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IPレピュテーションとは?確認方法とメール到達率を改善する5つのポイントを徹底解説

更新日:
執筆者: 森神 佑希

メルマガや通知メールを配信しているにもかかわらず、「Gmailに届かない」「迷惑メールフォルダに振り分けられる」といった経験はないでしょうか。その原因の多くは、送信元の評価指標であるIPレピュテーションにあります。

IPレピュテーションとは、メールを送信するIPアドレスの信頼性をスコア化した指標のことです。スコアが低ければISPはメールを迷惑メール扱いし、場合によっては受信そのものを拒否します。

特に2025年11月以降、GmailはIPレピュテーションを重視した規制をさらに厳格化しており、要件を満たさないメールは一時的・永続的に拒否される可能性が高まっています。本記事では、IPレピュテーションの仕組みから確認方法、低下の原因、実践的な改善策までを網羅的に解説します。

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目次

メール到達率を左右するIPレピュテーション

IPレピュテーションは、どのような役割を果たしているのでしょうか。はじめに、IPレピュテーションという言葉の意味から解説します。併せて、その重要性と低下の原因についても見ていきましょう。

IPレピュテーションとは?

「レピュテーション(Reputation:評判、信用)」が意味する通り、IPレピュテーションとは「IPアドレスの評判、信用」のことです。

送受信に使用されるIPアドレスについて、過去に悪質な行為(迷惑メールの送信や悪質なWebサイトへの誘導など)を行っていないかを、ISPや第三者機関が調査を行います。

IPレピュテーションに影響を与える要素には以下のようなものがあります。

  • 送信されるメールの量
  • 送信先の有効性
  • エンゲージメント率
  • スパム報告の数

その結果をわかりやすくするためスコア化し、提供するのがIPレピュテーションの役割です。

メール送信者としてのIPレピュテーションの重要性

メールを送信する側としては、できるだけ多くの人にメールを届け、その内容を見てほしいという思いがあるでしょう。

しかし、IPレピュテーションが低いと悪質・ブロックすべきIPアドレスと判断されてしまいます。そのため、送信したメールが受信側の迷惑メールフォルダに自動的に追加されてしまったり、スパムとみなされ受信トレイに届く確率が低下してしまうのです。

以上のことから、メール送信者にとってIPレピュテーションの指標が高いことはとても重要と言えます。

IPレピュテーションが低下する原因

メールの到達率に大きく影響するIPレピュテーションですが、低下の要因としてどのようなことが考えられるのでしょうか。ここでは、以下の5点の原因を紹介します。

送信ドメインの評価

メールサーバーは送信元ドメインの信頼性を評価します。ドメインの信頼性が低いと、迷惑メールとしてフォルダに振り分けられてしまう可能性があります。

例えば、SPF、DKIM、DMARCなどの送信ドメイン認証技術を導入することで、ドメインの信頼性を高め、メールが正当な送信元から来ていることを証明できます。

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スパムや迷惑メールとして誤検知

受信側のメールサーバーには、スパムや迷惑メールを防ぐためのフィルターがあります。 

キーワードや画像・リンクなど、メールの内容がスパムフィルタに引っかかると、そのメールは迷惑メールフォルダに振り分けられ、これが繰り返されるとIPレピュテーションが低下します。

受信者側のアクション

メールの開封率、クリック率、そして受信者がメールをスパムとして報告する頻度などのユーザーエンゲージメントも重要です。

例えば、プロモーションメールなど、受信者にとっては迷惑ではないものの興味もなく、長期間同じアドレスからのメールを開封しなかった場合、メールサーバーは当該アドレスからのメールをスパムとしてみなし、IPレピュテーションが低下する可能性があります。

また、ターゲットのニーズにそぐわないメールを何度も送信していると、読者がスパムとして報告し、IPレピュテーションに悪影響を与える可能性があります。

急激な送信量の増加

一度に大量のメールを送信すると、スパム送信者の典型的な行動と見なされることがあります。従って、メール送信量は慎重に管理し、段階的に増やしていくべきです。

不適切な内容

例えば、違法な商品やサービスの宣伝、攻撃的な言葉遣いなど、メールに不適切な内容が含まれている場合、受信者やISPによってスパムと見なされ、IPレピュテーションが損なわれます。

