【法人向け】レンタルサーバーおすすめランキング|料金・性能・サポートで徹底比較

Webサイトやブログ、ECサイト、さらにはメール運用まで。インターネット上で活動するために欠かせないのが「レンタルサーバー」です。とはいえ、国内外のレンタルサーバーは数多く存在し「どれを選んだらいいのか分からない」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
実際、レンタルサーバーには料金が安く初心者に向いているものから、高速性・安定性・セキュリティを重視した法人向けプランまで幅広い選択肢があります。さらにサービスごとにサポート体制やバックアップ機能、転送量制限なども異なるため、単純に「安いから」といった理由だけで選ぶと、後から「アクセスが増えてエラーが出る」「メールが届かない」といったトラブルにつながりかねません。
特に2025年現在ではクラウド化やセキュリティ対策の強化により、レンタルサーバーは以前よりも進化しており、選び方のポイントも変化しています。例えば「法人のコーポレートサイトを安定して公開したい」「ECサイトやメルマガ配信で大容量のデータを扱いたい」「個人ブログを低コストで運営したい」など、目的によって最適なサーバーは違います。
本記事では最新のおすすめレンタルサーバーを比較しながら、それぞれの特徴や強みを分かりやすく紹介します。
レンタルサーバーとは?
ここではレンタルサーバーの基本から解説します。仕組みや用途を理解して、自分に合った使い方をイメージしましょう。
レンタルサーバーの基本的な仕組み
サーバー(server)は直訳すると「提供者」という意味です。IT用語としては、インターネットを介してサービスを提供しているコンピューターを指します。
サーバーを自分で構築することも可能ですが、機器の購入や設置場所の確保、電気代、セキュリティ管理など、多大な費用や労力が必要です。さらに専門知識も不可欠です。その点、レンタルサーバーであれば一から構築する必要がなく、運用管理も任せられるため、多くのユーザーに利用されています。
レンタルサーバーの用途
レンタルサーバーはさまざまな用途に活用されています。
- ホームページやブログの運営
- ECサイト(ネットショップ)の開設
- 独自ドメインのメールアドレス運用
- データ保存やバックアップ
従来はホームページを作成するためにHTMLやCSSの知識が必要でしたが、近年はWordPressなどのCMSを使うことで、専門知識がなくても簡単にサイトを構築できます。これにより、個人ユーザーでもホームページを開設するハードルが下がり、需要は増え続けています。
また、セキュリティ性の高さやバックアップ機能の充実から、法人がメール運用や大容量データの保存目的で利用するケースも多くなっています。
共用サーバーと専用サーバーの違い
レンタルサーバーは大きく「共用サーバー」と「専用サーバー」に分かれます。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
共用サーバー | ・費用が安い ・知識がなくても運用可能 | ・安定性に欠ける ・自由度が低い ・他ユーザーの影響を受けやすい |
専用サーバー | ・カスタマイズ自由度が高い ・安定運用が可能 ・高いセキュリティ性 | ・費用が高額 ・サーバー管理の知識が必要 |
共用サーバーはコスト面で優れており初心者にも向いていますが、アクセス集中や他ユーザーの影響で不安定になることがあります。一方、専用サーバーは安定性・セキュリティ性・自由度が高く、本格的なビジネス用途に向いています。ただし、費用と管理のハードルは上がります。
法人向けと個人向けの違い
レンタルサーバーは「法人向け」と「個人向け」に分けられることがありますが、これはあくまでプランの名称です。法人が個人向けを利用することも可能です。一般的に法人向けの方が、以下の点で優れています。
- 安定性
- サポート体制
- データ容量
- バックアップ機能
