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SendGridとは?特徴や機能、料金、注意点などを解説

更新日: API連携

メールマーケティングや通知メールなど、ビジネスの現場では欠かせない存在となっている「メール配信サービス」。中でも、世界中で多くの企業が利用しているのが SendGrid(センドグリッド) です。

SendGridはTwilio Inc.が提供するクラウド型のメール配信サービスで、メールサーバーの構築不要で簡単にメールを送信できる手軽さが魅力です。一方で、日本語対応や料金面など、導入前にしっかり把握しておきたい注意点も存在します。

本記事では、SendGridの基本情報から、特徴・機能・料金プラン、さらに利用する際のメリットやデメリットまで解説します。

※本記事は2025年3月時点での情報となります。最新の情報は必ず公式サイトよりご確認ください。

SendGridとは

SendGridは、Twilio Inc.が提供する、世界中で利用されているクラウド型のメール配信サービスです。アカウントを作成するだけでメール送信ができるため、自社でメールサーバーを構築したり、保守運用したりする必要がありません。

SendGridの特徴・メリット

ここでは、SendGridの主な特徴やメリットを紹介します。SendGridは高い信頼性と拡張性を備え、セキュリティ面でも優れたサービスです。

信頼性が高い

SendGridは、受信ボックス保護率(Inbox Protection Rate)が99%以上と非常に高い水準を誇ります。これは、SendGrid経由で送信された正当なメールの割合を示す指標であり、フィッシングなどの不正利用が少ないことを意味します。

また、機械学習を活用したフィッシング検出システム「Phisherman」も特徴の一つです。膨大なデータセットをもとに学習を重ね、巧妙化する攻撃手法に対応しています。さらに誤検出を防ぐため、自動で検出された疑わしいメールはコンプライアンス担当者が確認し、正当なメールを誤って除外しないようにしています。

ほかにも、凍結したアカウントを人の目で精査し、実際にフィッシングメールを送っていたと判断した場合は「悪意のあるユーザー」としてタグ付け。過去に送信されたメッセージを検出システムに活用することで、検知の精度や堅牢性を高めています。

さらに、外部への送信だけでなく、送信エラーによって返送されるバウンス通知の分析を行い、問題の早期発見や改善にもつなげています。

詳細な分析が可能

SendGridでは、到達率や開封率などを分析できる「Stats」という機能が用意されており、配信の成果を可視化し改善に役立てられます。確認できる主なデータは以下の通りです。

  • Requests / Delivered
    RequestsはSendGridに対する送信リクエスト数、Deliveredは実際に送信されたメール数です。数が一致しない場合は、リクエストが正常に処理されていない可能性があります。
  • Bounces / Invalid / Spam Reports
    Bouncesは配信できなかったメール数、Invalidは無効なメールアドレスの数、Spam Reportsは迷惑メールとして報告された件数です。これらが多いと信頼性(レピュテーション)の低下につながる恐れがあります。
  • Opens / Clicks
    Opensは開封数、Clicksは本文内リンクのクリック数を示し、受信者の関心度を把握できます。
  • Unsubscribe
    配信停止を選んだ件数です。コンテンツや配信頻度に課題がないかを確認する手がかりになります。

例えば、開封率が高いのにクリック数が少ない場合は、コンテンツの訴求力に問題があるかもしれません。

拡張性が高い

メールの配信規模はビジネスによって大きく異なります。個人で数通送るケースもあれば、大規模なマーケティングで何万通も一斉送信する場合もあるでしょう。SendGridは、1通から数百万通規模まで同じインフラで安定して配信できる高い拡張性が魅力です。

  • サーバー増強が不要
  • 負荷分散が自動で行われる
  • スタートアップからエンタープライズまで対応可能

また、配信量に応じて料金が段階的に上がる仕組みなので、コスト最適化もしやすいのがメリットです。

SendGridの注意点・デメリット

SendGridは多彩な機能を備えている一方で、サポート面やコスト面で注意すべきポイントもあります。ここでは、SendGridを利用する際に知っておきたい注意点を紹介します。

管理画面が日本語に対応していない

SendGridは、管理画面が日本語に対応していないため、英語に慣れていない方にとってはやや使いづらい部分があります。利用ユーザーからは以下のような声が見られます。