IPレピュテーションの仕組み

ISPや第三者機関による調査の結果として、あらゆるIPアドレスのスコアが決定されることは先述した通りですが、その仕組みについてもう少し詳しく見ていきましょう。

例えば、ある送信元が2台の送信用メールサーバーを使用していると仮定した場合、AとB2つのIPアドレスが存在することになります。このアドレスごとにスコアは異なり、加えて、ISPによる調査か第三者機関による調査かによってもスコアは変動します。

受信側は、ISPまたは第三者機関によって出された結果に基づき、受信可否を決定する流れです。そのため、ISPに基づいたスコアを参照としている受信側に送信した場合と、第三者機関のスコアを参照としている受信側に送信した場合でも、受信可否は異なります。

ISP、第三者機関によるスコアが「Aは100」「Bは50」だった場合、AのIPアドレスから送信されるメールは問題なく受領されるでしょう。しかし、BのIPアドレスから送信されたメールについては迷惑メールフォルダに振り分けられたり、遅延したりすることも考えられます。

したがって、メール送信者は自身のIPレピュテーションを常に監視し、可能な限り高いスコアを維持することで、メール配信の効果を最大化することが求められます

IPレピュテーションとドメインレピュテーションの違い

メール到達率を左右する評価指標は、IPレピュテーションだけではありません。「ドメインレピュテーション」もまた、近年重要性を増している指標です。両者の違いを理解することで、より的確な改善施策を打てるようになります。

ドメインレピュテーションとは?IPレピュテーションとの違いや確認方法、改善方法を解説

評価対象と影響範囲の違い

IPレピュテーションは送信元IPアドレスに対する評価、ドメインレピュテーションは送信元ドメイン名に対する評価です。両者の主な違いは下記の通りです。

  • 評価対象:IPレピュテーションはIPアドレス単位、ドメインレピュテーションはドメイン単位
  • 変更の可否:IPアドレスは比較的変更しやすいが、ドメインは変更するとブランド影響が大きい
  • 評価の持続性:IPレピュテーションは短期〜中期の送信行動が反映されやすく、ドメインレピュテーションは長期的な評価が蓄積される
  • 影響を受ける範囲:IPレピュテーションは共用IPの場合に他社の影響を受けるが、ドメインレピュテーションは自社の配信履歴のみで決まる

近年はドメインレピュテーション重視の流れ

IPv6への移行が進むなか、単一IPアドレスだけでは評価が難しくなっており、GoogleやMicrosoftなどの主要ISPはドメインレピュテーションをより重視する方向に動いています。

特にGoogle Postmaster ToolsではIPレピュテーションとドメインレピュテーションの両方を可視化でき、メール配信担当者はどちらも継続的にモニタリングする必要があります。

両方を維持することがメール到達率向上の鍵

IPレピュテーションが高くてもドメインレピュテーションが低ければ、迷惑メール判定の対象になります。逆もまた同様です。両方を健全な状態に保つためには、送信ドメイン認証の徹底、配信リストの定期的なクリーニング、エンゲージメントの高い配信設計といった総合的な取り組みが欠かせません。

IPレピュテーション算出のための要素

IPレピュテーションの算出には、メールの送信量、スパムとしての報告率、エンゲージメントの度合い、バウンス率、そして送信リストの品質などが考慮されます。

これらの要素はすべて、送信者の信頼性を示す指標として機能し、ISPによってメールがどのように扱われるかを決定します。これらの要素を理解し、適切に管理することで、IPレピュテーションを向上させることが可能です。

スパムトラップへの送信有無

スパムトラップ(ハニーポット)とは、迷惑メールを特定するために用意された「使われていないメールアドレス(またはドメイン)」です。

どこにも登録しておらず、使用していないアドレスにメールが届く場合、送信者は「手当たり次第さまざまなアドレスにメールを送る」と判断され、ISPによってブラックリストに載せられます。

なお、誤ってスパムトラップが紛れ込んだ状態でメールを送信してしまうと、悪意がなくとも、IPレピュテーションに悪影響が出てしまうこともあるでしょう。ブラックリストに登録されてしまう可能性もあるため送信先には注意が必要です。

