際のタイミングにも、ビジネスマナーとしての注意が必要です。新年の挨拶はそのタイミングが非常に重要であり、適切な時期に送信することで、相手に対する配慮やビジネスマナーの良さを示すことができます。
一般的には、年賀状メールは元旦の朝に届くように設定するのが理想的です。これにより、相手は新年の始まりと同時にあなたのメッセージを受け取ることができ、良いスタートを切ることができます。
また、ビジネスの特性に応じて、仕事始めの日の朝に合わせて送信するのも効果的です。例えば、BtoBの関係であれば、相手の会社が営業を再開する日の朝にメールが届くように設定することで、ビジネスの流れに即した挨拶が可能となります。
年賀メールを送る前に押さえる法律とマナーの境界線
年賀メールは挨拶状であると同時に、法律上は電子メールによる送信行為です。内容によっては特定電子メール法の規制対象になります。ここを曖昧にしたまま配信すると、企業としての信用を損なうことになりかねません。
特定電子メール法における挨拶と広告宣伝の線引き
特定電子メール法が規制するのは、営利目的の団体などが送信する「広告または宣伝を行うための手段として送信する電子メール」です。判断の軸は、送信の主目的がどこにあるかという点にあります。
純粋に新年の挨拶と昨年の御礼だけを述べたメールであれば、広告宣伝メールには当たらないと考えられます。一方、次のような要素がひとつでも入ると、広告宣伝メールとして扱われる可能性が高くなります。
- 新春キャンペーンやセールの案内を記載している
- クーポンコードや割引の告知を含んでいる
- 新商品・新サービスの紹介や、購入ページへの誘導リンクを設置している
年賀メールに販促要素を載せること自体は、まったく問題ありません。問題になるのは、載せた自覚がないまま挨拶状のつもりで配信してしまうケースです。文面が固まった段階で、これは挨拶なのか広告なのかを一度確認する工程を入れてください。
オプトインと表示義務のチェックリスト
広告宣伝メールに該当する場合、次の2点が必須要件になります。
まず、事前に送信の同意を得た相手にしか送れません。これがオプトイン規制です。名刺交換をした相手に取引に関する連絡をする場合など一部の例外はありますが、キャンペーン案内を含むメールを名刺交換だけを根拠に送るのは避けるべきです。次に、本文に次の情報を表示する義務があります。
- 送信者の氏名または名称
- 送信者の住所
- 受信拒否の通知を受けるためのメールアドレスまたはURL
- 苦情や問い合わせを受け付けられる連絡先
加えて、Gmailなどの送信者ガイドラインではワンクリックでの登録解除が求められます。法令要件と受信側の要件は別物であり、両方を満たす必要がある点に注意してください。
喪中の相手にメールを送ってよいか
年賀はがきでは喪中の相手への送付を控えるのが一般的なマナーです。年賀メールでも考え方は変わりません。喪中と分かっている相手には、祝賀の言葉を含むメールを送らないのが無難です。
とはいえ、数千件規模の一斉配信で個々の事情をすべて把握するのは現実的ではありません。この問題には、次のいずれかで対処します。
- 配信リストに除外フラグを設け、喪中の連絡があった宛先を配信対象から外す
- 件名を「新年のご挨拶」とし、本文から「おめでとうございます」「賀正」といった祝賀表現を外した中立的な文面にする
- 取引先向けと個人顧客向けでリストを分け、取引先には仕事始めに合わせたビジネス色の強い文面を送る
祝賀色を抑えた文面を1本用意しておくと、毎年の運用がぐっと楽になります。
年賀状メール原稿の書き方
年賀状メールを作成する際には、送信相手に応じた適切なトーンや内容を心掛けることが重要です。
取引先、同僚、上司など、相手によってメッセージの内容をカスタマイズすることで、ビジネスマナーを守りつつより効果的なコミュニケーションが可能になります。ここでは、年賀状メールを成功させるポイントに基づいた具体的な例文を紹介します。
取引先(BtoB)向けのフォーマルな例文
取引先に送る年賀状メールは、フォーマルで礼儀正しいトーンを重視する必要があります。特に、ビジネスパートナーやクライアントに対しては、感謝の気持ちを込めつつ、今後の関係継続に向けた意欲を示すことが重要です。以下は、取引先向けのフォーマルな年賀状メールの例文です。
件名: 新年のご挨拶|株式会社〇〇
本文:
株式会社〇〇
営業部 部長 〇〇 〇〇様
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。