- 利用可能なドメイン数やデータベース数
- セキュリティレベル
BtoBサービスや大規模サイトには法人向けがおすすめですが、小規模サイトなら個人向けでも十分な場合があります。
レンタルサーバーの費用相場
レンタルサーバーの料金はプランによって幅があります。
- 共用サーバー:月額1,000円〜2,500円程度
- 専用サーバー:月額25,000円〜100,000円程度
高スペック・高機能なサーバーほど料金は高くなりますが、必ずしも「高い=最適」とは限りません。自社や個人の用途に合わせて選ぶことが大切です。無料体験を提供しているサービスもあるので、試してから判断するのも良い方法です。
なお、無料のレンタルサーバーも存在しますが、広告が強制表示されたり容量や機能が制限されることが多く訪問者に不信感を与える可能性があります。そのため、ビジネス利用にはあまり向きません。
レンタルサーバー選びのポイント
ここでは、レンタルサーバーを選ぶ際にチェックしておきたい重要なポイントを紹介します。なるべく安価なレンタルサーバーを選びたいと思う方も多いでしょう。ただし「費用」だけで判断するのではなく、自分の用途や運用目的に合ったサーバーを選ぶことが大切です。
表示速度・レスポンス
サーバーの性能(CPUやメモリ)やWebサイトのコンテンツの内容によって、表示速度やレスポンスは大きく変わります。専用サーバーは環境を占有できカスタマイズも可能なため、一般的に表示速度が速い傾向にあります。
一方でレスポンスが遅いと、ユーザーにストレスを与え離脱率の増加やSEO評価の低下につながりかねません。コンバージョン率にも影響するため、レスポンスの速さは非常に重要な要素です。
安定性
サーバーの安定性はWebサイト運営に欠かせないポイントの一つです。不安定なサーバーではページが表示されず、結果としてビジネスチャンスを逃したり信用を失ったりする恐れがあります。
サーバーの安定性は「稼働率」という指標で示されることが多く、一般的には 99.99%以上の稼働率 が目安とされています。これは1年間(8,760時間)のうち、停止時間が 約52分以内 に収まる計算です。
容量・転送量制限
大規模なサイトやアクセスの多いECサイトでは容量や転送量制限も重要です。容量が大きければ多くのデータを保存でき、転送量の上限が高ければ大量のアクセスや大容量データの送受信にも耐えられます。
サポート
トラブルはいつ発生するかわかりません。そのため、サポート体制がしっかりしているかも確認しておきましょう。例えば、以下の点は、契約前にチェックしておくと安心です。
- 24時間365日対応しているか
- 返信スピードは早いか
- 無料サポートか有料サポートか
セキュリティ
ビジネスでレンタルサーバーを利用する場合、顧客情報や機密データを守るためにセキュリティは欠かせません。SSL対応やファイアウォール、WAF、IPS/IDSといった機能が備わっているかを確認しましょう。これらの機能があることで、不正アクセスや情報漏えいのリスクを大幅に軽減できます。
拡張性
ECサイトのように独自性のあるWebサイトを運営したい場合は拡張性も大事な要素です。専用サーバーならOSやアプリケーションを自由に選べるため拡張性に優れていますが、共用サーバーでは利用できるCMSやツールが限られることもあります。
バックアップ機能
万が一のトラブルに備え、バックアップ機能があるかどうかも確認しましょう。手動で行う場合は忘れてしまうリスクがありますが、自動バックアップ機能があれば安心です。特にビジネス利用の場合は、リスクマネジメントの観点から自動バックアップ機能を備えたレンタルサーバーを選ぶことをおすすめします。
法人向けの最新おすすめレンタルサーバー比較
それぞれのレンタルサーバーには特徴があり、提供している機能や料金プランも異なります。ここからは、法人向けとしておすすめできるレンタルサーバーをいくつか紹介します。費用だけでなく、自社の目的や規模に合うサービスを選ぶことがポイントです。
さくらのレンタルサーバー