メールがブラックリストに入って届かない時の『超実践』対処法ガイド

スパムレポートとしての報告の有無

たとえばGoogleでは、スパムの疑いがあるWebサイトを報告する専用のページを用意しており、そこで悪質な疑いのあるWebサイトについて報告できます。

これはメールについても同様で、スパムの疑いがあるメールを報告する専用サイトにて手続きすれば、当該のIPアドレスにおけるスコアに影響を与えることが可能です。

メールの送信量やキーワード

突発的に大量のメールを送信するような送信元については、スパムとして疑われるおそれがあります。

一方、安定して一定数のメールを送信している送信元に関しては、IPレピュテーションのスコア低下につながるおそれはほぼありません。

また、送信されるメールのタイトルや内容に、詐欺やスパムにおいて使用されるキーワードが使われている場合、スコア低下の要因になり得ます。

その他の要素

メールサイズ、添付ファイルのサイズ、ホスト名なども、スコア算出のうえで重要な要素です。

その他にも過去のメール送信履歴や物理サーバーの場所、ドメイン登録期間やWebサイト立ち上げからの期間なども判定基準となります。

こうしたさまざまな要素を合算し、スコアが算出されます。スコアが高ければ送信メールの到達率は上昇し、低ければ受信拒否となるおそれが出てくるのです。

IPレピュテーションの確認方法

IPレピュテーションを確認するには、いくつかのオンラインツールやサービスを利用できます。これらのツールは、指定されたIPアドレスの評価を提供し、それがISPによってどのように見られているかを示します。

定期的にこれらのツールを使用してIPレピュテーションをチェックし、必要に応じて改善策を講じることが重要です。IPレピュテーションスコアについては、主に以下6種類のWebサイトにて確認が可能です。

Google Postmaster Tools

Google社が提供するGmail向けのスコア判定ツールです。GmailへのIPレピュテーション・ドメインレピュテーション・迷惑メール率・認証成功率など、配信健全性に関する複数の指標を確認できます。

IPレピュテーションとドメインレピュテーションは、いずれも「高(High)」「中(Medium)」「低(Low)」「悪い(Bad)」の4段階で評価されます。「高」の維持が目標であり、「低」や「悪い」に分類された場合は、配信品質の大幅な改善が必要な状態です。

Gmail宛の配信ボリュームが多い場合、Google Postmaster Toolsの活用は必須と言えます。データ表示には一定以上の配信量(日次で数百通程度)が必要な点に注意してください。

参考:Postmaster Tools ダッシュボード – Google Workspace 管理者 ヘルプ

Sender Score

アメリカのValidity社(旧Return Path社)が提供しているIPレピュテーションスコアの判定サービスです。入力欄にドメインまたはIPアドレスを入力することで、0〜100のスコアが表示されます。

一般的に80点以上が良好な状態とされており、70点以下になると到達率への影響が出始める可能性があります。過去30日間の送信活動に基づいてスコアが算出されるため、短期間での大幅な変動は起こりにくい設計です。

判定理由が「Reputation Measures」として項目別に表示されるため、スコア低下の原因を特定しやすい点が特徴です。

参考:Sender Score

TalosIntelligence.com

Cisco社が提供するスコア判定サービスです。HP上の、「Sender IP Reputation」からスコアを確認できます。結果は、「Good(問題なし)」「Neutral(使用可能、問題の発生が想定される)」「Poor(フィルタリング・ブロックされる可能性がある)」の3段階判定となっています。

参考:Cisco Talos

Reputation Authority

WatchGuard社運営のスコア判定サービスです。IPレピュテーションスコアは100点満点で、メールの評価比率は「Good」「Bad」で判定されます。

参考:Reputation Enabled Defense について

BarracudaCentral

BarracudaNetworks社提供の、IPおよびドメインスコア検索サービスです。サイトに飛び、「評判の検索 IPまたはドメイン」の欄に当該のIPアドレスかドメインを入力すればスコアが判定されます。

参考:IP / Domain Lookups – BarracudaCentral.org

TrustedSource

「McAfee社提供のスコア判定サービスです。IPレピュテーションスコアだけではなく、DNS・メールサーバー情報・ドメイン履歴・有効性・関連性などについても確認可能です。

参考:TrustedSource.org

IPレピュテーションを高めるためのポイント

IPレピュテーションを高めるには、送信ドメイン認証の設定、メール送信頻度や内容に注意を払う、配信先リストを定期的に精査するなどのステップが有効です。

これらの措置により、ISPによる信頼性の評価を高め、メールが受信トレイに届きやすくなります。メールマーケティングの成功には、これらの基本的ながらも重要なポイントを実行し、維持することが不可欠です。

共有IPと専用IPにおけるレピュテーションの違い

メール配信システムや送信環境を選ぶ際、IPアドレスが「共有IP」なのか「専用IP」なのかによってレピュテーションの扱いが大きく変わります。

共有IPは複数の利用者が同じIPアドレスから配信する形態で、コストを抑えられる反面、他社の配信品質に影響を受ける特徴があります。つまり、他の利用者が迷惑メール扱いされるような配信をすると、自社のメールまで届きにくくなるリスクがあるわけです。

