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EC基盤の構築!ネットショップ・ECシステムのおすすめ比較とインフラの要件を解説

更新日:
執筆者: 森神 佑希

コロナ禍以降の急速なEC化の波により、企業における「ネットショップ(ECシステム)の新規構築・リプレイス」は、事業の柱を担う最重要プロジェクトとなりました。しかし、システムの選定やアーキテクチャの設計を担うエンジニアやインテグレーター(SIer)にとって、ECサイトの構築は単なる「Webサイト制作」の枠内に収まらない、極めて難易度の高いミッションです。

大量のトラフィックをさばくスケーラビリティ、注文をミスなく処理するトランザクション処理の堅牢性、倉庫管理システム(WMS)やCRM(顧客関係管理)とのAPIインテグレーション、そして何より「絶対に遅延・不達が許されないトランザクションメール(システム通知)」の確実な配信。これらすべての要件を高次元で満たすバックエンドを構築できなければ、ビジネスは直ちに停止し、甚大な機会損失とブランドダメージを引き起こします。

この記事では、システム責任者・インフラエンジニアに向けて、アーキテクチャやAPIの拡張性という「技術的な視点」から厳選したおすすめのネットショップ作成システム・カート比較を徹底解説します。

さらに、多くのEC開発プロジェクトにおいて、公開後(ローンチ後)に最大の技術的ボトルネックとして牙を剥く「トランザクションメール・システム通知の到達率問題」と、それを根本から解決するための「メールインフラのAPI・SMTPリレーへのオフロード戦略」について、圧倒的な情報密度で深掘りします。

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エンジニア視点で選ぶネットショップ・ECシステムの比較軸

ネットショップ構築において、「ビジネス側(マーケティング・営業)」が重視するのはデザインや初期費用ですが、「開発側(エンジニア)」が直視すべきはシステムのアーキテクチャ(構造)と、外部システムとの結合度(インテグレーションの容易さ)です。技術選定のミスは、のちのち膨大な技術的負債(テクニカルデット)を生み出します。

SaaS型(Shopify等)とオープンソース・パッケージ型のアーキテクチャの違い

ECシステムを選定する際、まず大前提として「SaaS(クラウド)型」に乗るか、「オープンソース / パッケージ(オンプレミス・IaaS)型」を自前で構築するかの二択を迫られます。

SaaS(ASP)型の特徴

ShopifyやMakeShopに代表されるSaaS型は、インフラ基盤(サーバー、ネットワーク、DB)の保守・スケールアウト・セキュリティパッチの適用といった、非機能要件に関わる運用保守プロセスをベンダー側(プラットフォーマー)へ完全にオフロードできるのが最大のメリットです。テレビ放映による突発的なトラフィック急増(スパイク)に対しても、オートスケール機構によってサーバーダウンを防いでくれます。エンジニアは「フロントエンドのヘッドレス化」や「外部SaaSとのAPI連携」といった、より付加価値の高い開発業務にリソースを集中させることができます。

オープンソース(EC-CUBE等)・パッケージ型の特徴

オンプレミスやAWS等のIaaS上に自前でサーバーを立て、EC-CUBEなどのオープンソースをインストールして構築する手法です。SaaSのような「プラットフォーム側の仕様による制約」が一切存在せず、データベースのスキーマレベルからロジックに至るまで、完全に自由なカスタマイズ(フルスクラッチに近い改修)が可能です。既存のレガシーな基幹システム(ERP)と複雑なデータを密結合させる必要がある場合などは、この手段が唯一の解となる事があります。しかし、インフラの構築、24時間365日の死活監視、脆弱性への迅速な対応などの運用保守(DevOps)コストは膨大になります。

現代のモダンなウェブ開発のトレンドにおいては、特別な要件がない限り、セキュリティリスクとインフラ運用コストを極小化できる「SaaS型」を採用し、足りない機能はマイクロサービス的にAPIで疎結合させるアーキテクチャが主流かつ推奨されています。

外部システム(WMSやCRM)との繋ぎやすさとAPIの充実度

SaaS型を中心に選定する際、エンジニアが最も厳しく評価すべき指標が「APIのカバー範囲」と「Webhookの堅牢性」です。現代のECサイトは、単独で完結することはありません。

  • WMS(倉庫管理システム): 注文が入った瞬間に、ピッキング指示(出荷データ)をAPI経由で倉庫へ流す。倉庫側で梱包が完了したら、追跡番号(トラッキングコード)をAPIで受け取り、ECサイトのステータスを更新する。
  • CRM / MAツール: 購入直後に顧客データをSalesforce等のCRMへ連携し、自動化されたフォローアップメールやLTV分析のダッシュボードに反映させる。