  • 「日本語対応のサービスに比べると理解に時間がかかる」
  • 「翻訳しても微妙なニュアンスがわからず使いづらい」

電話サポートがなく日本語でのサポートに不安

SendGridでは電話サポートは用意されておらず、問い合わせに対する回答までに時間がかかることもあります。FAQやガイド記事は整備されていますが、緊急対応が必要なトラブルや、専門的な問題の解決は難しい場面があるでしょう。

例えば、APIエラーや設定周りで困ったときに、日本語で即座にサポートを受けたい方には不安が残るかもしれません。そのため、メール関連の知識に自信がない方や、細かいサポートを重視する方は、blastengineなどの日本語対応があるサービスの検討もおすすめです。

料金が高くなる可能性がある

SendGridは、上限通数を超えてメールを送信した場合に追加料金が発生する仕組みです。そのため、想定より多くのメールを配信したり、機能を多く使ったりすると、料金が予想以上に高額になることがあります。

特に、以下のような場合はコストがかさむ可能性があるため、利用前に料金体系をしっかり確認しておくと安心です。

  • 大量配信を計画している場合
  • 追加オプションを多く利用する場合

また、SendGridはFreeプランの要件変更を行い現在は1日100通までの配信制限があるため、小規模な運用やテスト段階での利用には適していますが、大量のメール配信が必要な場合には有料プランへのアップグレードが必要となってしまいます。

SendGridの機能

SendGridには、メール配信を効率的かつ効果的に行うための多彩な機能が備わっています。主な機能をいくつかご紹介します。すべての機能を確認したい場合はこちらをご確認ください。

送信ドメイン認証

SendGridは、メールが正当なサーバーから送信されたものかを証明する送信ドメイン認証に対応しています。対応している認証方式はSPFとDKIMです。これにより、なりすまし防止や到達率の向上が期待できます。

マルチパート配信

1つのメールにテキスト形式とHTML形式の両方を含めることができる機能です。受信者のメールソフトや設定に応じて、最適な形式が表示されるため、どんな環境でもメールをきちんと届けられます。

例えば、HTML表示に対応していない受信環境では、自動的にテキスト版が表示される仕組みです。

HTMLエディタ

HTMLメールを簡単に作成できるツールが用意されています。ドラッグ&ドロップで操作できるデザインエディタと、HTMLを直接記述できるコードエディタの2種類があり、用途に応じて使い分けが可能です。

デザインエディタで作成したメールは、PCやスマートフォンなどの画面サイズに合わせてレイアウトやデザインが最適化されるため、見た目の美しさも保たれます。

A/Bテスト

件名や本文の内容を複数パターン作成し、どれがより効果的かを比較できる機能です。最大で一度に6パターンまでのテストが可能で、より成果の出るメール配信を追求できます。

IPアドレスでのアクセス制限

許可リストに登録していないIPアドレスからのアクセスをブロックできる機能です。不正アクセスのリスクを低減し、セキュリティを強化できます。

SendGridの料金

SendGridの料金プランは少し複雑で、月額費用に加え、メールの上限通数を超えた分には1通ごとに追加料金が発生する仕組みです。主なプランと料金は以下の通りです。(表示価格はすべて税抜です。)

プラン月額料金上限通数上限超過時
Free0円100通/日なし
Essentials(50K)3,000円5万通/月0.200円/通
Essentials(100K)5,400円10万通/月0.132円/通
Pro(100K)14,000円10万通/月0.165円/通
Pro(300K)37,500円30万通/月0.137円/通
Pro(700K)75,000円70万通/月0.117円/通
Pro(1.5M)125,000円150万通/月0.089円/通
Pro(2.5M)165,000円250万通/月0.071円/通

Freeプランは利用制限が少なく、有料プランへの自動移行もないため、クレジットカードの登録が不要です。EssentialsプランとProプランはいずれも有料プランですが、Essentialsプランは一部の高度な機能が利用できない点が異なります。さらに、Proプランを超える大規模な配信を予定している場合には、カスタムプランが提案されることもあります。また、以下のように追加オプションを利用する場合は別途費用がかかります。