一方、専用IPは自社のみが利用するIPアドレスで、レピュテーションを完全に自社でコントロールできます。ただし安定したレピュテーションを維持するには一定以上の配信量が必要で、小規模配信では逆にIPの信頼性を蓄積しにくい側面もあります。配信規模や配信頻度に応じて適切なIP形態を選ぶことが、長期的なレピュテーション維持の鍵となります。

IPウォームアップの必要性

新しく取得したIPアドレスや長期間使われていなかったIPアドレスでいきなり大量のメールを配信すると、ISPから迷惑メール送信者とみなされる可能性が高まります。これを防ぐために行うのが、IPウォームアップです。

IPウォームアップとは、配信量を少量から段階的に増やしていくことで、ISPに対して健全な送信者であることを示す手法です。典型的な手順は以下の通りです。

  • 初日は数百通〜1,000通程度からスタート
  • 数日ごとに配信量を2倍程度に増やす
  • 迷惑メール報告率とバウンス率を監視しながら調整
  • 目標配信量に到達するまで数週間〜1ヶ月程度かけて実施

ウォームアップ期間中は、エンゲージメントの高い受信者(開封・クリックしている層)を優先して配信することで、ポジティブなシグナルを蓄積しやすくなります。

IPウォームアップとは?メール到達率を最大化するための戦略と実践方法

送信ドメイン認証を設定する

送信ドメイン認証は、メール送信者が正当な送信者であることを受信側に証明するための技術です。

これには、主にSPF、DKIM、DMARCがあります。これらの設定を適切に行うことで、フィッシング詐欺やスプーフィング(なりすまし)から受信者を守り、送信ドメインの信頼性を高めることができます。

その結果として、IPレピュテーションが向上し、メール配信効率が良くなります。

メール送信頻度や内容に注意する

メールの送信頻度や内容は受信者のエンゲージメントに直接影響を与えます。過度に頻繁なメール送信は、受信者によるスパム報告のリスクを高める可能性があります。

また、内容が関連性が低い、または興味を引くものでなければ、開封率やクリック率が低下し、それがIPレピュテーションの低下につながります。送信するメールは、受信者にとって価値があり、関連性が高く、適切な間隔で送信されることが重要です。

配信先リストを定期的に精査する

配信先リストには、不適切なアドレスや長期間反応のないアドレスが含まれていないか定期的にチェックすることが重要です。

不適切なアドレスにメールを送信し続けることは、バウンス率の増加やスパムトラップへの誤送信のリスクを高めます。これらはIPレピュテーションに悪影響を与えるため、リストを定期的に精査し、質を維持することが必要です。

また、ダブルオプトインの採用により、受信者がメール受信を明確に希望しているかを確認することも効果的です。

IPレピュテーションが低下したときの回復方法

一度低下したIPレピュテーションを元に戻すことは、向上させるよりも遥かに困難です。ただし、正しい手順を踏めば回復は可能です。低下してしまった場合の実践的な対応方法を解説します。

配信を止めて原因を特定する

IPレピュテーションが下がっていることに気づいたら、まず配信量を大幅に減らすか一時停止し、原因の特定に集中します。主な原因は以下のいずれかに該当します。

  • 配信リストに無効なアドレスや長期間反応のないアドレスが多く含まれている
  • コンテンツが受信者のニーズに合致しておらず、迷惑メール報告が増えている
  • 送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)が正しく設定されていない
  • スパムトラップにメールを送信してしまっている
  • 急激な送信量の増加によってスパム送信と判断されている

原因を特定せずに配信を続けると、状況は悪化する一方です。

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配信リストを徹底的にクリーニングする

最優先で取り組むべきは配信リストのクリーニングです。以下の作業を行います。

  • バウンスメールを発生させているアドレスの削除
  • 長期間メールを開封していないアドレスの除外
  • 不審なアドレス(ランダム文字列など)の精査と削除
  • ダブルオプトインで取得していないアドレスの再確認

リストを健全化することで、迷惑メール報告率やバウンス率が下がり、レピュテーションの回復につながります。

段階的に配信量を戻す(IPウォームアップ)

リストのクリーニングが完了したら、少量から配信を再開し、段階的に配信量を増やしていきます。これはIPウォームアップと呼ばれる手法で、新規IPアドレスの利用開始時にも用いられる方法です。