これらを実現するためには、プラットフォーム側がREST/GraphQL等のモダンなAPIエンドポイントを網羅的に公開している必要があります。さらに、イベント駆動(注文生成、決済完了など)で自社のエンドポイントにペイロードをPOSTしてくれる「Webhook」のエコシステムが充実しているかが、インテグレーション開発にかかる工数を劇的に左右します。

拡張性・API連携に優れたおすすめネットショップシステム

上記のようなエンジニアリング・視点を踏まえた上で、機能拡張性とシステム連携(API)に優れたおすすめのネットショップ・ECシステムを比較します。

Shopify:強力なAdmin/Storefront APIとWebhookエコシステム

グローバルにおけるSaaS型ECプラットフォームのデファクトスタンダードである「Shopify(ショッピファイ)」は、開発者フレンドリーな設計思想において右に出るものはいません。

  • APIファーストの設計: 商品管理から注文、顧客、フルフィルメントに至るまで、すべてのECリソースに対して「Admin API(REST / GraphQL)」が用意されており、外部システムとのインテグレーションが容易です。さらに「Storefront API」を用いれば、フロントエンドをReact(Next.js)やVue(Nuxt.js)などで完全独自に構築し、バックエンドの決済やカート機能のみをShopifyに依存させる「ヘッドレスEC」のアーキテクチャをシームレスに実現できます。
  • イベント駆動を支えるWebhook: 注文の発生(orders/create)や在庫の変動など、あらゆるトリガーに対応したWebhook機能が標準搭載されており、AWS Lambda等のサーバーレス基盤を組み合わせることで、スケーラブルなイベントドリブン・アーキテクチャを素早く安価に立ち上げることが可能です。

MakeShop・EC-CUBE:国内の商習慣への適合とカスタマイズ性

国内の独自の商習慣(BtoBの複雑な掛売り、企業間での承認フロー、多階層のポイント付与、熨斗・ギフト対応など)が強く要求されるプロジェクトでは、国産システムが力を発揮します。

  • MakeShop(メイクショップ): 国産SaaSとして13年連続で流通総額No.1に君臨するMakeShopは、海外製SaaSでは対応が難しい「日本特有の複雑な商習慣」を標準機能レベルで網羅しています。近年はエンタープライズ向けの「MakeShop for Enterprise(旧:MakeShopエンタープライズ)」などを通じてAPI要件にも柔軟に対応しており、SaaSの保守性を享受しながら、国産のフルスクラッチに近い要件を満たしたい場合に強力な選択肢となります。
  • EC-CUBE(イーシーキューブ): 前述の通り、国内トップシェアのオープンソースです。自社サーバー内で既存の基幹DBと「直接テーブル結合(JOIN)してバッチ処理を回さなければならない」といった、API等の疎結合ではレイテンシやトランザクション仕様上解決できない極めてレガシーかつ密結合なインテグレーション要件がある場合、ソースコードレベルの改修が可能なEC-CUBEが選定されます。

ネットショップ開発で直面する「システム通知メール」の課題

ShopifyやMakeShopなどのシステムを選定し、エンジニアチームがAPIを駆使してWMS(倉庫)との高度なデータ連携を完璧に実装したとしましょう。しかし、システムが本番稼働(ローンチ)した後に、高確率でエンジニアの胃を痛めつける「もう一つの巨大なインフラの壁」が存在します。それが、システムからの自動通知(トランザクションメール)の不達・遅延問題です。

受発注やサンクスメール遅延によるクレームと機会損失

ECシステムにおいて、以下のようなメールは「1秒の遅延もなく、確実に顧客(またはサプライヤー)の受信トレイへ届かなければならない」絶対的なシステム通知(トランザクションメール)です。

  • 注文完了(サンクス)メール: 顧客はクレジットカード決済ボタンを押した直後に、手元のスマホに「注文完了メール」が届いて初めて安心感を得ます。これが数分でも遅れれば「決済が通っていないのでは?」と不安になり、二重決済を引き起こすか、カスタマーサポートへの激しいクレーム(電話)に直結します。
  • 発送完了メール・パスワードリセットメール: これらも顧客体験の根幹をなすものであり、届かなければ顧客からの信用を即座に失います。

プラットフォーム標準の共有IPに依存した際の「スパム判定」リスク

Shopifyやその他多くのECプラットフォームには、当然ながら「注文が入ったら自動でメールを送る機能」が標準で備わっています。しかし、インフラエンジニアであれば絶対に知っておくべき事実があります。それは、「これらSaaSの標準メール機能は、ほとんどの場合、他の無数のショップ(テナント)と同じ『共有IPアドレス』から配信されている」というインフラ構造の脆弱性です。