機能EssentialsPro
マーケティングキャンペーン機能の宛先の追加(無料枠:2,000件)1万件:1,500円/月
Email Validation APIの追加利用(無料枠:2,500回)なし1~1万回:1.50円/回1万1~5万回:1.13円/回5万1~10万回:0.90円/回10万1~25万回:0.75円/回25万1~50万回:0.53円/回50万1~100万回:0.30円/回100万1~500万回:0.18円/回500万1~:0.12円/回
固定IPアドレスの追加4,300円/月(1つあたり)
配信状況の履歴の保存期間を30日間に延長50K:750円/月100K:1,800円/月100K:1,800円/月300K:6,000円/月700K:1万4,250円/月1.5M:2万6,250円/月2.5M:3万7,500円/月
メールのテスト機能のクレジット追加なし30クレジット:2,700円/月60クレジット:4,500円/月100クレジット:6,000円/月

※上記金額は2025年3月時点での情報となります。最新の情報は必ず公式サイトよりご確認ください。

SendGridのサポート体制

SendGridは英語でのサポートが中心となっていますが日本語サポートもあります。ただし、電話サポートは提供されておらずWebフォームからしか問い合わせできません。サポート時間は、午前9時〜午後5時となっています。

急いでいる場合や難しい問題が発生した場合は、公式サイトのFAQやガイド記事などを参考にするのも一つの手です。

SendGridの代替おすすめサービス2選

国内で人気の「blastengine」と「ブラストメール」は、SendGridの代替として注目されています。blastengineはAPIやSMTPを活用した柔軟なメール配信が可能で、トランザクションメールや大量配信にも適しています。一方、ブラストメールはシンプルな操作性と効果測定機能を備え、初心者から上級者まで幅広く対応。どちらも日本語サポートが充実しており安心です。

API連携・SMTPリレーなら「ブラストエンジン(blastengine)」

ブラストエンジンのキャッチ画像
提供会社株式会社ラクスライトクラウド
初期費用0円
月額料金3,000円〜(10,000通)
サポート電話・メール
Gmailガイドライン対応

ブラストエンジンは、SMTPリレーサーバーを使用して、簡単に大量のメールを高速配信することが可能です。さらに、メールサーバーを必要とせず、API経由でメールを送信する仕組みも提供しています。

ブラストエンジンは、サーバーの運用やメンテナンスを行っているため、常に高いIPレピュテーションを維持しながら、安全にメールを送ることができます

以下のような課題がある場合は、ブラストエンジンの利用を検討してみることをおすすめします。

  • 自社のIPアドレスやドメインがブラックリストに登録されていて、メールが届かない場合
  • 国内キャリアにメールが届かず、対応方法がわからない場合
  • 自社でメールサーバーを管理・運用したくない場合

また、ブラストエンジンは各メールプロバイダーや携帯キャリアのドメインに最適化されており、大規模なネットワークを経由してメール配信を行うことで、日本国内での到達率を圧倒的に高めています。

利用料金は月額3,000円からとコストパフォーマンスにも優れており、メールだけでなく、日本語での電話サポートにも対応しています。

詳細情報や料金プランについては、ブラストエンジンの公式サイトからご確認ください。

公式サイト:https://blastengine.jp/

メルマガ配信・一斉送信なら「ブラストメール(blastmail)」

ブラストメール
提供会社株式会社ラクスライトクラウド
初期費用10,000円(1年契約で半額)
月額料金4,000円〜
サポート電話・メール
Gmailガイドライン対応

ブラストメールは、14年連続で顧客導入シェア1位を獲得している信頼性の高いメール配信システムです。ブラストエンジンとは異なり、メルマガなどのメール一斉送信に利用することができます。

このメール配信システムの特徴は、使いやすさとコストパフォーマンスの高さです。さまざまな業種や官公庁でも利用されており、定番のメール配信システムとして広く知られています。

迷惑メール対策機能はもちろん、セグメント配信や効果測定、HTMLメールエディタなど、基本的な機能がすべて揃っています。最も安いプランでも、月額4,000円以下で導入することができます。

シンプルで安価なため、初めてメール配信システムを利用してみたい方にもおすすめです。無料トライアルも用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。

まとめ

SendGridとは、世界中の多くの企業に選ばれている信頼性の高いメール配信サービスです。

  • 豊富な機能でマーケティングを強力に支援
  • 高い到達率と堅牢なセキュリティが魅力
  • 英語対応や料金体系の複雑さには注意が必要

など、メリットも多い一方で、導入前にしっかり理解しておくべきポイントもあります。

特に、大量のメール配信を計画している企業や、細かな分析・レポートを活用したい方にとっては、SendGridは非常に有力な選択肢となるでしょう。一方で、日本語対応やサポート体制が不安な場合は、他のサービスとの比較検討もおすすめです。

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