急激に元の配信量に戻すとISPは再び警戒するため、数週間から数ヶ月かけてゆっくりとボリュームを戻すことが重要です。

IPウォームアップとは?メール到達率を最大化するための戦略と実践方法

ブラックリストに登録されていないか確認する

IPレピュテーションの極端な低下は、ブラックリスト登録が原因である可能性もあります。MXToolboxなどのツールで登録の有無を確認し、登録されていた場合は各ブラックリスト運営者に解除申請を行います。

申請には、問題の原因を対処したことを示す資料が必要になるケースが多く、解除までに数日〜数週間を要することもあります。

メールがブラックリストに入って届かない時の『超実践』対処法ガイド

2025年11月のGmailガイドライン厳格化とIPレピュテーションへの影響

2024年2月にGmailの送信者ガイドラインが大幅に強化されて以降、IPレピュテーションの重要性は一段と高まりました。そして2025年11月、Googleは非準拠トラフィックに対する違反措置をさらに厳格化する方針を発表しています。

参考:メール送信者のガイドラインに関するよくある質問 – Google Workspace 管理者 ヘルプ

2025年11月以降は「不達」が現実のものに

Google公式FAQによると、2025年11月以降は要件を満たしていない送信元からのメールに対して、配信の中断、一時的な拒否、永続的な拒否などの措置が取られます。

これまでは「届くかもしれない、届かないかもしれない」という曖昧な状態でしたが、今後は要件を満たさなければ確実に届かなくなるリスクが高い状況です。IPレピュテーションが低い送信元は、この規制強化の影響を真っ先に受けると考えられます。

【2026年最新】Gmail送信者ガイドラインを1から10まで解説|Outlook・Yahoo!の最新要件にも対応

迷惑メール率0.3%以上でIPレピュテーションは致命的に

Gmailのガイドラインでは、1日5,000件以上のメールを送信する一括送信者に対し、Google Postmaster Toolsで報告される迷惑メール率を0.1%未満に維持し、0.3%以上にしないことを求めています。

0.3%を超えると、IPレピュテーションの評価が急激に下がるだけでなく、緩和申請もできなくなります。迷惑メール率を低く保つことは、IPレピュテーション維持の最重要ポイントです。

個人用Gmailアカウント宛が対象

新ガイドラインの対象は末尾が @gmail.com または @googlemail.com となる個人用Gmailアカウント宛の配信です。Google Workspaceアカウント宛は対象外となりますが、配信リストに個人Gmailアカウントが含まれていれば要件適用の対象となります。

BtoB向けのメール配信でも、個人アカウントが混在しているケースは少なくありません。配信先を問わず、IPレピュテーションとガイドライン対応の両方を意識した運用が求められる時代に入っています。

メール配信システムを活用する

IPレピュテーションを気にせず効率的かつ効果的にメール配信を行いたい場合は「メール配信システム」を活用するとよいでしょう。

IPレピュテーションを気にせずメール配信を行うポイント

メール配信システムを活用することには以下3点のメリットがあります。普段から大量のメール配信を行っているシステムは信頼性が高くIPレピュテーションも高いです。

  • 信頼性の高いIPからのメール配信が可能
    品質の高いメール配信システムは、自社のサーバーのIPレピュテーションを厳しく管理しています。これにより、ユーザーはIPレピュテーションを自身で気にする必要がなくなります。
  • 送信ドメインの認証が設定できる
    SPF、DKIM、DMARCなどの送信ドメイン認証を設定し、メール配信システムでの送信が正当なものであることを受信メールサーバーに保証します。これにより、フィッシングやスプーフィングを防ぎ、メールの信頼性を高めます。
  • 配信リストのクリーニングが可能
    定期的に配信リストを精査し、無効なメールアドレスや反応のない受信者をリストから削除します。これにより、高いエンゲージメント率を維持し、スパムトラップへの誤送信のリスクを減らすことができます。

メール配信システムを適切に活用することで、IPアドレスのウォームアップなしに大量のメール配信が可能となります。

以下で用途別のおすすめのメール配信システムをご紹介します。

API連携・SMTPリレーサービス「ブラストエンジン(blastengine)」の活用

ブラストエンジン

ブラストエンジンは、SMTPリレーサーバーを使用して、簡単に大量のメールを高速配信することが可能です。さらに、メールサーバーを必要とせず、API経由でメールを送信する仕組みも提供しています。