公式サイト:https://rs.sakura.ad.jp/
サーバー名 | さくらのレンタルサーバー |
初期費用 | 0円(ミディアムのみ17,600円) |
月額料金 | ライト:121円~スタンダード:500円~ビジネス:1,980円~ミディアム:13.,544円~ |
ディスク容量 | 100GB~ |
転送量 | 一定量まで無料 |
バックアップ機能 | あり(スタンダード以上) |
サポート | メール・電話・チャット |
無料体験 | 14日 |
さくらのレンタルサーバーは、他社に比べて安価で利用できるレンタルサーバーです。コストパフォーマンスに優れていることから、初めてレンタルサーバーを運用する企業に適しています。
XServerビジネス

公式サイト:https://business.xserver.ne.jp/
サーバー名 | Xserverビジネス |
初期費用 | 16.500円~(12か月以上契約で0円) |
月額料金 | 共有サーバー:3.762円~マネージド専用サーバー(仮想):7.524円~マネージド専用サーバー(物理):19.800円~ |
ディスク容量 | 700GB~ |
転送量 | 無制限 |
バックアップ機能 | 自動バックアップ |
サポート | メール・電話・チャット |
無料体験 | 14日 |
Xserverは、安定性と高速性が両立した法人向けレンタルサーバーです。国内シェアトップを誇ることから、信頼と実績があるレンタルサーバーといえます。
ロリポップレンタルサーバー(エンタープライズ)

公式サイト:https://lolipop.jp/
サーバー名 | ロリポップレンタルサーバー(エンタープライズ) |
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 2.200円~ |
ディスク容量 | 1.2TB |
転送量 | 無制限 |
バックアップ機能 | 自動バックアップ |
サポート | メール・電話・チャット |
無料体験 | 10日 |
ロリポップレンタルサーバーは、個人や小規模企業からビジネス向けと幅広く選べるプランが充実しているレンタルサーバーです。
CPIレンタルサーバー

公式サイト:https://www.cpi.ad.jp/
サーバー名 | CPIレンタルサーバー |
初期費用 | ビジネススタンダード:0円マネージドプラン:101,200円~ |
月額料金 | ビジネススタンダード:4,840円~マネージドプラン:38,610円~ |
ディスク容量 | ビジネススタンダード:300GB+メール200GBマネージドプラン:480GB |
転送量 | 無制限 |
バックアップ機能 | 自動バックアップ |
サポート | メール・電話(オプション)・チャット |
無料体験 | 10日 |
CPIレンタルサーバーは、KDDIが提供しているレンタルサーバーです。官公庁といった公共機関も利用しているレンタルサーバーであり、サーバー混雑時の安定性、通信障害への耐性に秀でています。
カゴヤ・ジャパン・レンタルサーバー