本年も貴社との良好な関係をさらに深め、共に成長していけるよう、社員一同邁進してまいります。
引き続きご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
なお、新年は1月〇日より通常営業を開始いたします。
何かご用命がございましたら、お気軽にご連絡ください。
貴社のますますのご繁栄をお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
敬具
株式会社△△
営業部 部長 〇〇 〇〇
顧客(BtoC)向けのプロモーションメールの例文
BtoC向け、つまり顧客向けの年賀状メールは、親しみやすく、新年の挨拶とともに特典やキャンペーン情報を提供すると効果的です。また、メール内で視覚的にも楽しめる工夫(絵文字やHTML、画像など)を適度に使うと効果的です。
件名: 【新年のご挨拶】2027年もよろしくお願いいたします
本文:
〇〇様
明けましておめでとうございます。
旧年中は〇〇をご利用いただき、誠にありがとうございました。
2027年も皆さまにご満足いただけるサービスをお届けできるよう、スタッフ一同精一杯努めてまいります。
また、新年を迎えたことを記念し、〇〇特別キャンペーンを実施しております。
この機会にぜひご利用ください!
🎍【新年限定】〇〇キャンペーン開催中🎍
・期間: 〇月〇日~〇月〇日
・内容: 〇〇%OFF、または〇〇円引き
・クーポンコード: 【〇〇2027】
本年も、〇〇をどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆さまにとって素晴らしい一年となりますよう、お祈り申し上げます。
〇〇株式会社
同僚向けのフレンドリーな例文
同僚や上司に送る年賀状メールでは、ややカジュアルでフレンドリーなトーンを取り入れることが望ましいです。職場内での人間関係を円滑に保ち、新年からの良いスタートを切るために、気軽で親しみやすいメッセージを送りましょう。
以下は、そのような場合に適した例文です。
件名: あけましておめでとうございます!
本文:
〇〇さん、あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。おかげさまで、充実した一年を過ごすことができました。
本年も、より一層頑張ってまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
新年は〇〇日に出社予定です。何かございましたら、いつでもお声がけください。
今年もどうぞよろしくお願いします。良い一年になりますように。
△△部 〇〇 〇〇
メール本文に記載してはいけないNGワード
年賀状メールを作成する際には、使用する言葉にも細心の注意を払わないといけません。
縁起を担ぐ年始の挨拶では不適切な言葉や表現が含まれると、相手に悪い印象を与えかねません。ここでは、年賀状メールの本文に含めるべきでないNGワードを紹介します。
年賀状のNGワード①:「去年」
「去る」という表現は、「過去を断ち切る」という意味を持つため、縁起が悪いとされています。「昨年」や「旧年」といった表現に置き換えましょう。
年賀状のNGワード②:ネガティブな単語
「終わる」「破れる」「失う」など、ネガティブな意味を持つ言葉も避けましょう。これらの言葉は、新しい年のスタートを祝う場にふさわしくないため、使用しないように注意しましょう。
年賀状のNGワード③:天災などに関連する表現
病気や災害に関連する表現もNGです。新年の挨拶では、相手の健康や繁栄を祈るポジティブなメッセージを伝えることが大切であり、ネガティブな要素を含む言葉は控えるべきです。
年賀状メールを送る際は、気持ちの良いメッセージになるように細心の注意を払いましょう。
年賀メールを確実に届けるための送信環境の整備
年賀メールで最も見落とされているのが、届くかどうかという論点です。文面をどれだけ練り込んでも、迷惑メールフォルダに入ってしまえば読まれることはありません。年末は普段より多い宛先へ普段より多い通数を送るため、一年で最も配信事故が起きやすい局面でもあります。
送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)
送信ドメイン認証は、そのメールが名乗っているドメインから本当に送られたものかを受信側が検証する仕組みです。次の3つがあります。
- SPF:送信元IPアドレスが、そのドメインの正規の送信サーバーかどうかをDNSで検証する
