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スパムメッセージとは?被害のリスクと防止対策を徹底解説

更新日: 迷惑メール対策

スパムメッセージは私たちが日々利用するメールやSNSに紛れ込む「迷惑な存在」です。その内容は単なる広告メールにとどまらず、個人情報を狙ったフィッシング詐欺やマルウェアの拡散など、多様化・巧妙化しています

特に企業にとってスパムメッセージの被害は深刻で顧客情報の流出や金銭的損害、さらには信頼喪失にもつながりかねません。また、スパムメッセージを防ぐための対応が不十分な場合、送信者側であってもスパム扱いされるリスクが存在します。

この記事では、スパムメッセージの概要やリスクを明らかにしつつ、受信者としての被害を防ぐ方法と、送信者としてスパムと誤判定されないための具体的な対策を詳しく解説します。

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スパムメッセージとは

受信者の意向に反して送信されるメールやメッセージをスパムメッセージと呼びます。インターネットの普及に伴い、その種類は多岐にわたります。一部のスパムは公式のメールと見分けがつかないほど巧妙なものもあり、非常に厄介です。そこで、まずはどのような種類のスパムメッセージがあるのか見ていきましょう。

スパムメッセージの種類

主なスパムメッセージとして、以下の10種類を紹介します。これらは詐欺を目的としているものが多く、個人情報を盗んだり金銭をだまし取ったりする手口がほとんどです。

種類手口
フィッシング詐欺クレジットカード番号やパスワードなどの個人情報をだまし取る
ナイジェリア王子詐欺大金の獲得を約束する代わりに、個人情報や小額の投資を勧める
宝くじ/賞金詐欺高額賞金や賞品に当選したことと併せ、請求に手数料を求める
健康/サプリメント詐欺誇大・偽の治療法やサプリメント(有害な恐れが高い)を宣伝する
投資詐欺少ないリスクで高い投資収益を約束し、金銭を盗み取る
在宅ワーク詐欺在宅ワークを紹介し、教材や身元確認のための費用を求める
慈善団体を装う詐欺慈善団体を装って寄付を募り、金銭をだまし取る
借金減額詐欺借金の減額・解消を約束する振りをして金銭をだまし取る
技術サポート詐欺著名な技術サポート会社を詐称し、受信者に早急な対応を迫る
チェーンレター受信者に利益をちらつかせ、複数名へのメール転送を求める

また、スパムメッセージはメールだけにとどまらずSNSやWebフォームを悪用するもの、さらにはSMSやメッセージアプリを通じて送られるものなど多岐にわたります。それぞれ異なる特徴を持っているため、慎重に対応することが重要です。

スパムメッセージのリスク

スパムメッセージを誤って開いたりリンクをクリックしたりしてしまうと、大きな被害につながる恐れがあります。ここでは、代表的な3つのリスクについて解説します。

マルウェアの感染

スパムメッセージに含まれるリンクをクリックしたり添付ファイルを開いたりすると、マルウェアに感染する可能性があります。マルウェアとは悪意のあるソフトウェアの総称で、以下のような種類があります。

  • コンピューターウイルス
    プログラムを改ざんし自己増殖を行う
  • ワーム
    単独でネットワークを通じて自己増殖する
  • トロイの木馬
    一見無害なファイルに見せかけて侵入し外部からデバイスを操作する
  • スパイウェア
    知らないうちにデバイスにインストールされ、個人情報を抜き取る。

これらに感染すると、個人情報や機密データの流出、ファイルの改ざんや削除、デバイスのロックや乗っ取りのような被害が発生する可能性があります。例えば、偽の請求書や重要な通知を装った添付ファイルにトロイの木馬が仕込まれているケースがよく見られます。

情報や金銭の詐取

スパムメッセージを送信する攻撃者は、巧妙な手口を使って情報や金銭を詐取します。特に企業が被害に遭った場合、次のようなリスクが考えられます。

  • 個人情報の流出
    顧客リストやユーザーデータが盗まれる
  • 金銭の詐取
    取引先を装ったメールで送金先口座の変更を求め金銭をだまし取る

被害を防ぐためにはメール内のリンクや添付ファイルを安易にクリックしないこと、また送信元アドレスの正確性を確認することが重要です。

サイバー攻撃の足がかり

スパムメッセージが原因でデバイスやアカウントが乗っ取られると、企業全体がサイバー攻撃の足がかりとして利用される可能性があります。サイバー攻撃の被害例は以下の通りです。

  • 社内システムの停止やデータの消失
  • 不正アクセスによる情報流出
  • 他の企業や個人への攻撃の媒介

特にスパムメッセージによる被害を受けた企業が、その後のサイバー攻撃の「出発点」となった場合、被害者であるにもかかわらず加害者としての責任を問われる可能性があります。