公式サイト:https://www.kagoya.jp/kir/rentalserver/
サーバー名 | カゴヤ・ジャパン |
初期費用 | ライト:0円ベーシック:44,000円~ハイエンド:165,000円 |
月額料金 | ライト:1,650円~ベーシック:18,150円~ハイエンド:44,000円 |
ディスク容量 | 100GB~ |
転送量 | 無制限 |
バックアップ機能 | 10GB(追加可能) |
サポート | メール・電話・チャット |
無料体験 | 14日 |
カゴヤ・ジャパンが提供しているレンタルサーバーは、大企業から個人向けまで広く活用できるプランを用意しています。無料体験期間中は、一部の機能が制限される点には注意しましょう。
レンタルサーバー導入の流れ
最後に、レンタルサーバーを導入するまでの手順を整理しておきましょう。まずは、自社が「どのような用途でレンタルサーバーを使いたいのか」を明確にすることが出発点です。用途が決まれば、それに合ったプランを比較検討し利用契約を結びます。契約後は必要なWebサイトやシステムの移行作業を行い、準備が整ったら運用を開始します。導入までの大まかな流れは以下のとおりです。
- 用途を明確にする(Webサイト公開、ECサイト運営、メール運用など)
- 各社のプランを比較検討する
- サーバー利用契約を結ぶ
- データやシステムを移行する
- 運用を開始する
もし、レンタルサーバーへの移行作業を自社で対応するのが難しい場合は外部の専門業者に委託するのも一つの手です。特に大規模なサイトや重要なデータを扱う場合は安心感につながります。
レンタルサーバーからのメール一斉送信
レンタルサーバーはWebサイトやデータ運用だけでなくメール配信にも利用できます。ただし、特に大量のメールを一斉送信する際には、いくつか注意すべき点があります。ここでは一斉送信時の注意点と、メールリレーサービスを活用するメリットについて解説します。
一斉送信時の注意点
レンタルサーバーからメールを一斉送信する場合、以下のようなリスクや制限に注意が必要です。
- サーバーごとに「送信数の上限」が設けられている
- 一度に大量のメールを送信すると「スパム判定」される可能性がある
- サーバーへの負荷が大きくなり、Webサイトの表示速度に影響することもある
- ブラックリストに登録されると、正規のメールまで届きにくくなる
このように一斉送信は安易に行うとビジネスに悪影響を及ぼしかねません。特に顧客に重要なお知らせを届ける場合は信頼性を担保できる仕組みを整えることが求められます。
メールリレーサービスの活用
一斉送信を安全かつ確実に行うためにはレンタルサーバー単体ではなく「メールリレーサービス」を組み合わせて使うのがおすすめです。メールリレーサービスを利用することで、以下のようなメリットがあります。
- 大量送信時の配信エラーを防げる
- ISPや受信サーバーに拒否されにくくなる
- 配信速度を安定させられる
- 認証技術(SPF、DKIM、DMARCなど)にも対応しやすい
特にビジネス利用においては、メールが届かないリスクを最小限に抑えるためにも導入を検討すべきでしょう。
おすすめのメールリレーサービス「blastengine(ブラストエンジン)」

レンタルサーバーと連携して安定的かつ効率的なメール配信を行いたいなら、「blastengine(ブラストエンジン)」がおすすめです。API連携とSMTPリレーに対応しており、大量のメールを一斉送信しても高い到達率を実現できます。blastengineの主な特徴は以下の通り。
- 日本国内に99%のメール到達率
- API連携で名刺データと自動連携が可能
- 高速配信エンジンにより大量配信にも強い
- SPF・DKIM・DMARCなど送信ドメイン認証も対応済み
レンタルサーバーのメール配信機能ではメールが届かないこもが多々あります。そんなときは、ブラストエンジンと連携することによって手間をかけずにメール到達率を高めることが可能です。また、ブラストエンジンは各メールプロバイダーや携帯キャリアのドメインに最適化されており、大規模なネットワークを経由してメール配信を行うことで、日本国内での到達率を圧倒的に高めています。
利用料金は月額3,000円からとコストパフォーマンスにも優れており、メールだけでなく、日本語での電話サポートにも対応しています。メールアドレスの入力のみで無料トライアルが可能ですので、まずは気軽にお試しください。
また、blastengineをメール送信サーバとして設定することも可能で、レンタルサーバーによるメール送信数の制限を回避することもできます。メール配信に関するお困りごとはぜひブラストエンジンにご相談ください。
まとめ
レンタルサーバーは数多く存在しますが、重要なのは「自分の用途に合ったもの」を選ぶことです。
- 個人ブログや小規模サイト
→ コストを抑えつつ安定性のある共用サーバー - 法人サイトや中規模以上のWebサービス
→ 安定稼働とセキュリティを重視した法人向けプラン - ECサイトや会員制サービス
→ 大容量データや大量メール配信に強いサーバー+メールリレーサービス
このように、求める性能や規模によって「おすすめのサーバー」は変わります。料金や容量だけでなく、サポート体制やセキュリティ機能も比較基準に含めると失敗しにくいでしょう。
今回紹介したおすすめレンタルサーバーを参考に、自分に合ったサービスを選んでみてください。信頼できるサーバーを導入できれば、Webサイトの成長やビジネスの安定にもつながります。