ブラストエンジンは、サーバーの運用やメンテナンスを行っているため、常に高いIPレピュテーションを維持しながら、安全にメールを送ることができます

以下のような課題がある場合は、ブラストエンジンの利用を検討してみることをおすすめします。

  • 自社のIPアドレスやドメインがブラックリストに登録されていて、メールが届かない場合
  • 国内キャリアにメールが届かず、対応方法がわからない場合
  • 自社でメールサーバーを管理・運用したくない場合

また、ブラストエンジンは各メールプロバイダーや携帯キャリアのドメインに最適化されており、大規模なネットワークを経由してメール配信を行うことで、日本国内での到達率を圧倒的に高めています。

利用料金は月額3,000円からとコストパフォーマンスにも優れており、メールだけでなく、日本語での電話サポートにも対応しています。

メールアドレスの入力のみで無料トライアルが可能ですので、まずは気軽にお試しください。

シェア1位のメール配信システム「ブラストメール」の活用

ブラストメール

ブラストメールは、15年連続で顧客導入シェア1位を獲得している信頼性の高いメール配信システムです。ブラストエンジンとは異なり、メルマガなどのメール一斉送信に利用することができます。

このメール配信システムの特徴は、使いやすさとコストパフォーマンスの高さです。さまざまな業種や官公庁でも利用されており、定番のメール配信システムとして広く知られています。

迷惑メール対策機能はもちろん、セグメント配信や効果測定、HTMLメールエディタなど、基本的な機能がすべて揃っています。最も安いプランでも、月額4,000円以下で導入することができます。

シンプルで安価なため、初めてメール配信システムを利用してみたい方にもおすすめです。無料トライアルも用意されているので、まずは試してみることをお勧めします。

FAQ

Q:IPレピュテーションは何点以上あれば合格ですか?
A:Sender Scoreでは80点以上が合格ラインとされています。ただし100点満点中70〜80点でも迷惑メール判定のリスクは残るため、可能な限り90点以上を維持することが望ましいとされています。Google Postmaster Toolsを利用している場合は、「高(High)」評価の維持が目標となります。
Q:IPレピュテーションを自分で確認する方法はありますか?
A:Sender Score、Talos Intelligence、Barracuda Central、Google Postmaster Toolsなどの無料ツールで確認できます。特にGmail宛の配信が多い場合は、Google Postmaster Toolsの活用が必須です。複数ツールでチェックすることで、評価の偏りを避けられます。
Q:IPレピュテーションとドメインレピュテーションはどちらが重要ですか?
A:近年はドメインレピュテーションの重要性が高まっています。GoogleやMicrosoftなどの主要ISPは、両方を組み合わせて評価しています。IPアドレスは変更しやすい一方、ドメインは長期的な評価が蓄積されるため、配信健全性の本質的な指標として扱われる傾向にあります。
Q:一度低下したIPレピュテーションは回復できますか?
A:回復は可能ですが、数週間から数ヶ月の時間を要することが一般的です。回復のためには、配信リストのクリーニング、迷惑メール報告率の低減、送信量の段階的な調整(IPウォームアップ)などの継続的な対応が必要になります。短期間での急回復は期待しないほうがよいでしょう。
Q:メール配信システムを使えばIPレピュテーションを気にする必要はなくなりますか?
A:信頼性の高いメール配信システムであれば、サービス側がIPレピュテーションを管理するため、利用者が日常的に意識する必要はほぼなくなります。ただし、配信するメールの内容や宛先リストの品質は利用者側の責任であり、不適切な運用を続けると共用IPのレピュテーションに影響を与える可能性もあるため、基本的なマナーは守る必要があります。

まとめ

IPレピュテーションスコアが良好ではないと、メールを送信しても迷惑メールフォルダに振り分けられたり、あるいは受信拒否されたりするおそれがあります。使用するIPアドレスのスコアに問題がないかどうか、今回紹介したWebサイトなどを利用して確認してみてはいかがでしょうか。

また、IPレピュテーションを急上昇させる手立てはありません。IPレピュテーションの向上と維持には日々の積み重ねが必要です。

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森神 佑希
この記事の執筆者

株式会社ラクスライトクラウド Webマーケティングリーダー
森神 佑希

顧客導入社数シェアNo.1のメール配信システム「blastmail」・「blastengine」のWebマーケティング担当。2年以上メルマガ配信の実務を行っており、先頭に立ってPDCAを回してきた。メルマガのノウハウは日本最高クラスと言っても過言ではない。

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