 予防策としてはスパムフィルタやメールセキュリティの強化、社員への啓発活動(怪しいメールの見分け方のトレーニング、定期的なセキュリティソフトの更新と監査のような取り組みが有効です。

スパムメッセージへの対処法

スパムメッセージの被害に遭うと自社だけでなく取引先や顧客など、あらゆるステークホルダーに甚大な影響を与える恐れがあります。最悪の場合、企業の信頼が損なわれ事業運営の継続が困難になることもあります。以下に紹介するスパムメッセージへの対処法を理解し、被害を未然に防ぎましょう。

スパムフィルターを利用する

スパムフィルターは受信したメールを解析し、スパムと判定された場合に受信ボックスへ届かないようにする仕組みです。その判定基準には、以下のような要素が含まれます。

  • スパムメール特有の文言や形式
  • IPレピュテーション(送信元IPアドレスの信頼性評価)
  • 送信元アドレスやドメインの認証状態(例: SPF、DKIM)

また、スパムフィルターには次のような機能も含まれます。

  • ホワイトリスト: 特定の送信者のみ許可する
  • ブラックリスト: 特定の送信者を拒否する

これらを活用することで、スパムメッセージを効率的に防ぐことが可能です。特に企業のメールサーバーでフィルタリング機能を有効化することが効果的です。

アンチスパム機能を利用する

アンチスパム機能は、スパムメッセージに特化した対策を提供します。この機能では、以下のような技術を使用してスパムをブロックします。

  • 送信元IPアドレスの確認: 信頼性の低いIPアドレスをブロック
  • 添付ファイルのウイルススキャン: マルウェアを検出・削除
  • メッセージ本文の解析: 過去のスパムメッセージとの類似性をチェック
  • 許可リストと拒否リストの設定: 特定の送信者を制御

これらの機能は、UTM(統合型脅威管理)ソリューションや専用のセキュリティソフトウェアに含まれていることが多いため、企業の規模や予算に応じて適切なものを選びましょう。

怪しいファイルやリンクは開かない

スパムメッセージの添付ファイルやリンクを開く行為は非常に危険です。一見すると公式の通知や業務連絡に見える場合でも注意が必要です。以下のポイントを確認すると、スパムを見分ける手助けになります。

  • 件名が不自然ではないか
  • 送信元アドレスに違和感がないか
  • メール本文の表現が自然かどうか
  • リンク先URLが怪しい文字列を含んでいないか

また、全社員に向けたセキュリティ教育や怪しいメールを見分けるトレーニングの実施も重要です。

スパムメッセージは開かず削除する

スパムメッセージの中には、開封しただけでマルウェアに感染するタイプのものも存在します。開封せずとも、件名やアドレスなどでスパムかどうかを判別することが可能な場合もあります。怪しいと感じたら即座に削除してしまうのも効果的です。もし個人で判断に迷う場合は、同僚や上司に確認を取ってから削除するようにしましょう。

ソフトウェアを最新の状態に保つ

スパムメッセージは、セキュリティの脆弱性を突く形で配信されることがあります。特に古いバージョンのソフトウェアを使用していると、その脆弱性を悪用されるリスクが高まります。以下を徹底しましょう。

  • OSやメールソフト、ブラウザの最新バージョンを維持
  • セキュリティパッチの適用を怠らない
  • これにより、スパムメッセージによる被害リスクを大幅に軽減できます。

メール送信者側の視点でのスパム対策方法

送信者としてスパムと誤判定されないようにすることは、メールの到達率や顧客との信頼関係を保つ上で非常に重要です。ここでは、送信者側が実施すべき具体的な対策を解説します。

適切なメール認証技術の設定

送信メールの正当性を証明するためには、SPF、DKIM、DMARCといった認証技術を設定することが不可欠です。

SPF(Sender Policy Framework)の設定

SPFは、送信元サーバーのIPアドレスが正当なものであるかを検証します。

  • 設定方法: ドメインのDNSにSPFレコードを追加
  • 注意点: すべての送信ドメインを網羅的にリスト化し、正しく設定する必要があります

DKIM(DomainKeys Identified Mail)の導入

DKIMは、メールに電子署名を付与し、改ざんされていないことを証明します。

  • 導入手順: メールサーバーに公開鍵を登録し、メール送信時に電子署名を付与
  • 利点: 改ざん検出機能により、受信者の信頼性が向上します

DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)の活用

DMARCは、SPFとDKIMの検証結果を基にポリシーを適用します。

  • 設定手順: DNSにDMARCポリシーを追加し、不正メールの送信を防止
  • 活用例: レポートを定期的に確認し、不正な送信元を特定

メール配信リストの適切な管理

適切なリスト管理は、スパムと判定されないための基本です。

オプトインを徹底する

メールリストは、受信者の明示的な同意を得たもの(オプトインリスト)のみを使用します。

  • ダブルオプトイン
    メールアドレス登録後に確認メールを送信し、登録を確定する仕組みを導入する。
  • リストの更新
    長期間アクティブでないアドレスを削除する。