- DKIM:メールに電子署名を付け、送信途中で改ざんされていないことを保証する
- DMARC:SPFとDKIMの認証結果をもとに、失敗したメールをどう扱うかを送信側が宣言する
このうちDMARCは2024年2月以降、大量送信者にとって事実上の必須要件になりました。SPFとDKIMだけ設定して安心している企業がまだ多く残っていますが、それでは要件を満たしていません。
年賀メールの準備を始める前に、自社の送信ドメインでこの3つがすべて正しく設定されているかを確認してください。設定不備は年末に慌てて直せるものではありません。
メールサービス各社の送信者ガイドライン
主要なメールサービスは、それぞれ送信者に対する要件を公表しています。年賀メールの宛先には個人のフリーメールアドレスも多く含まれるため、対応は避けて通れません。
Googleは、Gmailアカウントへ1日あたり5,000件を超えるメールを送信する送信者に対し、次の要件を課しています。
- 送信ドメインへのSPFおよびDKIMの設定
- 送信元ドメインへのDMARCの設定。適用ポリシーはnoneでも可
- FromヘッダーのドメインがSPFドメインまたはDKIMドメインと一致していること(DMARCアライメント)
- 送信元のドメインまたはIPに有効な逆引きDNSレコードが設定されていること
- マーケティング目的のメールへのワンクリック登録解除の実装
- Postmaster Toolsで報告される迷惑メール率を0.3%未満に維持すること
Yahoo!メールやMicrosoftも同様の方向でガイドラインを整備しており、要件の骨格はほぼ共通しています。SPF・DKIM・DMARCの設定、ワンクリック登録解除、迷惑メール率の抑制という3点を押さえておけば、いずれのサービスにも大きく外れることはありません。
参考:Google「メール送信者のガイドライン」 https://support.google.com/a/answer/81126?hl=ja
年末の一斉配信で迷惑メール判定を避ける
要件を満たしていても、送り方によっては迷惑メール判定を受けます。年末特有のリスクは、送信量の急増です。
普段まったくメールを送っていないドメインから、12月下旬に突然数万通を送ると、受信側は不審な挙動として扱います。これを避けるには、次の点を意識してください。
- 年賀メール用に新しいドメインや新規IPを使わない。実績のない送信元は評価が定まっていないため、大量配信に最も向かない
- 一度に全件を送らず、時間を分散させる。メール配信システムの多くは受信側の負荷を見ながら送信速度を調整している
- 件名に過度な記号や装飾を使わない。全角記号の多用や誇張表現はスパムフィルタの判定材料になる
- 画像だけで構成されたHTMLメールにしない。テキストと画像のバランスを取り、テキスト版も併せて用意する
どうしても新しい送信環境を使う必要がある場合は、11月のうちから通常のメールを少量ずつ送って評価を積み上げておく必要があります。年末に間に合わせるなら、逆算して準備を始めてください。
配信前のリストクリーニング
年賀メールの宛先リストは、多くの場合1年ぶりに開かれます。その間に、退職や社名変更、ドメイン廃止によって使えなくなったアドレスが必ず混ざっています。
無効なアドレスへの送信はエラーとして返り、その比率が高いと送信者としての評価が下がります。年に一度しか使わないリストほど、配信前のクリーニングが効きます。
- 前回配信時にエラーが返った宛先を除外する
- 明らかな入力ミス(ドメイン名の誤記など)を修正する
- 配信停止の申し出があった宛先が残っていないか確認する
- 部署異動や退職の連絡を受けている担当者のアドレスを更新する
メール配信システムを使っていれば、バウンスした宛先は自動的に記録されます。この記録をもとに除外リストを作るのが最も確実で、手作業よりも漏れがありません。
年賀状メールを送る際に必要な機能
年賀状メールは、効率的に大量のメールを送りつつ、受信者にとっても価値のあるコミュニケーションを実現する必要があります。そのためには、通常のBCC一斉送信などではまかなえない、以下の4つの機能を兼ね備えたツールを使うことをお勧めします。
宛名の差し込み機能(パーソナライズ機能)
顧客ごとに異なる名前や企業名をメール本文に自動で差し込む機能。これにより、一斉送信でもパーソナルな印象を与えられます。年賀状は1to1でこそ価値を発揮するコミュニケーションなので、通常の一斉送信よりも一層大切になります。