もし、偶然同じプラットフォームを利用している「無名のネットショップA」が、悪質なスパムメール(一斉迷惑メール送信)を行ってしまったとします。すると、Gmailやキャリア(docomo/au/SoftBank)の強力なスパムフィルターは、そのIPアドレス自体のレピュテーション(信用スコア)を引き下げてブロックリスト(ブラックリスト)へ登録します。

結果として、真面目に運営し、完璧なシステム構築を行っていた「あなたのネットショップの重要な注文完了メール」までもが、共有IPの巻き添え(Bad Neighbor Effect)を食らって、ある日突然Gmailの迷惑メールフォルダに叩き込まれる(あるいは受信拒否されて消滅する)という理不尽な事態に直面するのです。

ECシステムのメールインフラはAPI/SMTPリレーへオフロードすべき

上記のような「連帯責任によるメール不達リスク」を完全に排除し、同時に開発・保守リソースの浪費を防ぐためのアーキテクチャ設計における最適解は、「ECプラットフォーム(または自社サーバー)から直接メールを送信するのをやめ、専門のクラウド型メール配信API(SMTPリレーサービス)へ送信処理をパス(オフロード)する」ことです。

自前MTA構築の運用負荷とWebhookによるエラーバウンス管理

EC-CUBE等で自前構築する場合、Postifx等のMTAを自社サーバーで動かして送信することも可能ですが、これは最悪の選択肢になり得ます。IPアドレスの暖機運転(IPウォームアップ)、複雑なバウンス(不達エラー)解析、そして最新の送信ドメイン認証(DMARC)への継続的な対応など、メール送信特有の「泥臭く専門性の高いインフラ保守」に、社内の優秀なエンジニアのリソースを溶かすことになります。

外部の信頼できるSMTPリレーサービスを利用(アプリケーション側ではホストとポートを書き換えるか、APIを叩くだけ)すれば、送信インフラの専門ベンダーが常にIPレピュテーションを監視・最適化してくれます。

さらにモダンなAPIサービスであれば、顧客のメールアドレスのタイポ(入力ミス)で発生したハードバウンス(不達)を、即座にWebhookで自社システムへHTTP POSTで突き返してくれます。これを受け取るREST API口を用意しておくだけで、「送信エラーになった顧客のデータベース上のステータスを即座に無効(修正依頼中)に切り替え、CSチームのSlackへアラートを通知する」といった、堅牢で完全自動化されたエラーハンドリング機構をわずかな工数で実現できるのです。

堅牢なECシステムに組み込むべき最強のメール配信エンジン

トランザクションメールの到達性を担保し、エンジニアを泥沼のエラー管理から救い出す、国内システムインテグレーションにおいて最強のインフラピース(手段)となるのが、「blastengine(ブラストエンジン)」です。

blastengineのアイキャッチ画像

おすすめのメール配信システム「blastengine」

blastengineは、累計27,000社以上の導入実績を持つ国内シェアNo.1のメールサービス企業が開発した、まさにエンジニアのための「開発者特化型メール送信(SMTPリレー/API)サービス」です。

自社開発のECシステム、Shopifyのバックエンド連携、あるいは社内基幹システムと連携する際に、以下のような圧倒的な技術的メリットと堅牢性を提供します。

圧倒的な到達率(国内プロバイダへの完全最適化)

海外製の安価なAPI(SendGridやAmazon SESなど)を利用した際、最もエンジニアを悩ませるのが「日本のキャリアメール(docomo, au, SoftBank)特有のガラパゴスなスパムフィルター規則に引っかかり、メールが全く届かない」というローカライズの壁です。blastengineは10年以上にわたり日本のメールインフラと向き合ってきた専門エンジンを搭載しており、専用のIPプールと独自の配信アルゴリズムによって、キャリアメールやGmailを問わず「確実に、そして最速で届ける」インフラストラクチャーとしての高い信頼性を誇ります。

モダンで高速なREST APIとWebhookによる完全自動化

PHP, Python, Go, Node.js…言語を問わず、シンプルでドキュメントが整理されたREST APIを数行実装するだけで、送信要求からステータスの取得までをシームレスに組み込めます。また、送信成功、エラー(バウンス)、URLのクリックといったあらゆるトランザクションデータを、指定したエンドポイントに対してWebhookでリアルタイムにイベント通知(PUSH)するため、前述のエラー自動検知・ステータス更新システムの構築が極めて容易です。

Google送信要件(DMARC/DKIM)への対応をワンクリックでオフロード:

昨今のメールインフラで最大の技術的ハードルとなっている「DMARCポリシーの設定」と「DKIM電子署名の鍵管理」。インフラエンジニアが手動で行えばミスによる大規模障害リスクを伴うこれらの暗号化・認証プロセスを、すべてblastengineの管理画面から自動生成し、システム側へ完全に丸投げ(オフロード)することが可能です。

もし、システム部門の責任者やテックリードとして「メールインフラの保守にこれ以上社内のエンジニア工数を回したくない」「注文のトランザクションが止まるリスクをインフラレベルから排除したい」と考えるならば、blastengineは確実に投資対効果に見合う、自社ECシステムにおける最強のアーキテクチャパーツとなるでしょう。

公式サイト:エンジニア向けメール配信API・SMTPリレーサービス「blastengine(ブラストエンジン)」

おすすめのメール配信システム「ブラストメール」

ブラストメール

なお、システム(バックエンド)からのトランザクションメールの基盤にはblastengineが最適ですが、ビジネスの現場(マーケティング担当者)が日々の集客やリピーター育成のためにHTMLメルマガを一斉配信するための「フロントのCRMツール」としては、同系の「ブラストメール」が最適です。

エンジニアリング知識がゼロのマーケターでも直感的にドラッグ&ドロップで美しいスマホ対応のHTMLメールが作成でき、かつ圧倒的な導入コストの安さ(月額3,000円〜)を誇ります。システムの裏側をblastengineで堅牢に守りつつ、マーケティング部門にはブラストメールという独立したSaaSを渡して運用を切り分ける(システム送付とプロモーション送付のIP・ドメイン分離)ことは、レピュテーション管理上の最強のベストプラクティスとなります。

公式サイト:シェア1位のメール配信システム「ブラストメール」

まとめ:ビジネスを止めないスケーラブルなインフラ選定を

ネットショップの構築において、SaaS(Shopify等)やオープンソース(EC-CUBE等)を選定する際、フロントエンドの美しさや初期費用の安さだけで評価を下すのは、エンジニアとしてあまりに危険な賭けです。

  • 外部システム(WMS/CRM)と将来にわたってシームレスなAPI連携が可能か、Webhookなどのイベント駆動型エコシステムが充実しているかをアーキテクチャの選定軸に置くこと。
  • システム運用において最大の顧客トラブル・機会損失の原因となる「トランザクションメールの不達・遅延」リスクを初期段階から排除すること。
  • プラットフォーム標準の共有メールIPに依存せず、「blastengine」のような専用の送信API(SMTPリレー)へ通知インフラを切り離し(オフロードし)、DMARC等の最新の送信ドメイン認証の保守を含めて専門機能としてインテグレートすること。

これらの技術的要件を初期のインフラ設計フェーズから組み込むことが、ECサイトという「24時間365日決してお金を止めてはいけないシステム(Mission Critical System)」の可用性を極限まで高め、ひいては企業の売上とブランドの信頼を技術の力で強固に守り抜く、システムインテグレーター・エンジニアの真の使命と言えるのです。

FAQ

Q:Shopifyで構築する場合、標準のメール通知を止めて外部のAPIに変更することは技術的に可能ですか?
A:はい、可能です。Webhookを経由して注文発生のイベントを自社のミドルウェアで受け取り、そこから外部のREST APIを叩いてメールを送信するアーキテクチャを構築すれば、Shopifyの基盤を活かしつつメールインフラを高信頼なルートへオフロードできます。
Q:オンプレミスのレガシーなECシステムから、クラウドへメールインフラだけを移行させる工数は大きいでしょうか?
A:ECシステム側が標準のSMTPプロトコルを利用して外部へリレーする機能を備えていれば、ホスト名と認証情報をクラウドSMTPサーバーへ書き換えるだけで、アプリケーションのソースコードを大規模に改修することなく移行が完了するケースが多くあります。
Q:大量のメルマガとシステムからの自動通知を同じドメイン・IPで運用しても問題ないでしょうか?
A:推奨されません。プロモーションメールによるレピュテーション低下の巻き添えを防ぐため、用途別にサブドメインを分け、配信インフラも物理的に分離・契約して運用するのが現代のインフラ設計の鉄則です。

森神 佑希
この記事の執筆者

株式会社ラクスライトクラウド Webマーケティングリーダー
森神 佑希

顧客導入社数シェアNo.1のメール配信システム「blastmail」・「blastengine」のWebマーケティング担当。2年以上メルマガ配信の実務を行っており、先頭に立ってPDCAを回してきた。メルマガのノウハウは日本最高クラスと言っても過言ではない。

blastengine(プラストエンジン)ロゴ

エンジニアを面倒なメールに関するトラブルから解放するために作られたブラストエンジン
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