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REST APIとは?RESTの基礎からメリット、使用例まで詳しく解説

2024年8月17日 API連携

Web開発やソフトウェアエンジニアリングの世界では、「REST API」という言葉を耳にする機会が増えています。インターネットが広がり、サービス同士の連携やデータのやり取りが日常的に行われる現代において、REST APIはその基盤となる重要な技術です。

「REST API」とは、Webシステムの設計思想の1つであるREST(Representational State Transfer)の原則に従ったAPI(Application Programming Interface)のことです。REST APIを使用することによって、開発者は効率的な開発が行えます。この記事では、RESTとREST APIの基本、そしてREST APIのメリットと使用例について解説します。

RESTとは

RESTとは、Webアーキテクチャのスタイルの一つであり、システムの設計指針として広く採用されています。具体的には、Webシステムを構築する際に、リソースの管理や通信の方法を定義するための設計思想(設計するときの考え方)になります。

2000年にロイ・フィールディング氏によって提唱されたこのRESTには「RESTの4原則」があり、その4原則にのっとって開発されたWebシステムを「RESTfulなシステム」と表現するのです。

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RESTの4原則とは

RESTには「統一インターフェース」「アドレス可能性」「接続性」「ステートレス性」の4つの原則があります。これらの原則は、RESTfulなシステムの設計をガイドするための基本的な考え方です。それぞれの原則を詳しく見ていきましょう。

統一インターフェース

統一インターフェースとは、あらかじめ定義し共有された方法で情報がやり取りされることです。

具体的には「GET(取得)・POST(作成)・PUT(更新)・DELETE(削除)のHTTPメソッドでやり取りする」「やり取りするデータはJSON形式にする」などと定義・共有します。データの形式にはXMLなどもありますが、近年では軽量なJSON形式が使われることが多くなっています。

アドレス可能性

アドレス可能性とは、提供するリソースがURI(※1)を通して表現できることを意味します。それぞれのリソースは一意なアドレスを持っており、そのアドレスを使って特定のリソースにアクセスできます。

リソースとは、情報の集合体という意味です。インターネット上のWebページや画像、動画やユーザー情報などが全てリソースとして扱われます。

※1:URIとは
URIとは、Uniform Resource Identifierの略で、Web上に存在するあらゆるファイルを識別するための識別子の総称です。URN(Uniform Resource Name:Web上の名前)とURL(Uniform Resource Locator:Web上の住所)で構成されています。

接続性

接続性は、リソースの内部に他のリソースへのリンク(ハイパーリンク)を含めることで、関連する情報に対して簡単にアクセスできるという特性を指します。

例えば、Webページ上のリンクは、接続性を表す代表例です。あるページから別のページへのリンクをたどることで、関連したリソースにアクセスできます。

ステートレス性

ステートは、状態を意味する言葉です。ステートレスは、状態がないという意味になります。

リソースのやり取りにおいて状態を保持せず、各リクエストやレスポンスが完結していることを意味するのです。つまり、RESTでは「やりとりが1回ごとに完結する」ことになります。

これは、システムのスケーラビリティを高める要因の一つであり、複数のサーバーにリクエストを分散処理する際に特に有効です。

REST APIとは

REST APIとは、Webシステムを外部から利用するためのプログラムを呼び出す規約の種類の一つです。Webの設計思想であるRESTに従ったAPIであることを意味します。

REST APIでは、URL/URIで全てのリソースを一意に識別し、セッション管理や状態管理などは行いません(ステートレス)。また、リソースの操作は、HTTPメソッドによって指定(取得:GET、書き込み:POST)されます。その結果は、XMLやHTML、JSONなどで返される仕組みです。

このように、REST APIはシンプルかつ効率的であり、Webサービスやアプリケーション間のデータ交換を円滑に行うための強力な手段となっています。

REST APIのメリット

REST APIを利用すると、Webサービスなどを開発するうえで、開発者とユーザーの両者にメリットがあります。具体的なメリットは、以下のとおりです。

  • リソースの可視性が向上する
    REST APIは、4原則の一つ「アドレス可能性」に従って実装されるため、リソースの可視性が高まります。APIの開発者は、一定の規則に沿ってURIを決めることができ、APIの利用者は、URIを見るだけでどのようなリソースを扱っているかが容易に把握できるのです。
  • スケーラビリティが向上する
    REST APIは、クライアントとサーバーが分離しており、それぞれ独立して開発できるため、機能の拡張が容易です。また、REST APIで実装したシステムの需要が増えた場合でも、サーバーを追加してリクエストの負荷を分散できます。
  • 柔軟性が向上する
    REST APIでは、クライアントとサーバーが分離されているだけでなく、各アプリケーション機能が階層化されています。階層化とは、似たような機能やリソースを同じレイヤーにまとめて、整理された構造で扱うことです。これにより、REST APIを利用する開発者は、柔軟に機能の部分的な修正や入れ替えができます。

REST APIの使用例

REST APIは、さまざまな分野で広く使用されています。以下に代表的な使用例を紹介します。

ソーシャルメディアAPI

X(旧Twitter)やFacebookなどのソーシャルメディアプラットフォームは、REST APIを使用してユーザーデータや投稿を取得したり、投稿を行ったりできます。

これにより、外部アプリケーションがこれらのプラットフォームと統合され、ユーザーのタイムラインを表示したり、ユーザーのアクションをプラットフォームに反映させたりすることが可能です。