到達率を高める機能
せっかくの年賀状メールも、相手に届かなければ意味がありません。無料の一斉送信ツールを使う際は到達率が下がるリスクがあるので注意しましょう。送信認証技術である「SPFレコード・DKIM」、ブラックリストへの登録を避ける「IPアドレス分散」などの機能が備わったツールがおすすめです。
配信結果の追跡機能
送信後に、開封率やリンクのクリック率などを追跡できる機能です。これにより、メールの効果を測定し、次回の改善に役立てることができます。
デザインテンプレート機能
視覚的に魅力的なメールを簡単に作成できるテンプレートが用意されていると、時間をかけずに効果的なメールを作成できます。
年賀状メール配信におすすめの「ブラストメール」

ブラストメールには、年賀状メールの配信に必要な機能がすべて揃っています。15年連続顧客導入数シェア1位、27,000社以上からの導入実績がある、定番のメール配信システムです。
年賀メールにブラストメールがおすすめな理由
- 誰でも簡単に使えるシンプルなシステム
普段メールマーケティングを行わない人でも簡単に操作可能です。 - 年賀用のHTMLメールのテンプレートが豊富
お好みのテンプレートを選んで編集&カスタマイズが可能です。 - 必要な機能は揃っている
差し込みや追跡など、年賀状メールを配信するために必要な機能がすべて入っています。 - 低価格で導入ができる
ブラストメールは¥4,000/月から使える業界最安クラスのメール配信ツールです。 - スポット利用が可能
多くのシステムは最低利用期間が1年以上ですので、スポット利用ができるのは嬉しい点です。
スポット利用をご希望の方は下記のお支払い例を参考にしてください。

もし、年賀状をメールで配信するシステムに迷っているのであればブラストメールを使えば間違いないでしょう。ブラストメールは無料お試しをすることができ、お試し期間でもサポートが手厚いので初めての方でも安心して利用することができます。
FAQ
- Q:年賀メールはいつ送るのが正解ですか?
- A:取引先には仕事始めの朝、個人顧客には元旦の朝が基本です。2027年の元旦は金曜日で、多くの企業の仕事始めは1月4日(月)になります。年始休業中に送ったメールは他の未読メールに埋もれやすいため、BtoBでは相手の営業再開日に合わせて配信予約するのが確実です。
- Q:年賀メールに特典やキャンペーン情報を載せても問題ありませんか?
- A:載せること自体は可能ですが、その瞬間に特定電子メール法上の「広告宣伝メール」に該当します。事前の同意(オプトイン)を得た宛先にのみ送信し、送信者の氏名または名称、住所、受信拒否の通知先を本文に明記する必要があります。挨拶だけのメールとは要件が変わる点に注意してください。
- Q:年賀メールが迷惑メールフォルダに入ってしまうのはなぜですか?
- A:最も多い原因は送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の未設定または設定不備です。加えて、普段送っていない宛先に年末だけ大量配信すると送信者評価が急落します。Gmailでは1日5,000件以上の送信者に対してSPF・DKIM・DMARCの設定と迷惑メール率0.3%未満の維持が求められます。
- Q:BCCで一斉送信してはいけませんか?
- A:技術的には可能ですが推奨しません。BCCとTOの入力ミスによる情報漏えいリスクがあるうえ、宛名の差し込みができず、送信数が多いとメールサーバー側で拒否される可能性もあります。数十件を超えるならメール配信システムの利用が安全です。
- Q:喪中の相手に年賀メールを送っても大丈夫ですか?
- A:年賀状に準じて、喪中と分かっている相手への配信は控えるのが無難です。ビジネス上の一斉配信で個々の事情を把握しきれない場合は、「新年のご挨拶」という件名にして祝賀色の強い表現を避けるか、配信リストから除外できる仕組みを用意しておきましょう。
まとめ
年賀状メールは、ビジネスにおいて新年の挨拶をスマートかつ効率的に行うための優れた手段です。コストを抑えつつ、効果的なコミュニケーションを実現できる年賀状メールは、適切な準備と工夫を凝らすことで、相手に強い印象を与えることができます。
HTMLメールの作成や配信リストの準備、効果測定の活用など、各ステップをしっかりと押さえることで、年賀状メールを通じて信頼関係を築き、ビジネスのスタートを力強く切ることができるでしょう。