購入リストを使用しない

購入リストや第三者から提供されたリストを使用すると、スパム判定のリスクが高まります。購入リストは受信者の同意が得られていないため、苦情や配信停止が増加する可能性があります。

メール内容の最適化

送信するメール自体の内容がスパムと判定されないよう工夫することも重要です。

件名の工夫

スパムフィルターに引っかかりやすい表現を避け、適切で魅力的な件名を作成します。

  • 避けるべき表現
    「無料」「緊急」「今すぐ登録」などの過度に煽る文言
  • 効果的な件名
    内容に即した簡潔で具体的な表現を心がける

メール本文の最適化

スパム判定を防ぐためには、以下のポイントに注意しましょう。

  • HTMLとテキストのバランス
    画像やHTMLの割合が高すぎるとスパム扱いされやすい
  • 過剰なリンクや添付ファイルを避ける
    リンクの数は適切に制限し安全性を明確にする
  • CTA(行動喚起)の適切な配置
    購読解除リンクを明確に記載し、ユーザーが選択肢を持てるようにする

メールリレーサービス・メール配信システムの活用

メールの到達率を向上させ、スパム判定を防ぐためには、信頼性の高いメールリレーサービスやメール配信システムを活用することが重要です。これらのツールを適切に導入することで大量メールの送信や認証設定が簡単になり、企業や個人の負担を軽減できます。

メールが届かない場合はメールリレーサービス「blastengine」を使う

ブラストエンジンのキャッチ画像

メールが受信者に届かない原因には、スパム判定や送信元サーバーの信頼性不足が挙げられます。このような問題を解決するためにはメールリレーサービス「blastengine(ブラストエンジン)」の活用がおすすめです。

ブラストエンジンは、SMTPリレーサーバーを使用して、簡単に大量のメールを高速配信することが可能です。さらに、メールサーバーを必要とせず、API経由でメールを送信する仕組みも提供しています。

ブラストエンジンは、サーバーの運用やメンテナンスを行っているため、常に高いIPレピュテーションを維持しながら、安全にメールを送ることができます

以下のような課題がある場合は、ブラストエンジンの利用を検討してみることをおすすめします。

  • 自社のIPアドレスやドメインがブラックリストに登録されていて、メールが届かない場合
  • 国内キャリアにメールが届かず、対応方法がわからない場合
  • 自社でメールサーバーを管理・運用したくない場合

また、ブラストエンジンは各メールプロバイダーや携帯キャリアのドメインに最適化されており、大規模なネットワークを経由してメール配信を行うことで、日本国内での到達率を圧倒的に高めています。

利用料金は月額3,000円からとコストパフォーマンスにも優れており、メールだけでなく、日本語での電話サポートにも対応しています。

メールアドレスの入力のみで無料トライアルが可能ですので、まずは気軽にお試しください。

一斉送信する場合はメール配信システム「ブラストメール」を使う

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大量のメールを一斉送信する場合には、専用のメール配信システム「ブラストメール」の活用が効果的です。

ブラストメールは、14年連続で顧客導入シェア1位を獲得している信頼性の高いメール配信システムです。ブラストエンジンとは異なり、メルマガなどのメール一斉送信に利用することができます。

このメール配信システムの特徴は、使いやすさとコストパフォーマンスの高さです。さまざまな業種や官公庁でも利用されており、定番のメール配信システムとして広く知られています。

迷惑メール対策機能はもちろん、セグメント配信や効果測定、HTMLメールエディタなど、基本的な機能がすべて揃っています。最も安いプランでも、月額4,000円以下で導入することができます。

シンプルで安価なため、初めてメール配信システムを利用してみたい方にもおすすめです。無料トライアルも用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。

まとめ

スパムメッセージはデジタル技術の進化とともに巧妙化し、受信者・送信者の双方に多大なリスクをもたらします。しかし、認証技術の導入や適切なツールの活用、日常的な注意を怠らなければ、そのリスクを大幅に軽減できます。

受信者としてはスパムフィルターやアンチスパム機能を活用し、怪しいリンクやファイルを開かないことが重要です。一方で、送信者としては、SPF/DKIM/DMARCなどの認証設定や、メール配信システム・メールリレーサービスの活用を徹底することで、スパム判定を防ぎ高い到達率を実現できます。

この記事で紹介した対策を実践し、安全で信頼性の高いデジタルコミュニケーションを実現しましょう。メールを安心して活用できる環境を作ることで、個人や企業の活動がさらに円滑になります。

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