天気情報API

多くの気象サービスプロバイダーは、REST APIを通じてリアルタイムの天気情報や予報データを提供しています。

例えば、天気アプリやWebサイトでは、REST APIを使用して現在の気温や降水確率、風速などの情報を取得し、ユーザーに最新の天気情報を提供しています。

マップや地理情報API

Google MapsやMapboxなどのマップサービスは、REST APIを使用して地図データやルート情報を提供します。アプリケーション内で地図を表示したり、経路案内機能を実装したりできます。

さらに、REST APIを使って特定の地点を検索したり、距離計算やジオフェンシングの機能を統合することも可能です。

支払いゲートウェイAPI

StripeやPayPalなどの支払いゲートウェイサービスは、REST APIを使用して、アプリケーション内で安全かつスムーズに支払い処理を実施しています。

これにより、オンラインショッピングサイトやサブスクリプションサービスは、REST APIを使用してクレジットカード決済や電子マネーの支払いを統合し、ユーザーが簡単に決済を行えるようにします。

クラウドストレージAPI

Amazon S3やGoogle Cloud StorageなどのクラウドストレージプロバイダーもREST APIを使用しています。ファイルのアップロードやダウンロード、ファイル管理などができます。

例えば、ユーザーがアップロードした画像やドキュメントをクラウドストレージに保存し、必要に応じてそれらのファイルをダウンロードする機能を実装できます。

メール配信システムAPI

ブラストエンジンをはじめとするメール配信システムでは、REST APIを通じてさまざまな機能を提供しています。これにより、自社のシステムやアプリケーションから直接メール配信を行うことが可能になります。

例えば、特定のタイミングや条件に基づいてメールを自動的に送信できるため、ユーザー登録時のウェルカムメールや購入後のサンクスメールを自動化することができます。

メールを「API連携」で配信するなら

API連携を活用するサービスのひとつにメール配信システムがあります。外部のシステムやアプリケーションとデータを自動でやり取りできる機能を持ったメール配信サービスです。

APIは、異なるソフトウェア間で情報交換や機能の実行を可能にする仕組み。これにより、顧客管理システム(CRM)やウェブサイト、Eコマースプラットフォームなどと連携し、顧客データをリアルタイムや一定のタイミングなどで同期させることができます。

メールの利用シーンは大きく3つあります。

  1. 会員登録時や決済情報の通知などに使用するシステムメール
  2. 社内のSMTPサーバの代替として利用するSMTPメール
  3. メルマガ配信などの一斉送信

1つ目と2つ目の場合、API連携・SMTPリレーサービスの「ブラストエンジン(blastengine)」を活用することがおすすめです。3つ目のケースでは、シェア1位のメール配信システム「ブラストメール」を利用することが最適です。

それぞれの詳細について、以下で詳しく説明します。

API連携・SMTPリレーサービス「ブラストエンジン(blastengine)」の活用

blastengineのアイキャッチ画像

ブラストエンジンは、SMTPリレーサーバーを使用して、簡単に大量のメールを高速配信することが可能です。さらに、メールサーバーを必要とせず、API経由でメールを送信する仕組みも提供しています。

ブラストエンジンは、サーバーの運用やメンテナンスを行っているため、常に高いIPレピュテーションを維持しながら、安全にメールを送ることができます

以下のような課題がある場合は、ブラストエンジンの利用を検討してみることをおすすめします。

  • 自社のIPアドレスやドメインがブラックリストに登録されていて、メールが届かない場合
  • 国内キャリアにメールが届かず、対応方法がわからない場合
  • 自社でメールサーバーを管理・運用したくない場合

また、ブラストエンジンは各メールプロバイダーや携帯キャリアのドメインに最適化されており、大規模なネットワークを経由してメール配信を行うことで、日本国内での到達率を圧倒的に高めています。SPF・DKIM・DMARCの設定ももちろん可能です。

利用料金は月額3,000円からとコストパフォーマンスにも優れており、メールだけでなく、日本語での電話サポートにも対応しています。

メールアドレスの入力のみで無料トライアルが可能ですので、まずは気軽にお試しください。

シェア1位のメール配信システム「ブラストメール」の活用

ブラストメールのアイキャッチ画像

ブラストメールは、13年連続で顧客導入シェア1位を獲得している信頼性の高いメール配信システムです。ブラストエンジンとは異なり、メルマガなどのメール一斉送信に利用することができます。

このメール配信システムの特徴は、使いやすさとコストパフォーマンスの高さです。さまざまな業種や官公庁でも利用されており、定番のメール配信システムとして広く知られています。

SPF・DKIM・DMARCなどの迷惑メール対策機能はもちろん、セグメント配信や効果測定、HTMLメールエディタなど、基本的な機能がすべて揃っています。最も安いプランでも、月額4,000円以下で導入することができます。

シンプルで安価なため、初めてメール配信システムを利用してみたい方にもおすすめです。無料トライアルも用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。

まとめ

REST APIとは、Webシステム設計思想の1つであるREST4原則「統一インターフェース」「アドレス可能性」「接続性」「ステートレス性」に基づいて設計されたAPIのことです。

REST APIを用いることで、リソースの可視性やスケーラビリティ、開発の柔軟性が向上します。また、Webシステムは、外部サービスとの連携を前提に開発されることが多くなっています。Web APIを用いて既存サービスを活用することで、コストの削減や開発スピードの向上にもつなげられるのです。

中でも、REST APIは幅広いエンジニアに求められるスキルの一つであるため、基本をしっかりと理解し開発に役立てましょう。

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